News1st.jp

“運用者に光を“ 「Cloud Operator Days Tokyo 2021」開催

ベンダーニュートラルな運用技術特化型イベント第2回
5G時代のネットワークインフラを議論するCNTOMと共催
運用現場で最も輝いた事例を表彰する「輝け!クラウドオペレーターアワード」を新設

クラウド運用者に焦点を当てた技術イベント「Cloud Operator Days Tokyo 2021」 を、来る8月27日(金)、「運用者に光を」をテーマとして、オンラインの大規模バーチャルライブイベントとして開催します。
「Cloud Operator Days Tokyo (CODT)」は、オペレーション(運用)に関わる技術や悩み、解決策を発表・共有することで日本のオペレーターの底力を高めることを目的とし、プラットフォーム / 技術の垣根を越えて、ベンダーニュートラルで開催する国内初の運用技術特化型イベントとして昨年スタートしました。

第2回目となる今年は、5G時代にむけた通信事業者のネットワークインフラの進化について技術・標準化・オープンソース・アカデミックの観点から議論を行うCNTOM(Cloud Native Telecom Operator Meetup)と共催します。
また、8月27日のライブイベントに先立ち、7月14日~、クラウド運用者の実体験をテーマとする公募セッション、スポンサーセッションなど全60セッションをオンデマンド配信し、オンデマンドとライブのハイブリッド構成で展開します。
さらに、公募セッションを部門ごとに審査し、運用現場で最も輝いた事例を「輝け!クラウドオペレーターアワード 2021」として表彰する新しい試みを実施し、ネガティブな印象を受けがちな運用に関する実体験談をポジティブに共有することで、“オペレーターが輝ける未来” を目指します。識者数名で構成される審査員会が、困難な課題を乗り越えた努力や工夫、若手エンジニアへの希望となる体験談など、様々な観点で対象セッションを審査・選考し、8月27日のライブイベントで受賞者の発表、表彰式を行います。

イベントの対象は、クラウド基盤(IaaS、PaaS、CaaS、FaaS)を運用するインフラエンジニアはもとより、クラウド上でアプリケーションを作成・運用する人も含む幅広いエンジニア層で、CNTOMとの共催により、新たに通信事業者、通信機器メーカなどネットワーク関係者も加わります。
昨年の第1回は、40以上のセッションを展開して1,400名以上が参加しましたが、今年はCNTOMと共催となり、オンデマンドとライブのハイブリッドにしたことで2,000名の参加を見込んでいます。
主催者である両実行委員会はいずれも、ベンダー、サービスプロバイダー、ユーザー企業など全21社 25名で構成されるコミュニティです。

7月14日~のオンデマンドのプログラムは、大規模システム運用、運用自動化、開発環境など幅広いテーマのセッションが予定されており、SaaSの業務利用で情報漏えいが発生した時どう対応すればよいか、突然の全社テレワークをどう実現したかなど、時代を象徴する運用苦労話も含まれます。
8月27日のライブイベントでは、Open Infrastructure FoundationのCOOであるMark Collier氏の基調講演やゲストスピーカーによるここでしか聞けない運用話、CODTおよびCNTOMのパネルセッションなどが予定されています。
主な注目プログラムは以下のとおりです。

◆ Cloud Operator Days Tokyo 2021 / CNTOM 2021 
注目プログラム
◇ Open Infrastructure Foundation基調講演 「タイトル未定」 
 (8月27日13:35~14:05 録画;字幕付き動画での配信)

グローバルで加速するオープンソースソフトウェアを中心としたクラウド基盤利用は扱う規模も範囲も大変巨大なものとなりつつある。OpenStackあらため、Open Infrastructure Foundation として生まれ変わったコミュニティーは今後何を目指すのか。グローバルの運用事例を交えて解説してもらいます。
講演者:Mark Collier, COO, Open Infrastructure Foundation

