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ソニーとシーメンス、Siemens Xcelerator向けに設計された新しい空間コンテンツ制作システムにより、没入型エンジニアリングを実現

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア (以下シーメンス) とソニー株式会社は、Siemens Xcelerator産業ソフトウェア・ポートフォリオと、ソニーの新しいXRヘッドマウントディスプレイ (HMD) であるSRH-S1を統合した新しいソリューションの市場導入に向けて提携します。SRH-S1は、業界をリードするソニーのさまざまな製品の設計でコアソリューションとして使われているシーメンスのNXソフトウェアを用いて設計されています。

ラスベガスで開催されたRealize LIVEでの講演のなかで、ソニーのXR技術開発部門の部門長である天辰誠也氏は、自身の率いるチームが新しいHMDの開発でSiemens Xcelerator製品ポートフォリオのNX™ソフトウェアをどう活用しているかについて詳しく説明しました。SRH-S1には、高画質の4K OLEDマイクロディスプレイとコントローラーを搭載したXRヘッドマウントディスプレイが備わっており、3Dオブジェクトを直感的に操作できるようになっています。ソニーは、2015年からSiemens Xcelerator製品ポートフォリオを主要な製品エンジニアリング・ソフトウェアとして使用しており、その割合は加速度的に増えています。

天辰氏は次のように述べています。「ソニーは世界最速のスケジュールでNXを導入し、設計プロセスの生産性を25%向上させることに成功しました。NXにより大きな進歩を遂げたわけですが、イノベーションをもたらす製品により没入型環境での直接編集を可能にし、さらなる進化を成し遂げたいとの思いがあり、シーメンスと協力できっと実現できると考えていました。その結果、革新的な製品の市場投入までの時間を短縮するXRヘッドマウントディスプレイの開発に至りました」

ソニーのXRヘッドマウントディスプレイは、近日発表予定のNX Immersive Designerを構成する基本要素です。NX Immersive Designerは、業界をリードするシーメンスの製品エンジニアリング・ソフトウェアであるNXを、ソニーの画期的なXR技術と独占的に組み合わせた統合ソリューションであり、没入型の設計と協調的な製品エンジニアリングの機能を提供します。

ソニーの製品管理本部XR事業開発部門の副部門長である近藤博仁氏は、次のように述べています。「ソニーでは、クリエイターを大切にしています。あらゆる事業分野において、クリエイターが創作を行えるようにしたいと考えており、それを可能にするのがSRH-S1です。当社のヘッドマウントディスプレイと専用コントローラーにより、完全に没入的な環境で、より直感的に創作が行え、バーチャルとリアルの世界を自由に行き来して、世界中の同僚とリアルタイムで協力して創作できるようになり、より多くのイノベーションが可能になります」

「ハードウェアとソフトウェアの緊密な統合により、設計者とエンジニアは、これまでにない新しく自然なやり方で、デジタルツインとのインタラクションが行えるようになります。このインタラクションこそが鍵です。私たちは設計のみを見ているわけではなく、大切なのは、現場でのエンジニアリングです。そのため、制御の精度、さらにはヘッドセットの快適さと併せて、画質がきわめて重要になってきます。これらが一体となることで、より多くのコラボレーション、優れたエンジニアリング、迅速なイノベーションが可能になるからです。これにより、物理的なプロトタイプを作成しなくても、リアルで有意義なエンジニアリングを行うことができます」

シーメンスのNX Immersive Designerの発売は2024年末を予定しています。シーメンスのNX Immersive Designerや、NX Immersive Designerが与える没入型のビジュアライゼーションとコラボレーションの展望にどのような変化をもたらすかについて、詳しくはこちらをご確認ください。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、Siemens Xceleratorビジネス・プラットフォームのソフトウェア、ハードウェア、サービスを最大限に活用し、あらゆる規模の組織がデジタル・トランスフォーメーションを実現する支援をします。シーメンスのソフトウェアと総合的なデジタルツインにより、企業は設計、エンジニアリング、および製造プロセスを最適化し、現在のアイデアを将来の持続可能な製品に転換できるようなります。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、チップからシステム全体、そして製品からプロセスに至るまで、あらゆる産業において変革を加速させます。Siemens Digital Industries Software – Accelerating transformation

シーメンスデジタルインダストリーズ(DI)はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーやお客様と緊密に協力して、プロセス業界とディスクリート(部品組み立て)産業のデジタル・変革を牽引します。DIはデジタルエンタープライズポートフォリオによって、あらゆる規模の企業がバリューチェーン全体にわたって統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各業界固有のニーズに合わせて最適化された、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、未来の先端技術の統合に努めています。DIのグローバル本社の所在地はドイツのニュルンベルクで、世界に約76,000名の従業員を擁しています。

シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、インダストリー、インフラストラクチャー、交通、ヘルスケアを中核事業とするテクノロジーカンパニーです。資源効率の高い工場、弾力的な供給網、スマートなビルや送電網から、清潔で快適な交通、先進医療に至るまで、目的をもったテクノロジーを開発することで、お客様のために実質的な付加価値を提供します。シーメンスは、デジタルと現実世界を結びつけることで、顧客企業が産業や市場を変革するための力になり、数十億もの人々の日常を変えていく上での支えとなります。またシーメンスは、世界的な大手医療技術プロバイダーとしてヘルスケアの未来を創造する上場企業Siemens Healthineersの過半数の株式を保有しています。さらにシーメンスは、送電および発電分野における世界のリーダー企業シーメンスエナジーの過半数未満の株式を保有しています。2023年9月30日に終了した2023年度において、シーメンスグループの売上高は778億ユーロ、純利益は85億ユーロでした。2023年9月30日時点の継続事業における全世界の社員数は32万人です。詳しい情報は、 www.siemens.com にてご覧いただけます。

本文書には当社の将来の事業および財務業績、将来のできごともしくはシーメンスを含めた開発に関する記述が含まれており、これらは将来予測に関する記述に該当する可能性がありますこれらの記述は、「期待する」、「楽しみにする」、「予期する」、「意図する」、「予定する」、「信じる」、「求める」、「見積もる」等の表現によって特定される可能性がありますが、この限りではありません。

この資料は2024年5月13日に米国テキサス州プラノより発表されたプレスリリースを翻訳したものです。

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