プライベートクラウドの急速な採用拡大が、ハイブリッドクラウドモデル採用を促進
今後数年でハイブリッドクラウドが業界標準に — Nutanix調査
Nutanix Inc.(本社:米国カリフォルニア州、プレジデント兼CEO:Rajiv Ramaswami 以下、Nutanix)は、金融サービス業界におけるプライベート、ハイブリッド、パブリッククラウドの採用計画に関する調査結果「2020年版 Nutanix Enterprise Cloud Index 金融サービス業界の比較結果」を発表しました。調査結果によると、回答者の半数(50%)が新型コロナウイルス感染症に伴い、ハイブリッドクラウドへの投資を拡大させており、業界内でデジタルトランスフォーメーションが進んでいることが明らかになりました。
金融サービス業界における今後5年間の見通しでは、唯一成長が見込まれるITモデルはハイブリッドクラウドのみと指摘されており、5年間で39%の増加を予測しています。また、金融サービス関連企業の43%は、2021年までにプライベートクラウドへの投資拡大を計画しています。この割合は他業界の平均(33%)を10%上回っており、ハイブリッドクラウド環境の構築には、プライベートクラウドの採用が不可欠であることを明確に示しています。
2020年度版レポートの上記以外の主な調査結果は、以下の通りです。
セキュリティへの懸念が、プライベートクラウド採用のきっかけに:パブリッククラウドソリューション内でアプリケーションを実行する際の最大の懸念として、62%の金融サービス関連企業はセキュリティやプライバシー、コンプライアンスの問題を挙げています。一方、パブリッククラウドの容量に対して懸念を示した人は30%でした。このことから、パブリッククラウドはITインフラストラクチャーをサポートできるものの、機密情報のセキュリティについては妥協の余地はなく、各企業は他のソリューションを模索していることがわかります。
ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)への投資は、プライベートクラウドに対する業界の信頼の表れ:金融サービス業界の回答者の約50%は、HCIを本格的に導入中、または導入過程にあり、38%は今後1〜2年内にHCIを導入予定と回答しています。HCIは、プライベートクラウドのサポートに不可欠な拡張性に優れたソフトウェア定義型インフラストラクチャーの構築にかかる時間を短縮できることから、HCIへの投資は、プライベートクラウドの採用拡大に直接的に連動しています。
金融サービス関連企業は、クラウド利用の最適化を模索:金融サービス業界において、ITインフラストラクチャーをモダナイズさせる主な動機としては、ITリソースの利用状況のコントロール向上(59%)とスピードの向上(58%)、ビジネスニーズの対応に必要な柔軟性の確保(55%)を挙げています。
業界に求められるのは、ハイブリッドクラウド環境をサポートする人材への投資:金融サービス関連企業の回答者の3分の1人以上(36%)は、プライベート/パブリッククラウドが混在する環境の管理に必要なスキルが不足していると回答しており、さらに34%はKubernetesなどのクラウドネイティブな技術とコンテナの専門知識も不足と述べています。こうした問題は、企業の本格的なハイブリッドクラウド採用の妨げとなっています。
Nutanixの業界ソリューションマーケティング部門ディレクターであるTapan Mehtaは、次のように述べています。「金融サービス企業はこれまで、レガシーなデータセンターを廃止する際に、パブリッククラウド製品を検討してきました。しかし、データのプライバシーやコンプライアンスの問題に対して業界の関心が高まり続ける中、各社が注目したのがプライベートクラウドでした。このようなプライベートクラウドの急速な採用拡大が、ハイブリッドクラウドモデルの土台となっており、今後数年間では、ハイブリッドクラウドが業界標準になると予想されます。」
Nutanixの金融サービス業界向けクラウドソリューションについてはこちらをご覧ください: www.nutanix.com/jp/solutions/financial-services
金融サービス業界の調査結果に関する詳細は、「2020年版 Nutanix Enterprise Cloud Index 金融サービス業界の比較結果」(英語)をご覧ください。
(以上)
Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー・ソリューションのパイオニアです。Nutanixのソフトウェアは世界中の企業に採用されており、プライベートクラウド、マルチクラウドを対象に、単一のプラットフォームにて場所・規模を問わないアプリケーション管理を実現しています。詳細については、www.nutanix.com/jpをご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@NutanixJapan)。