◇「Yahoo! JAPANのIaaSを支えるKubernetesクラスタのアップデート苦労話」
 (7月14日~ オンデマンドセッション)

Yahoo! JAPANのIaaS基盤では200超のOpenStackクラスタが稼働しており、それらのコントロールプレーンをKubernetes上にデプロイしています。IaaSチームで管理している十数のKubernetesクラスタは非常に古いバージョンのKubernetesとHelmのまま運用が続けられていたため、現在、段階的にバージョンアップを行なっています。このような大規模クラスタ群をメンテナンスする中で、工夫した点や失敗した点、得られた知見を紹介します。
講演者:ヤフー株式会社
IaaSエンジニア/ソフトウェアエンジニア 中村 泰大 氏 
インフラエンジニア 高橋 陽太 氏

◇「超PayPay祭による高負荷にショッピングはどのように立ち向かったか」 
 (7月14日~ オンデマンドセッション)

サービスを運用するに当たり負荷の問題は避けては通れない問題です。Yahoo!ショッピングやPayPayモールでは人気の商品の販売に伴う突然のスパイクや、Botによる攻撃と常日頃から戦い続けていますが、今回は特に “超PayPay祭” 開催に伴う未曾有の負荷予測に対してオンプレミスの環境でどのように負荷対策を行ったのかを紹介します。
講演者:ヤフー株式会社
Manager 大岩 朗 氏、WEBエンジニア 信原 有志 氏 / 小中 史人 氏

◇ クラウドサービスのインシデント対応をめぐる 「モヤモヤ」
~JPCERT/CCのインシデント対応事例より~
 (7月14日~ オンデマンドセッション)

クラウドサービスにおけるインシデント対応において、従前のベンダ(サービス提供事業者)とユーザーの”責任”関係だけでは解決できないインシデントが増えつつあり、クラウドサービスのインシデント対応で関係者が感じる「モヤモヤ」事例を紹介します。また、セキュリティ業界側もクラウドサービスの普及に乗り遅れているのではないかと懸念する点についても紹介し、今後に向けた提案をします。
講演者:一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター 
早期警戒グループマネージャー 佐々木 勇人 氏

◇ 「あれからどうなった?ソフトウェア化(Cloud Native)のウソホント」
 (8月27日14:05~15:05 ライブ配信)

2019年開催の第1回CNTOMで注目を集めたパネルディスカッション「国内事業者が明かすソフトウェア化のウソホント」が、2年の時を経て再び登場します。第1回では国内事業者が進めるNFV導入の実際にクローズアップしましたが、5Gの導入が進んだ現在その状況の変化に迫る予定です。今回はモデレータに株式会社 企のクロサカタツヤ氏をお迎えし、最前線でソフトウェア化に取り組むパネリスト陣と共にお送りします。
モデレータ:株式会社 企(くわだて)代表取締役 クロサカ タツヤ 氏
パネリスト: 国内の主要な携帯電話事業者より登壇予定

◇ CODT/CNTOM 「輝け!クラウドオペレーターアワード2021」 授賞式
 (8月27日15:15~15:45 ライブ配信)

オンデマンド配信する公募セッションを審査委員会が評価し、最も輝いたセッションに最優秀賞を贈呈。また、ユニークなセッションには、その内容に応じた様々な賞を用意。運用者に光をもたらす授賞式を開催します。

◇ 「クラウド技術、自動化技術が基盤 “運用者” にもたらした効果と功罪」(仮題)
 (8月27日15:55~16:55 ライブ配信)

K8sやOpenStackなどのクラウド技術、CI/CDを始めとした自動化技術が実用化フェーズになりつつあり、サービスのアジリティ向上に貢献してきています。これらの技術はサービス開発者にとってのメリットが大きく言われていますが、本セッションではサービス/基盤の運用者目線で、どのような効果を享受できているのか、あるいはこれらの技術がもたらしたデメリットや苦労している点はあるのか、について、実際にサービスや基盤を運用しているオペレータ、これからサービス基盤を検討しているユーザ企業の方々と実際のところどうなのか、を議論します。
パネリスト:大手サービスプロバイダー、ユーザ企業から運用に携わる方、自社の基盤技術を検討されている方に参加いただく予定

