NetApp データファブリックに高水準の自動制御と可視性をもたらしデータのライフサイクル管理とポータビリティ向上により、データ利活用を促進
バックアップのファイルスキャン時間を80%以上削減も可能
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、マルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境で大容量データを保護・管理するためのソリューションとして、NetAppストレージソリューションと統合型バックアップアプライアンス「Rubrik (ルーブリック)」を連携したパッケージソリューションを全国の販売パートナー経由で、本日10月30日より提供開始します。
同パッケージを提供するに当たり、ネットワールドは、ネットアップ合同会社(本社:東京都中央区)とルーブリック・ジャパン株式会社(本社:東京都港区)両社の協力の下、ネットワールド本社内の複合システム検証センター「GARAGE」において実用レベルでの技術検証を実施しており、結果の詳細レポートをパートナーおよびエンドユーザーに提供する予定です。また、ネットワールドは、国内唯一の両社のディストリビューターとして、技術サポート、コンサルティングなど、連携システム構築支援サービスを提供します。
データ利活用が鍵となるDX時代には、マルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境でデータが頻繁に行き交うデータモビリティが求められますが、データがどこに移動して利用されても、確実にデータを保護して、効率的に管理できなければなりません。
Rubrikは、バックアップに必要な全てのコンポーネント(バックアップサーバー、メディアサーバー、プロキシーサーバー、バックアップストレージなど)を集約したハイパーコンバージド型アプライアンスで、今までにないAIを活用した、バックアップを自動制御する機能を搭載することで、まさに自動運転的な管理、運用が実現できます。また、Googleライクなキーワード型検索機能、日本語化されたシンプルで直感的なインターフェイスなどにより、バックアップの専門知識がなくても高度に使いこなせるのが特長です。
このRubrikをNetAppストレージソリューションのバックアップシステムとして連携することで、NetApp データファブリックに高水準のデータ制御とデータ可視性をもたらし、高度なデータ世代管理や素早いデータ検索が可能となり、有事の際の復旧作業も迅速化されます。また、バックアップで時間を要するファイルスキャンを大幅に短縮可能となり、大容量データでも高速バックアップできます。さらに、二次保管先として安価で拡張性の高いオブジェクトストレージ「NetApp StorageGRID」をアーカイブ先に接続すれば、ペタバイト超の大容量バックアップデータをコスト効率良く収容できます。
◆ 今回の検証により提供開始する連携パッケージソリューションは以下の2つです。
(1) NetApp「SnapDiff API」との連携により大容量データのバックアップ時間を大幅削減
「SnapDiff API」は、スナップショット間のファイルやディレクトリのデータブロック差分を迅速に識別する内部エンジンです。この機構により増分バックアップの際に、データ ファイルの更新差分を特定するために、データを毎回フルスキャンする必要がなくなります。これは、一回のバックアップ処理の所要時間を大幅に削減することが可能なだけではなく、一度フルバックアップを取得した後は、永久に増分バックアップを可能とすることができる、革新的なアプローチです。
Rubrik社(本社:米カリフォルニア州)は、NetApp社(本社:米カリフォルニア州)の技術パートナーであり、Rubrikは、「SnapDiff API」とシームレスに連携することで、従来からのリストアの高速性・簡易性に加え、大容量環境のバックアップで課題となるファイルスキャン実行時間を大幅に短縮することが可能になりました。バックアップのファイルスキャン処理時間が、83%以上削減された例もあります。
(2) データアーカイビングソリューション連携でペタバイト超の大容量データのバックアップを実現
Rubrikの二次保管先として、より安価で拡張性の高いオブジェクトストレージ「NetApp StorageGRID」を接続してアーカイブすることで、ペタバイトを超える大容量のバックアップデータの保管が可能になり、「NetApp StorageGRID」にあるデータも含めて、Rubrikで簡単に統合管理が可能になります。
企業・組織に散在する膨大なデータを、「NetApp StorageGRID」に集約することでデータサイロをなくし、Rubrikにより保護、管理されたデータをセキュアな状態で、障害からの即時復旧やデータの利活用などさまざまな用途に利用することができます。
◆ Rubrikとの連携により、NetAppのお客様に以下の機能が提供されます。
・ 大容量データのバックアップ時間を大幅削減
・ データアーカイビングソリューション連携でペタバイト超の大容量データのバックアップを実現
・ StorageGrid内に保存したアーカイブのファイルレベル検索が可能
・ マルチクラウド環境化での統合化されたデータマネジメントの実現
・ 独自開発のイミュータブルファイルシステム(変更不可)によるランサムウェアなどの外部からの攻撃に対する完全な防御
・ 世代管理、メタデータ管理によるコンプライアンス、ガバナンスの強化
・ データの格納場所全体から、高速かつきめ細かにファイル抽出が可能となる予測ファイル検索機能
・ クラウドへのデータ転送、クラウド固有のVM形式への自動変換、クラウドVM自体のバックアップという3ステップの機能で段階的なクラウド移行を支援
◆ NetAppとRubrikとの連携パッケージソリューションの販売について
◇販売開始:2020年10月30日
◇販売経路:ネットワールドの販売代理店経由
◇システム例 / 参考価格: NetApp FAS2750、Rubrik r6404s 最小構成800万円~
◆エンドースコメント
◇ ネットアップ合同会社 代表執行役員社長 中島 シハブ 氏
ネットアップ合同会社は、株式会社ネットワールドのマルチクラウド時代の「NetAppとRubrikの連携パッケージソリューション」の提供開始を心から歓迎いたします。
多くの企業は、デジタル・トランスフォーメーションに取り組む中で、ネットアップが提唱してまいりましたデータファブリックの構築を推進しています。データファブリックの核となるマルチクラウド・ハイブリッドクラウド環境において、データの保管・移動・利用・保護・管理は、極めて重要なテーマです。それに対して、ネットアップのオブジェクトストレージ「NetApp StorageGRID」を活用した本ソリューションを通じて、お客様にシンプルで、運用性が高く、コスト効率に優れたデータマネジメント・ソリューションを提供できることを大変嬉しく思います。今後も、戦略パートナーであるネットワールド、ルーブリックと連携し、お客様のデータを活用したビジネス変革の支援をしてまいります。
◇ ルーブリック・ジャパン株式会社 カントリーマネージャー 石井 晃一 氏
ルーブリック ・ジャパン株式会社は、この度の、株式会社ネットワールド の「NetAppとRubrikの連携パッケージソリューション」提供開始によるアライアンス活動の強化を心より歓迎いたします。
ルーブリックは、企業におけるデータの所在に関わらず、常に利用可能かつ堅牢な状態を維持し、データを最大限活用するためのテクノロジーを提供しております。
グローバル規模でのトップ戦略パートナーであるネットアップ、ルーブリックとネットワールドの新たな3社アライアンス関係の強化は、お客様が直面するデータ保護のあらゆる課題の解決に寄与し、デジタル・トランスフォーメーションの加速をサポートしていきます 。
■ 株式会社ネットワールドについて
www.networld.co.jp/
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャーのソリューション ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する技術製品と関連サービスを提供しています。サーバー、ストレージやネットワーク、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャーのあるべき姿をリードしています。