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AMD、ザイリンクスの買収完了を発表

AMD(米国本社:米カルフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:リサ・スー)は本日、ザイリンクスの全株式を取得し、買収手続きが完了したことを発表しました。2020年10月27日に発表したこの買収が完了したことにより、AMDはハイパフォーマンス・コンピューティング、アダプティブ・コンピューティング企業として大幅に規模を拡大し、コンピューティング、グラフィックス、アダプティブSoCにわたる強力なポートフォリオの提供が可能になります。AMDは初年度に非GAAP利益率、非GAAP EPS、フリー・キャッシュフローの増加を見込んでいます。

今回の発表について、AMDの社長兼CEOであるリサ・スーは次のように述べています。「買収の完了により、当社は、製品、顧客、市場を補完するとともに、優れたIPとグローバルクラスの人材を組み合わせ、ハイパフォーマンス・コンピューティングとアダプティブ・コンピューティング分野のリーダー企業になることができます。ザイリンクスが持つFPGA、アダプティブSoC、AIエンジン、ソフトウェアの専門知識により、AMDは業界で最も強力なハイパフォーマンス・コンピューティングとアダプティブ・コンピューティングのソリューション・ポートフォリオが提供できるようになりました。これにより、クラウド、エッジ、インテリジェント・デバイス全体で見込まれる約1,350億ドルの市場機会に対して大きなシェアを獲得します。」

元ザイリンクスのCEOであるビクター・ペンは、新たに設立されたAdaptive and Embedded Computing Group(AECG)の社長としてAMDに加わります。AECGでは引き続き、リーダーシップFPGA、アダプティブSoC、ソフトウェア・ロードマップの推進に注力します。また、買収を通じて企業規模が拡大することで、今後はAMDのCPUやGPUを含む幅広いソリューション群の提供が可能になります。

ビクター・ペンは、次のように述べています。「コネクテッド・デバイスや組み込みAIによるデータ集約型アプリケーションの急速な拡大により、効率性と適応性の高いHPCソリューションの需要が高まっています。AMDとザイリンクスが統合することによって、幅広いインテリジェント・アプリケーションに対応するアダプティブ・コンピューティング・プラットフォームの包括的なポートフォリオを提供し、コンピューティングの新時代を牽引していきます。」

買収完了により、ザイリンクスの株主は、ザインリンクスの普通株式1株当たり、AMDの普通株式1.7234株とAMDの普通株式1株に満たない現金を取得しました。今後、ザイリンクスの普通株はNASDAQ市場で取引できなくなります。

AMDについて
AMDは、ゲームや没入型プラットフォーム、データセンターに欠かせない要素である、ハイパフォーマンス・コンピューティング、グラフィックスと視覚化技術において50年にわたり革新をもたらしてきました。世界中の何億人もの消費者、フォーチュン500企業、最先端の科学研究施設が、日常の生活、仕事、遊びを向上させるために、AMDのテクノロジーに頼っています。世界中のAMD社員は可能性の限界を押し上げる優れた製品開発に注力しています。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。

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