Aras、デジタルトランスフォーメーションを加速するため、エンタープライズ向けローコード PLM プラットフォームの最新バージョンをオープン版として発表
組織の力を発揮し、リモートワークを支援する数々の機能強化を実現
2020年9月3日、東京、マサチューセッツ州アンドーバー – アラスジャパン合同会社は本日、エンタープライズ向けローコード PLM プラットフォームの最新バージョンである Aras Innovator バージョン 12.0 SP9 をオープン版として提供開始したことを発表しました。これにより、プロセス全体にわたるデジタルスレッドを経由して、製品ライフサイクルに関わる全関係者とのデジタルトランスフォーメーションを加速できます。本バージョンには、大規模なグローバル導入環境におけるパフォーマンスの向上に加え、数々の重要な機能強化が含まれています。オープン版として無料でダウンロードして使用できるため、どなたでも業務遂行に Aras のプラットフォームを活用可能です。
継続的な変革によって、企業はしなやかさを高めていく必要があり、未知の課題に適応し続けられる組織を構築する必要があります。ますます混沌としていく世界でいかに迅速に方向転換し、その機会を逃すことなく利用できる俊敏性を備えているかにかかっているのです。
このバージョンでは、Aras の PLM プラットフォームの機能を次の 5つのコア領域について拡張し、ますます複雑になる製品のプロセスを変革するスピードを後押しします。
•プラットフォーム全体のユーザー生産性の向上
簡素化されたインターフェースによる合理化されたユーザーエクスペリエンスにより、Aras Innovator の使用と習得がさらに容易になり、様々なナビゲーションの改善強化により、ユーザーは必要な情報をより速く見つけることができます。さらに、プラットフォーム全体にわたって生産性の向上につながる改善が施されています。
•ナビゲーションと分析のための視覚化機能の強化
製品設計が複雑になるにつれて、製品データを容易に表示して確認できる必要があります。一連の新機能を通じて、デジタルスレッドとデジタルツインの視覚化の機能が強化されました。例えば、「グラフ ナビゲーション」機能を使用してデジタルスレッドの関係性を視覚化できます。「ダイナミック プロダクト ナビゲーション」機能を使用すれば、PLM が保持しているデータを、3D モデルの視点から確認することが可能です。「ツリー グリッド ビュー」機能を使用すれば関係性を階層表示で確認できます。これらの機能を使用することによって、社内情報のサイロを壊し、製品に関係するすべての情報をわかりやすく「線」で紐づけることにより、情報に基づいた意思決定に役立てられます。
•新たなプラットフォームアプリケーションによる機能拡充
Aras は、ライフサイクル全体にわたって新たなアプリケーションを開発し続け、幅広いプラットフォームの機能をさらに拡張します。「要件管理(Requirements Engineering)」を使用して PLM データのコンテキストで要件を管理し、「システム アーキテクチャ」を使用してトレーサビリティを備えたシステムモデルを管理できるようになりました。また、Aras が買収したアプリケーションを組み込む戦略も継続しています。例えば、「デジタルツイン コア」を使用して実際の製品の状況や状態を追跡および管理できるほか、「シミュレーション管理」を使用して、デジタルスレッドを通してシミュレーションプロセスとその結果を管理できます。
•プラットフォームアプリケーションの更新による PLM コア機能の最適化
製品の複雑性をサポートするために、効率的なユーザーエクスペリエンスを実現する機能強化を定期的にリリースすることにより、エンジニアリングプロセスに関する機能を強化しています。例えば、「プロダクト エンジニアリング」を使用して、ライフサイクル全体で製品データを定義および管理できます。「Office コネクター」を使用して、デジタルスレッドの中でドキュメントの接続および管理が可能です。「コンポーネント エンジニアリング」で電子部品の選択を簡単にします。「SOLIDWORKS PDM Proコネクター」を使用して製品設計データを全社に開放できます。
•新たなローコード機能を組み合わせた高度な設定機能
クライアントモデリングを改善する新しいローコード機能、高度なセキュリティオプション、および合理化された「技術文書フレームワーク」により、プラットフォームのモデリングエンジンが拡張されました。これにより、引き続きお客様のニーズに合わせてアプリケーション群をカスタマイズし、さらなるビジネスイニシアチブのサポートに Aras Innovator を活用できます。
