単年度ごとの予算に合わせて拡張可能な基盤を2か月半という短期間で実現
ニュータニックス・ジャパン合同会社 (本社: 東京都千代田区、社長: 町田 栄作、以下Nutanix) は本日、魚津市教育委員会 (教育長: 畠山 敏一) の教育現場の情報仮想基盤にNutanix Enterprise Cloud OSソフトウェアが採用されたことを発表しました。
魚津市教育委員会は、学校教育環境の整備を重点項目の一つとして、市内小中学校において教育の情報化整備に向けた活動を推進しています。2017年2月には「魚津市教育情報化整備基本計画」を策定、無線LANをはじめとした各種ICT機器の具体的な導入計画や教育の情報化を推進するための体制、教員の校務事務軽減に向けた取り組みなどを加速させています。その実現に向けて課題となっていたのが、情報化に欠かせないサーバー環境の整備やセキュリティ対策、認証など各種基盤の整備でした。
教育環境の情報基盤整備に向けて、基盤選定に取り掛かったのは教育総務課 総務係 主任 菊地宗哉氏でした。「実は教育現場にグループウェアを導入する計画が以前からあり、その検討段階で認証基盤を整備する必要があることや、セキュリティを強化する必要があることがわかりました。つまり、一から環境を構築する必要がありました」と当時の状況を振り返ります。そこで菊地氏が目指したのが、将来に備えて、サーバー基盤を柔軟に拡張していくことができる環境づくりでした。「何か新しいソリューションを入れるにしてもサーバーが必要ですし、文部科学省の指針としても示されているネットワーク分離などにも、今後対応しなくてはなりません。仮想環境で柔軟に運用できる仕組みを念頭に、限られた予算のなかで整備できる方法を検討しました」と菊地氏。
そこで菊地氏の目に留まったのが、毎年の予算に応じて柔軟に仮想基盤を拡張、追加できるNutanixのEnterprise Cloud OSソフトウェアでした。「基本計画に沿って環境を整備していくと、最終的にはサーバーだけでも50台程度は設置する必要があります。その環境は単年度だけで手配するのは予算の縛りもあって難しいため、できれば柔軟に拡張していけるものがベストでした」と菊地氏。
将来的に環境整備が必要となるネットワーク分離のためのシンクライアント環境も考慮した上で、レスポンス的にも十分に耐えられることを条件に入札を実施。最終的にはNutanixがサーバー基盤として選択されました。
導入効果
今回のプロジェクトは、2017年6月に入札が行われ、8月末にはすべての環境整備が完了、わずか2か月半程度という短期間で本稼働を実現しました。
現在は、グループウェアをはじめ、ウイルス対策やURLフィルタリング、DNSサーバー、ID管理システム、WSUSなど各種環境がNutanixのNXシリーズ上に展開されており、教職員含めて300名ほどの規模で運用されています。ハイパーバイザーにはAHVを採用し、大きなトラブルもなく安定稼働を続けています。
「これまではハードやソフトの複雑さから外部委託せざるを得ませんでしたが、今は私のように専門知識がなくても使えるのはとても大きい。Prismのコンソールは非常に見やすく、画面内にそれぞれ機能が区分されているため、トップ画面だけを見れば状況をすぐに把握できます。『ワンクリックで操作できる』といった使いやすさはこれまで体感したことのない操作感です」と菊地氏は操作について説明します。
また今回の情報基盤を整備したことでの一番の効果は、やはり柔軟な拡張が可能な点です。「すでに来年度以降にはシンクライアント環境の整備も視野に入れていますし、校務系と学習系に分けてサーバー環境を構築していくことも必要になってきます。しかも、学習系には学習支援システムなどの導入も必要なため、それらを一括に導入するだけの予算確保は正直難しいのが実情です。しかし、ノードを追加するだけでCPUやメモリ、ストレージといった各リソースが簡単に増設できるNutanixであれば、計画に沿ってICT環境を毎年拡張していくことができます。3層構成ではこの拡張性の実現は困難だったでしょう。」と菊地氏は評価しています。
今後の展望
「来期以降には授業支援のシステムをはじめ、教職員の働き方改革にも役立つようBYODの環境を構築することも検討しており、業務基盤としてさらに環境整備を進めていく考えです。それらの基盤としてもNutanixを継続的に活用していきたい」と菊地氏は語っています。 本事例の詳細は、以下リンクよりご覧いただけます。
go.nutanix.com/rs/031-GVQ-112/images/Nutanix_Case_Study_Uozu_City.pdf
(以上)
Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアとハイパーコンバージド・インフラストラクチャー・ソリューションのグローバルリーダーであり、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。NutanixのEnterprise Cloud OSソフトウェアは世界中の企業に採用されており、パブリッククラウド、プライベートクラウド、分散型エッジクラウドを対象に、ワンクリックのアプリケーション管理とモビリティを実現することで、総所有コストを大幅に削減しつつ、あらゆる規模でアプリケーションの実行を可能にします。その結果、高性能のIT環境をオンデマンドで迅速に実現でき、アプリケーション所有者には真のクラウドライクな体験が得られます。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@NutanixJapan)。
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