– 配線、ハーネス、プリント基板を設計するための新しい電気設計ツールをSolid Edge 2019に統合
– プラント設計とP&ID(配管計装図)および配管設計モジュールの追加など、機械設計機能を拡張
シーメンスは本日、Solid Edge(R)の最新バージョンを発表しました。この新バージョンは、機械・電気設計、シミュレーション、製造、技術ドキュメントの作成、データ管理など、一連の製品開発プロセスをカバーするコスト効率と使い勝手をさらに向上させたポートフォリオになっています。Solid Edge 2019は、クラス最高の電気設計技術とプリント基板設計技術に加え、新しい要件管理機能、完全統合型のシミュレーション解析機能、サブトラクティブ・マニュファクチャリングとアディティブ・マニュファクチャリングの最新ツール、クラウドベースの無料でセキュアなプロジェクト・コラボレーション機能を提供します。機能拡張されたSolid Edge 2019は、企業規模を問わずに、エンド・ツー・エンドのデジタル・ツインを活用することでイノベーションの実現をします。
RadioBro Corporationのチーフ・エンジニア兼バイスプレジデントのEric Becnel氏は、「機械設計と電気設計が統合されたSolid Edgeは、競合他社よりも迅速かつ低コストでカスタム仕様の電気機械システムの開発と納入を可能にしてくれるでしょう」と述べています。
今日の複雑な設計プロジェクトには、統合ソフトウェア・アプリケーションが欠かせません。Solid Edge Wiring Designは、配線図を迅速に作成する設計ツールと電気系統をチェックするシミュレーション・ツールを提供します。Solid Edge Harness Designは、ハーネス設計とフォームボード設計のための直感的なツールに加えて、自動部品選択、設計検証、製造レポートの作成などの機能を提供します。Solid Edge PCB Designは、スケマティック・キャプチャー(回路図入力)やプリント基板のレイアウトを高速化するだけでなく、機械設計と完全に統合でき、コスト高につながるミスを削減します。
Solid Edge 2019にはプラント設計ツールであるSolid Edge P&ID DesignとSolid Edge Piping Designが新たに追加されました。Solid Edge P&ID Designは、2Dフロー図とP&ID(配管計装図)記号をサポートし、プラント設計に対する厳しい規制要件に対応します。Solid Edge Piping Designは、3D自動配管設計などの機能を提供し、プラント設計のための包括的な3D部品ライブラリーやアイソメ図の完全自動出力機能と組み合わせることで、設計ミスを削減し、石油ガスなどの業界の配管設計を効率化します。
アディティブ・マニュファクチャリングための新しい設計機能では、形状、重量、強度、安全率などの制御機能が強化され、これまで不可能であったまったく新しい設計を可能にします。さらにSolid Edge 2019はマルチカラー、マルチマテリアルプリントをサポートした、プリント準備作業を自動化する機能も追加されています。これにより、使用する部品点数を減らし、高価な工作機械への依存度を減らすことができます。これらの機能により、非常に迅速かつ低コストで小ロット生産を可能にします。さらにSolid Edge 2019には、最新のマシニング技術に対応する包括的で非常に柔軟なSolid Edge CAM Proが追加され、CNCマシンを効率的にプログラムして、部品が設計通りに製造されるかどうかを確認できます。
シーメンスPLMソフトウェアのメインストリーム・エンジニアリング担当シニア・バイスプレジデントのJohn Millerは、「ますます複雑化する製品を短期間で開発して納品するという世界的な市場ニーズの高まりを受けて、当社のお客様は数多くの新しい課題に直面していながら、それを同時に差別化できる新しい好機と捉えています。デジタル化の新時代を迎え、お客様は、メンター・グラフィックスのリーディング・テクノロジーとSolid Edge 2019ポートフォリオの次世代型設計機能との統合を通じて、イノベーションの創出を加速させていくものと確信しています」と述べています。
Solid Edge 2019の詳細については、 www.siemens.com/plm/solidedge2019 をご覧ください。
シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンスデジタルファクトリー事業本部のビジネスユニットです。製造業がイノベーションを実現するための新たな機会を創出し、産業のデジタル変革を牽引するソフトウェア・ソリューションを提供して世界をリードするグローバル・プロバイダーです。米国テキサス州プラノを本拠地とし、これまで世界140,000社以上のお客さまにサービスを提供しています。シーメンスPLMソフトウェアは、あらゆる規模のお客様と協働して、アイデアの実現方法、製品の実現方法、稼働中の製品や設備資産の有効活用と状況把握の方法を変革できるよう支援しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細は www.siemens.com/plm にてご覧いただけます。
シーメンスAG について
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界中で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。2017年9月30日を期末とする2017年度における売上は830億ユーロ、営業利益は62億ユーロでした。2017年9月末現在の全世界の社員数は377,000人です。シーメンスに関する詳細は www.siemens.com にてご覧いただけます。
注意:Siemens、SiemensのロゴおよびSimatic ITはSiemens AGの商標または登録商標です。Solid Edgeは米国およびその他の国におけるSiemens Product Lifecycle Management Software Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。
この資料は2018年6月5日にSiemens PLM Connection Americas 2018(6月4日~7日にアリゾナ州フェニックスにて開催)および米国テキサス州PLANOより発表されたプレスリリースを翻訳したものです。