「ビジネスプロセスは迅速かつ頻繁に変化しますが、それをサポートするシステムが変化できるかどうかを心配する声は聞きません。必要に応じて調整、適応、採用が可能なように戦略を実装することは、組織にとって重要なはずです」と CIMdata 社長兼 CEO の Peter Bilello 氏は述べています。「持続可能なプラットフォームのアプローチを採用することで、可能な限り最も効率的な方法で業務を遂行できるようにし、組織のデジタルトランスフォーメーションに不可欠なプロセス全体の最適化と接続を確保できます」
「Aras では、自社のグローバルな製品開発プロセス基盤として独自のプラットフォームを使用しており、最近の不確実な時代でも、リリースサイクルを加速して、お客様に新機能を継続的にご提供することができました」と Aras のプロダクト マネージメント担当上級副社長の John Sperling は述べています。「このバージョン 12.0 SP9 でお客様に数々の新機能をご提供できることを嬉しく思います。私たちが成し遂げたのと同じように、Aras Innovator が皆さまの製品開発プロセスを次のレベルに引き上げるお手伝いができることを確信しています」
Aras Innovator 12.0 SP9 はオープン版として、すべてのお客さまが今すぐにダウンロード可能です。Aras Innovator プラットフォームの詳細については Aras のウェブサイト、または下記の参考情報をご参照ください。さらに、既存のサブスクライバーは、サブスクライバー専用ポータルの情報を参考に、新しいバージョンへのアップグレードについて計画することが可能です。
<参考情報>
• Aras Innovator 新機能:https://www.aras.com/ja-jp/support/whats-new-aras-innovator
• Aras 要件管理(Requirements Engineering):https://www.aras.com/ja-jp/capabilities/requirements-engineering
• Aras システム アーキテクチャ:https://www.aras.com/ja-jp/capabilities/systems-architecture
• Aras シミュレーション管理:https://www.aras.com/ja-jp/capabilities/simulation
• Aras デジタルツイン コア:https://www.aras.com/ja-jp/capabilities/applications/digital-twin-core
• Aras プロダクト エンジニアリング:https://www.aras.com/ja-jp/capabilities/applications/product-engineering
• Aras コンポーネント エンジニアリング:https://www.aras.com/ja-jp/capabilities/component-engineering
• Aras ダイナミック プロダクト ナビゲーション:https://www.aras.com/ja-jp/capabilities/applications/dynamic-product-navigation
<Aras について>
Aras は、製造業向けデジタルアプリケーションのためのレジリエント(しなやか)なプラットフォームを提供しています。当社のオープンかつローコードなテクノロジーにより、ますます複雑になっている製品の設計開発、製造、保守等の部門を対象に、柔軟でアップグレード性を備えたソリューションを迅速に提供しています。Aras のプラットフォームおよび製品ライフサイクル管理(PLM)アプリケーションは、製品ライフサイクル全体およびサプライチェーンの、あらゆる部門・部署のユーザーを重要な製品データやプロセスと繋ぎます。米国マサチューセッツ州アンドーバーの本社をはじめ、世界の主要なオフィスから、350を超えるグローバル顧客と25万を超えるユーザーをサポートしています。Aras Innovator プラットフォームは無料でダウンロード可能で、すべてのアプリケーションはアップグレードを含めて単一のサブスクリプション価格でご利用いただけます。川崎重工業、デンソー、日産自動車、⽇⽴製作所、富士フイルム、村田製作所、ルネサス エレクトロニクス、Airbus、Audi、GE、GM、Microsoft などの顧客に採用されています。
Aras および Aras Innovator の社名、ブランド名、製品名、または商標は、米国および/またはその他の国々における Aras Corporation およびその子会社、関連会社の登録商標または商標です。その他のすべての社名、ブランド名、製品名、または商標は、各所有者に帰属します。