※オンデマンド配信するセッション一覧を以下でご覧いただけます。
event.cloudopsdays.com/codt2021/timetables/

◆ イベント開催概要
◇名称:Cloud Operator Days Tokyo 2021
cloudopsdays.com/
◇共催: Cloud Native Telecom Operator Meetup 2021
cntom.jp
◇日程(開催形態):
・2021年7月中旬から8月下旬までオンデマンド配信 
 60セッションを6週間オンデマンドで提供
・8月27日(金)1日ライブ配信
 CODT2021の締めくくりとしての一日ライブイベント
 基調講演、オンデマンドコンテンツを総括するセッション、
 輝け!クラウドオペレーターアワード表彰式、など
◇主催:
Cloud Operator Days Tokyo 2021 実行委員会
Cloud Native Telecom Operator Meetup 実行委員会
◇テーマ:
AI/ML, Automation, CI/CD, Dev/Ops, Infra as Code (IaC),
Job Management, MSP, MicroService, Monitoring/Logging/Tracing,
Multi Cloud/Hybrid Cloud, No-Ops, Performance Tuning,
SRE, Security, Server Infrastructure, Test (Chaos Engineering),
Troubleshooting, Agile Development, Education/Training
◇構成内容:
基調講演、一般講演(CFSから採択)、スポンサー講演、バーチャル展示ブース
◇対象:
クラウド運用者、クラウド基盤構築・保守担当、クラウドアプリ運用管理・保守、
何らかのシステム運用管理・保守、通信事業者、通信機器メーカ、
クラウド分野のオープンソース開発者、インフラに興味がある学生等
◇視聴者数:2,000名
◇参加費:無料(事前登録制)
◇申込:以下のイベント申し込みWebサイトから
event.cloudopsdays.com/codt2021/timetables
◇〆切:2021年8月26日(木)10:00迄

◆ Cloud Operator Days Tokyo (CODT)について
CODTは、クラウドがまだ黎明期にあった2013年から7回にわたり、OpenStack の普及促進に取り組む日本OpenStack ユーザ会メンバーが中心となり開催してきた「OpenStack Days Tokyo(OSDT)」の後継となる新しい技術イベントです。
OpenStackが安定期を迎えて多様なテクノロジーと連携するようになった技術・市場の変化を踏まえて、複数のクラウド / 技術が連携する運用にフォーカスした、横断的かつベンダーニュートラルな情報交換の場が求められているという認識から、OSDT実行委員メンバーを中核として、ヤフー、トヨタ自動車、LINEなどのユーザー企業からのメンバーを加えて、新たに実行委員会を組織し、2020年、クラウド運用にフォーカスしたCODTを立ち上げました。
オペレーションに関わる技術や悩み、解決策を発表・共有することで、運用技術の発展や、インフラ / アプリケーション運用に興味がある若手の教育・育成に寄与するイベントとして発展させていきます。

◆ Cloud Native Telecom Operator Meetup (CNTOM) について
5G時代にむけた通信事業者のネットワークインフラの進化について技術・標準化・オープンソース・アカデミックの観点から議論を行う会議です。5G時代にむけ通信事業者におけるネットワークインフラでは、ネットワーク仮想化 (NFV) 、エッジコンピューティング、クラウドネイティブ化、end-to-end (E2E) オーケストレーション、オープンソースの活用など大きく流れが変わってきています。CNTOMでは、通信事業者、通信機器メーカ、クラウド分野のオープンソース開発者を集め、今後のネットワークの進化にむけ技術や標準化およびユースケースから議論を行いたいと考えています。

モバイルバージョンを終了