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シーメンス、業界初のAI対応CADスケッチ・テクノロジーを提供

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(以下シーメンス)は、2Dのコンセプトをキャプチャーする新ソリューションを発表しました。新しいNX™ Sketchソフトウェア・ツールは、設計プロセスに欠かせない要素であるCADでのスケッチに革新をもたらします。基盤となる技術を変更することにより、ユーザーはパラメーター、設計意図、関係性を事前に定義することなくスケッチできるようになります。また、人工知能(AI)を用いて臨機応変に関係性を推測し、紙ベースの手書きスケッチから脱却して、NX™ソフトウェア内でコンセプト設計を作成できます。このテクノロジーは、コンセプト設計のスケッチ作業に大幅な柔軟性をもたらすとともに、インポートしたデータによる作業が容易になることで、従来のデータでの迅速な反復設計が可能になり、また単一のスケッチ内で数万もの曲線にも容易に対応できます。NXに対するこうした最新の機能強化により、シーメンスのXcelerator製品ポートフォリオは、モデリング手法の中心部分にも高度なテクノロジーを提供し続け、ユーザーが経験してきた従来の障壁を排除し、生産性を大幅に向上させます。

「新しいスケッチャーにインポートされる2D要素にインテリジェントな変更を加える機能は、驚くべきものです。」と、Design Visionaries Inc.のCEO スティーブ・サミュエル(Steve Samuels)氏は述べています。

ある分析によると、平均的な業務日またはワークフローにおいて、典型的なユーザーがスケッチに費やす時間は1日の約10%を占めています。さらに現在の設計環境では、ユーザーが一定レベルの規則や関係性を事前に決定してスケッチに組み込む必要があるため、ほとんどのコンセプト・スケッチはCADソフトウェア以外で行われています。コンセプト設計段階の設計者は通常、完成品がどのようになるのかを必ずしも把握していません。これを把握するためには、設計に伴って進化できる、柔軟なスケッチ環境が必要になります。NXは3D CAD環境において、2Dの紙ベースのコンセプト設計が持つ柔軟性を実現し、業界で初めて設計に関する事前の制約を排除します。サイズや関係性などの制約を定義してそれに縛られるのではなく、接線などの設計の関係性を認識し、事前の準備なしに調整できます。

「スケッチはCADの中心であり、デジタル・ツインの意図を捉えるためには極めて重要です。プロセスに欠かせない要素でありながら、スケッチは過去40年間、あまり変化していませんでした。シーメンスは、これまでの複数の買収によって得たテクノロジーやイノベーションを生かして、この重要な設計段階を見直し、お客様が生産性とイノベーションを大幅に強化できるような方法で刷新します。」と、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアの製品エンジニアリング・ソフトウェア担当シニア・バイスプレジデント、ボブ・ハブロック(Bob Haubrock)は述べています。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、エンジニアリング、製造、電子設計といった技術的分野を結合し、「将来」の目標を今実現するために努力を続けるデジタル企業を支援しています。同社のXcelerator製品ポートフォリオは、あらゆる規模の企業がデジタル・ツインを作成 / 活用することで、イノベーションを推進するための新しい洞察力や機会、そしてさまざまな段階における自動化を促進する支援をします。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアの製品およびサービスの詳細については、http://www.sw.siemens.com/ をご覧ください。

シーメンスデジタルインダストリーズ(DI)はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーやお客様と緊密に協力して、プロセス業界とディスクリート(部品組み立て)産業のデジタル・変革を牽引します。DIはデジタルエンタープライズポートフォリオによって、あらゆる規模の企業がバリューチェーン全体にわたって統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各業界固有のニーズに合わせて最適化された、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、未来の先端技術の統合に努めています。DIのグローバル本社の所在地はドイツのニュルンベルクで、世界に約76,000名の従業員を擁しています。

シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。発電および送電、ビルや分散型エネルギー・システム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化およびデジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。鉄道および道路交通のスマートモビィティソリューションの主要サプライヤーである、個別管理会社のシーメンスモビリティを通じて、旅客および貨物サービスの世界市場を形成しています。さらに上場会社であるSiemens Healthineers AGとSiemens Gamesa Renewable Energyの株式の過半数を保有することで、医療技術やデジタルヘルスケアサービス、環境に優しい陸上/洋上風力発電ソリューションの世界的な大手サプライヤーとなっています。2019年9月30日を末日とする2019会計年度の売上高は868億ユーロ、純利益は56億ユーロでした。2019年9月末時点の全世界の社員数は約385,000人です。シーメンスに関する詳細www.siemens.comにてご覧いただけます。

この資料は2020年6月16日に米国テキサス州プラノより発表されたプレスリリースを翻訳したものです。

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