米国国防総省のアジャイル開発のためのアダプティブ・アクイジション・フレームワークをサポート
オープンなデジタル・ツインとデジタル・スレッドを通じてラピッド・プロトタイピングとフィールディングを実現し、モデルベースの要件に対応
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(以下シーメンス)は、Xcelerator™製品ポートフォリオを通じて、米国国防総省(DoD)、OEMメーカー、補給基地、関連のスタートアップ企業を含めた航空宇宙・防衛業界全体で次世代の設計、製造、持続可能なイノベーションを実現する「防衛業界向けデジタル・スレッド (Digital Thread for Defense)」ソリューションを提供することを発表しました。「防衛業界向けデジタル・スレッド」は、業界で最も包括的かつオープンなデジタル・ポートフォリオを活用して、DoDおよびサプライチェーン全体で革新的な機能の開発と提供をスピードアップします。
「防衛業界向けデジタル・スレッド」は、すでに米国空軍(USAF)で現在および将来のプログラムをサポートするために使用されており、Siemens Government TechnologiesはXcelerator製品ポートフォリオと「防衛業界向けデジタル・スレッド」の基盤となるTeamcenter®ソフトウェアについて、2,460万ドルの契約を獲得しています。USAFのPLM(Product Lifecycle Management)機能サポート・オフィスは今後、空軍の多数のプログラムを通じて、Teamcenterのオープン・アーキテクチャーや相互運用性、航空宇宙・防衛業界のパートナーを活用していくことになります。
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアの航空宇宙・防衛戦略担当バイスプレジデント、Dale Tuttは次のように述べています。「防衛関連機関は、投資コストの増大から契約に伴う厳格な規制に至るまで、ますます多くの課題に直面しており、複雑なDoDのプログラムをサポートするデータと業界をつなぐ、オープンで統合されたデジタル環境が強く求められています。シーメンスのXcelerator製品ポートフォリオを選択することで、米国空軍はこうした統合の利点を活かし、レガシーと新規両方のプラットフォームを活用できるようになっています。」
「防衛業界向けデジタル・スレッド」はDoDのデジタル・エンジニアリング戦略に完全に適合しています。
シーメンスの包括的なデジタル・ツインが、モデルベースのシステムズ・エンジニアリングからサステインメントまでのデジタル・スレッドをサポートします。このプラットフォームを基盤としてDoDと業界パートナーにまたがってプログラムのシームレスなライフサイクルを提供できます。
エンド・ツー・エンドのモデル定義、シミュレーション主導型のライフサイクル、適応性を持ったプロセスは、ライフサイクルの下流においても、ミッションや要件、アーキテクチャーを常に可視化し、確実に追跡可能にすることで、ナビゲート可能な一連の完全なプログラム情報を提供します。これにより、状況の変化や優先順位の変更に継続的に適応していくために求められるスピードや柔軟性が確保できます。
シーメンスのオープンなエコシステムとアーキテクチャーは、新規および既存両方のプログラムを変革し、最先端のデジタル・トランスフォーメーション機能を利用できるように設計されています。こうした構造によって、あらゆるプログラムやDoDの軍施設、そして業界パートナーに共通の基盤を構築でき、オープン・アーキテクチャーを実現しながら、各関係者がプログラムを通じて、迅速に能力を高めていくことができます。
防衛関連製品の製品サイクルにおけるデジタル・スレッドの重要性については、https://www.plm.automation.siemens.com/global/en/resource/digital-thread/83133をご覧ください。
シーメンスデジタルインダストリーズ(DI)はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーやお客様と緊密に協力して、プロセス業界とディスクリート(部品組み立て)産業のデジタル・変革を牽引します。DIはデジタルエンタープライズポートフォリオによって、あらゆる規模の企業がバリューチェーン全体にわたって統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各業界固有のニーズに合わせて最適化された、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、未来の先端技術の統合に努めています。DIのグローバル本社の所在地はドイツのニュルンベルクで、世界に約76,000名の従業員を擁しています。
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。発電および送電、ビルや分散型エネルギー・システム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化およびデジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。鉄道および道路交通のスマートモビィティソリューションの主要サプライヤーである、個別管理会社のシーメンスモビリティを通じて、旅客および貨物サービスの世界市場を形成しています。さらに上場会社であるSiemens Healthineers AGとSiemens Gamesa Renewable Energyの株式の過半数を保有することで、医療技術やデジタルヘルスケアサービス、環境に優しい陸上/洋上風力発電ソリューションの世界的な大手サプライヤーとなっています。2019年9月30日を末日とする2019会計年度の売上高は868億ユーロ、純利益は56億ユーロでした。2019年9月末時点の全世界の社員数は約385,000人です。シーメンスに関する詳細www.siemens.comにてご覧いただけます。
注:シーメンス関連の商標リストについてはこちらをご覧ください。その他の商標はそれぞれ各所有者に帰属します。