神戸市とプラスチック等の代替素材を開発する素材ベンチャー株式会社TBM(本社:東京都中央区)は、市内のプラスチックごみ削減、資源循環に向けて、市民から集めた使用済みペットボトルキャップなどを再生利用した「CirculeX※(サーキュレックス)」を使用し、環境配慮型の指定ごみ袋の製造・販売を行う実証実験をスタートします。ペットボトルキャップを原料に含む指定ごみ袋の製造・販売は、日本初の試みです。
※CirculeXとは、資源循環を促進する再生材料を50%以上含む素材です。
▼ プラスチックごみを取り巻く状況
本年1月に改正されたバーゼル条約の施行により、汚れた廃棄プラスチックの国境を越えた移動が制限されることから、国内でのプラスチックごみの滞留の深刻化が懸念され、リサイクル等による資源循環の必要性が高まっています。国内では「プラスチック資源循環戦略」が策定され、具体的なマイルストーンが設定されました。リデュース、リユースに加え、プラスチックの再生利用を2030年までに倍増、2035年までに使用済みプラスチックの有効利用100%を目指すとしています。
▼ 本実証実験について
・市内のダイエー、光洋、生活協同組合コープこうべ各店舗の店頭等計92箇所で市民のみなさまから使用済みペットボトルキャップを回収。
・集めたペットボトルキャップを含む国内プラスチック再生材料を98%使用し、指定ごみ袋を製造。
(石油由来プラスチックを100%使用して海外で製造する従来品と比べ、約50%のCO2排出量削減を実現)
・2月上旬より期間限定で「市民みんなでペットボトルキャップを集めて作る指定ごみ袋」を市内のダイエー、光洋、生活協同組合コープこうべ(一部)店舗で店頭販売を開始する予定。なお、当該実証実験はUrban Innovation KOBEの事業として取り組んでいます。
1.ペットボトルキャップの回収について
下記場所、期間で回収ボックスを設置し、市民のみなさまから使用済みペットボトルキャップの回収を行いますので、回収にご協力をお願いいたします。回収されたペットボトルキャップは、それぞれの店舗等からTBM社の提携工場へ送付されます。
<回収場所> 市内生活協同組合コープこうべ、ダイエー、光洋 各店舗回収ボックス
<回収期間> 令和3年1月12日(火)〜1月31日(日)
<回収目標> 約15万個(期間限定販売する指定袋5万枚の製造に必要な個数に相当)
【回収協力企業】
本実証実験の取組みに賛同いただいたネスレ日本様、ロック・フィールド様に、
オフィス内で発生するペットボトルキャップの回収にご協力いただきます。
【回収開始にあわせた実証実験のPR】
回収開始の1月12日(火)にあわせ、ダイエー神戸三宮店にご協力いただき、日本初となるペットボトルキャップを
原料とした指定ごみ袋が作られる過程や実物の紹介をはじめ、本実証実験の取組みをパネル展示等により紹介いたします。
<日時> 令和3年1月12日(火)11時〜13時
<場所> ダイエー神戸三宮店1階(神戸市中央区雲井通6-1-15)
環境局キャラクターのワケトンも登場いたします。ペットボトルキャップ回収ボックスも用意しておりますので、
取組みをご覧いただくとともに回収にご協力をお願いいたします。
【回収啓発ポスター】
神戸市在住のイラストレーター有村綾さんにデザインいただいたポスターが目印です。
2.「市民みんなでペットボトルキャップを集めて作る指定ごみ袋」について
市内プラスチックごみ削減及び資源循環に向け、市民から集めた使用済みペットボトルキャップなどを
再生した素材「CirculeX」を使用して国内で製造する日本初の指定ごみ袋となります。(製造協力:株式会社ジャパックス)
<材料構成>
国内再生材料(使用済みペットボトルキャップ(うち約30%)と市内工場等で使用されたストレッチフィルム(うち約70%))
<ポイント>
- 市民のみなさまから集めたペットボトルキャップを1枚あたり約3個使用
- ペットボトルキャップ含む国内プラスチック再生材料を98%使用し、石油由来プラスチックの利用を最小限に抑え、国内で製造
- 石油由来プラスチックを100%使用し、海外で製造する従来品と比べ、約50%のCO2排出量削減を実現
【店頭販売の予定】
<袋の種類> 神戸市家庭用指定ごみ袋 燃えるごみ(45L・10枚入り、平袋)
<販売場所> 市内ダイエー、光洋、生活協同組合コープこうべ(一部)店舗
<販売期間> 令和3年2月上旬から約1か月間 期間限定で販売