- PTCはOnshapeとArenaを組み合わせた包括的 CAD + PLM SaaSソリューションを提供
- 2021年度のキャッシュフロー目標達成を再確認
米 PTC (本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジェームス・E・ヘプルマン、NASDAQ : PTC、以下 PTC /日本法人: PTC ジャパン株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭)は、本日、業界をリードする Software as a service( SaaS ) 製品ライフサイクル管理( PLM )プラットフォームプロバイダーであるArena Solutions社を買収する正式契約を交わしたことを発表しました。本買収により、PTC は、急速に拡大する製品開発向け SaaS ソフトウェアのマーケットリーダーへと向かう戦略をさらに推進し、包括的な CAD + PLM SaaS ソリューションを提供することが可能になります。今回の契約により、 PTC は Arena Solutions を現金7 億 1,500万ドルで買収します。諸条件が整い、関係機関による審査が完了する条件のもと、PTC の2021年度第2四半期に買収が完了する見込みです。
PTC 社長兼 CEO のジム・ヘプルマン( Jim Heppelmann )は次のように述べています。
「 1 年前、 PTC はOnshapの買収によりSaaS 製品開発ソフトウェアの世界に参入しました。この動きは、他のソフトウェア市場で見られる傾向と同様に、我々の市場も転換期に近づいており、意欲的な SaaS 技術の採用に確信をもったことを反映しています。 COVID-19の影響はこの必然の移行を劇的に加速させており、 PTC 顧客の調査によると、今回のパンデミックが始まって以降、SaaS PLM への導入準備が25%高まっていることが示されています。Arena 社の買収は、業界の新たな未来を追い続ける我々のリーダーとしての地位を大きく向上させるものと考えます。」
Arena Solutions はカリフォルニア州フォスターシティに本拠を置き、Nutanix、Peloton、Sonos、Square 等の世界的なイノベーターを含む、電子、ハイテク、医療機器業界1,200 社以上の顧客にサービスを提供しています。また、同社の買収は、SaaS ソリューションが標準となりつつある魅力的なミッドマーケットにおける PTC のプレゼンスを高めることになります。
Arena Solutions 社長兼 CEO のクレイグ・リビングストン( Craig Livingston )氏は次のように述べています。
「 Arena は、SaaS PLM のパイオニアとして設計者や製品開発関係者が連携し、製品イノベーションを推進する新たなパラダイムの恩恵を受けることを目の当たりにした最初の企業です。当初は市場のさらに先を走っていましたが、ここ数年は市場における理解と需要が高まってきています。今回の買収は、我々の当初のビジョンを実証するものであり、市場の SaaS 化を加速できる、CAD と PLM の分野で確立されたリーダー企業の一員となれたことを喜ばしく思います。」
Arena Solutions の製品実現プラットフォームは、PLM、品質管理、要件管理を統合し、製品の設計製造プロセスおよびサプライチェーン全体の関係者を高セキュリティ、高可用性を保ったクラウド環境で連携させます。
さらにヘプルマンは次のように述べています。
「今回の買収は、インダストリアル SaaS のリーダーとなるという PTCの戦略における次のステップとして理にかなったものです。最初の大きな一歩は、 CAD とコラボレーション設計機能を備えた SaaS リーダーである Onshape の買収でした。 Arena 社が有する幅広い PLM 機能により、我々のソリューションが完成することになり、 PTC は業界唯一の包括的 CAD + PLM SaaS ソリューションを提供することになります。」
財務的影響について
Arena Solutions 社の2020暦年の年換算経常売上高( ARR )は、 2019 年の2桁成長を反映して約5,000万ドルとなる見込みです。今回の買収は、 PTC の 2021 年度の目標である営業キャッシュフロー 3億6,500 万ドル、フリーキャッシュフロー 3億4,000 万ドル(営業キャッシュフローから約 2,500 万ドルの設備投資支出を差し引いた額)に対しての影響はなく、 2022 年度以降にはプラスの影響があることが見込まれています。この買収は、手元資金および既存融資枠内での借入で賄われる予定です。
顧問について
PTC の専任財務顧問は Centerview Partners LLC 、法律顧問は Morgan, Lewis & Bockius LLP となっています。 Arena 社の専任財務顧問は Barclays、法律顧問は JMI Equity および Goodwin Procter となっています。
見通しに関する情報
本ニュースリリースには、買収の完了、買収が弊社の将来の成長と業績(営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー等)に与える影響、買収したテクノロジーが弊社事業にもたらす価値、インダストリアル SaaS ソリューションの市場での採用に関する状況等の、将来の事象や予測に関する記述が含まれています。これらの記述は「将来の見通しに関する記述」であり、買収完了の条件が予想した時期や形で満たされない可能性、取得したテクノロジーが新たな顧客や市場に受け入れられない可能性、取得したテクノロジーが予想した時期や形で統合ず、新たな SaaS ソリューションの提供に悪影響を及ぼす可能性、顧客が SaaSソリューションを弊社が予想する製品開発領域で導入せず、弊社売上高に悪影響を及ぼす可能性、Arena Solutions 社の主要な従業員が PTC に留まらず、Arena Solutions の事業に混乱を来し、 Arena Solutions 事業の統合と運営を成功させることができなくなる可能性、 Arena Solutions の統合に関わる予期しない費用負担が発生、弊社利益やフリーキャッシュフローに影響を及ぼす可能性、および米国証券取引委員会( SEC )への PTC の提出報告書に記載されているその他のリスクや不確定要素等、実際の結果が予測と大きく異なる可能性のリスクや不確定要素を含んでいます。
*本内容は米PTCが2020年12月14日に発表した報道資料の翻訳です。
PTCについて(NASDAQ: PTC)
PTCは、企業の製品とサービスの差別化、優れた運用性の向上および従業員の生産性の向上を可能にする、市場実績の高いソリューション群を提供し、インダストリアル・イノベーションを推進します。PTCとそのパートナー・エコシステムを活用することで、製造業は現在の新技術の可能性を活かし、デジタル・イノベーションを推進できます。
PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、IoTアプリケーション開発プラットフォーム、拡張現実(AR)オーサリングソリューションの各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える Mathcad、IoTアプリケーション開発プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)オーサリングソリューションのVuforia、産業用接続プラットフォームのKepwareといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。
1992年3月設立。国内4事業拠点。Webサイト:https://www.ptc.com/ja
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