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Infoblox が2025年のDNS脅威状況レポートを発表  AIによる脅威と悪意ある広告技術の急増を明らかに

2025年8月5日(火) – クラウドネットワークおよびセキュリティサービスのリーダーである Infoblox は本日、2025年のDNS 脅威状況レポートを発表しました。本レポートは、DNSを基盤としたサイバー脅威の劇的な増加と、AI対応のディープフェイク、悪意ある広告技術、回避的なドメイン戦術を駆使する攻撃者の高度化を明らかにしています。

数千の顧客環境からの事前攻撃テレメトリとリアルタイムのDNSクエリ分析(1日あたり700億以上のDNSクエリ)に基づき、本レポートは脅威アクターがDNSを利用してユーザーを欺き、検知を回避し、信頼を乗っ取る手法を包括的に示しています。

「今年の調査結果は、脅威アクターが大量のドメイン名を登録するだけでなく、DNSの誤設定を利用して既存ドメインを乗っ取り、大手ブランドを偽装するなど、多様な方法でDNSを悪用していることを浮き彫りにしています」と Infoblox Threat Intel 責任者のRenée Burton(レネー・バートン)博士は述べています。「本レポートは、これらの犯罪を隠すためにトラフィック分散システム(TDS)が広く使われていることを明らかしており、セキュリティチームが攻撃者に先んじるために注視すべき他のトレンドも示しています。」

Infoblox Threat Intelは設立以来、660以上のユニークな脅威アクターと20万4,000以上の疑わしいドメインクラスター(同一のアクターによって登録されたと考えられるドメインのグループ)を特定してきました。過去12か月間で、Infobloxの研究者は10の新しいアクターに関する研究を発表しました。Infoblox Threat Intel は、TDSを通じてユーザーから脅威を隠す悪質な広告技術の広がりと深さを明らかにし、この分野で業界のリーダーシップを牽引しています。

本レポートは過去12ヶ月の調査結果をまとめ、攻撃トレンドを明らかにし、セキュリティチームが悪意ある攻撃者に対抗するための重要な知識を提供します。特に、広告技術がこれらの攻撃に果たす役割に焦点を当てています。

主な調査結果

新規観測ドメインの増加
Infoblox Threat Intelは、新たに観測されたドメインが1億800万件にのぼり、そのうち25%以上が悪意あるものまたは疑わしいものと分類されていることを明らかにしました。年間を通じて、脅威アクターは自動登録プロセスを通じて非常に大量のドメインを継続的に登録、活性化、展開しています。ドメイン数を増やすことで、脅威アクターは「患者ゼロ(patient zero)」アプローチに基づく従来のフォレンジック防御を回避できます。この受動的な手法は、脅威が世界のどこかで既に使用された後に検出・分析することに依存しているため、攻撃者が新たなインフラを増やすにつれて効果を失い、組織は脆弱な状態に置かれてしまいます。

先制的なセキュリティ対策の必要性
これらの調査結果は、AIを装備した攻撃者に対して組織が積極的に対応する必要性を強調しています。先制的なセキュリティ対策への投資が脅威アクターを阻止する決定的な要因となり得ます。Infoblox の先制型のDNS脅威インテリジェンスを用いたプロテクティブ DNSソリューションは、初期の影響前に82%の脅威関連へのDNSクエリをブロックしました。
先制的な防御と新たな脅威への継続的な監視がセキュリティチームに有利に働き、攻撃者に先んじて無限のドメイン供給を断ち切ることを可能にします。

レポート全文のダウンロードとその他最新情報
Infoblox が発表した2025年のDNS脅威状況レポート全文(英語)

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