~クラウド内のブランチ・ネットワークを通じて、市場変化へのより優れたビジネス対応が可能に~
豪州通信大手のテルストラ(本社:オーストラリア ビクトリア州メルボルン)は本日、日本を含むグローバル向けの顧客を対象に、ブランチ向けのネットワークを拡張するための仮想ソリューションとしてSD-WANの提供開始を発表しました。「Telstra Programmable Network(TPN)」の機能を拡張する本ソリューションは、ネットワーク分野の大手イノベーター企業であるVeloCloud社との提携を通じて、アジア太平洋地域で初めて提供されます。
企業は本ソリューションを活用することにより、ジュニパーネットワークスの「Universal CPE」機器を1台施設内に設置し、仮想ネットワーク機能(VNF)のマーケットプレイスを使って必要なサービスを展開することにより、自社のブランチ・ネットワークをクラウドへ移行することができるようになりました。これらはすべて「TPN」経由で提供されます。これにより、企業は各施設の物理的ハードウェアを仮想化し、ネットワーク・アーキテクチャーを簡素化するとともに、ユーザーと顧客の業務やアプリケーションのパフォーマンスを改善することができます。
「TPN」は、SDN(ソフトウェア・デファインドネットワーク)上に構築された、エンタープライズ・ネットワーク・サービスの分野をリードするデジタル・プラットフォームです。お客様には完全に自動化されたオンデマンドのエクスペリエンスと柔軟な価格体系が提供されます。帯域幅と仮想ネットワーク機能の調達はお客様自身で行うことができ、世界中のクラウド・プラットフォームとデータセンターへの安全な接続が実現します。
この度新たにUniversal CPE(uCPE)を導入することにより、お客様の支社や営業所となるブランチへの「TPN」展開が可能になりました。uCPE導入によりテルストラは「TPN」のエコシステムを拡大し、業界をリードするVeloCloud のSD-WANソリューションを仮想ネットワーク機能として提供することで、ネットワークの柔軟性向上とビジネスのアジリティ強化を支援します。
テルストラのグローバル・プロダクツ部門でエグゼクティブ・ディレクターを務めるミシェル・ベンドシュナイダー(Michelle Bendschneider)は次のように述べています。「クラウド導入は増え続けており、ハイブリッドやSD-WANなどをはじめとする新しいWANのアーキテクチャーが急速に進化しています。当社は、最も高速かつ可用性の高いデジタル・エクスペリエンスを必要とされるお客様のためにこのテクノロジーの提供を決めました。急速に進化するテクノロジーを常に取り入れ続ける必要がある企業のため、お客様の目線に立って柔軟性を最優先いたしました。SD-WANの追加により、柔軟性にインテリジェントな要素が加わります。これにより、お客様はビジネスのデジタル・トランスフォーメーション推進に合わせて、自らのネットワークの活用をさらに進め、必要なタイミングと場所において、アプリケーションの展開と拡張縮小を行えるようになりました。」
ネットワークのイノベーションを日本や他の地域に提供
GlobalDataのアナリストであるダスティン・ケホー(Dustin Kehoe)氏はテルストラのリーダーとしての位置付けがさらに強化されたとし、次のように述べています。「このエレガントなソリューションをオーストラリアとアジア、米国、およびEMEAを含む地域の30超の国にもたらす『TPN』は、競合するネットワークの一歩先を進んでいます。」
グローバルにサービスを展開するテルストラはまた、SD-WAN経由で仮想的にVeloCloudを展開するアジア太平洋地域初の企業でもあります。
「オーストラリア最大の通信企業であるテルストラは、グローバルな規模でSD-WANソリューションを提供するうえで絶好のポジションを占めています。当社は仮想ブランチネットワークであるVeloCloud SD-WAN、およびゼロタッチ・マネジメントを提供できるオーストラリアとアジア太平洋地域唯一の企業で。これらはすべて、『TPN』を介して、クラウド上で提供されます。これは、ワールドクラスのネットワークのイノベーションを、国際市場のお客様に提供するため当社が継続している取り組みの一環です」と、ベンドシュナイダーは述べています。
SD-WANソリューションのパートナー戦略を通じてお客様に柔軟性を提供
テルストラは今年に入ってからVeloCloudとの、Telstra Venturesによる投資を含む戦略的提携を発表しました。これにはエンタープライズのお客様へさらに大きな柔軟性を提供するという、テルストラ全体的なネットワーク戦略に沿ったものです。
「当社は、ビジネス向けネットワークにおいて、すべてのお客様に適した単一のアプローチは存在しないことを理解しています。SD-WANに関する当社の戦略は、個々のニーズに合った結果を得るため、さまざまな選択肢から選ばなければならないという苦労からお客様を解放することに集中しています。当社は『TPN』経由のオンデマンドな仮想ネットワーク機能としてVeloCloud SD-WANを、あるいは従来型の物理的なソリューションとしてSD-WANを提供することも可能です」と、ベンドシュナイダーは述べています。
「当社のネットワークに対する知見とグローバルなサービス展開、そして当社のBusiness Technology Servicesを通じたSD-WANの導入によって得た経験は、お客様が必要とされている差別化されたエクスペリエンスの提供を可能にします。VeloCloudをオンデマンド型の仮想ネットワーク機能として『TPN』あるいは物理アプライアンス経由で追加することにより、お客様のローカルとグローバルのニーズに対応します。」
「今後はSD-WANと自動化だけでなく、次世代セキュリティとモニタリングも『TPN』の不可欠要素の一部になると考えています。直近のSOC(セキュリティ・オペレーションセンター)開設の際に発表したとおり、テルストラは世界最大級の充実した、強固なセキュリティを持つ仮想ネットワークのエコシステム構築を継続していきます。」
「TPN」とVeloCloud SD-WANは、すでにオーストラリアと世界の他の地域のお客様への提供を開始しています。詳細については「TPN」のリンクをご覧ください。
*本ニュースリリースは、テルストラ本社が2017年10月26日に発表したリリースの抄訳版です。
テルストラについて
テルストラは業界をリードするテレコミュニケーションおよびテクノロジーカンパニーです。テルストラはオーストラリアで最大のモバイル・WiFiネットワークを持ち、同国のテレコミュニケーションにおけるすべての市場において幅広いサービスを提供しています。グローバルには、マネージドネットワークサービス、グローバルコネクティビティ、クラウド、ボイス、コロケーション、カンファレンシング 、サテライトソリューションを含むエンドツーエンドソリューションを提供しています。アジア、ヨーロッパ、アメリカにおいてライセンスを持ち、世界で2000を超える通信アクセスポイント(POP)へのアクセスを提供しています。詳細についてはwww.telstra.comをご参照ください。