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株式会社OKIアイディエス、設計・検証サービスにシーメンスの Catapult高位設計プラットフォームを採用

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア (以下シーメンス) は本日、株式会社OKIアイディエス (以下OKIアイディエス) が、同社が提供する設計・検証サービスに、シーメンスのCatapult高位合成・高位検証プラットフォームを採用したことを発表しました。

OKIアイディエスは、情報通信、医療電子機器、自動運転支援の分野で先進的な設計サービスを提供していますが、従来の高位合成フローでは、C/C++による上位モデル、アルゴリズムモデルと高位合成後のRTLコードの等価性を効率よくシミュレーション検証することが困難であることが課題となっていました。

Catapultによる高位合成および高位検証フローをOKIアイディエスの設計・検証サービスに導入することで、高位合成用のC/C++による上位モデル、アルゴリズムモデルを検証したテストベンチをRTL機能検証用テストベンチに自動変換し、上位モデルと等価なテストベンチでRTL機能検証することが可能になりました。これにより、高位合成後のRTL機能検証のための新たなテストベンチの開発が不要になりました。また、実行可能な仕様書としてのC/C++による上位コード、アルゴリズムの検証で確認できたことをRTL機能検証に活用できるようになり、大幅な設計品質の向上が可能になりました。

OKIアイディエス 執行役員 事業統括部 事業統括部長の山本康雄氏は、次のように述べています。「業界唯一の高位設計および高位検証の統合環境であるCatapultの導入により、お客様からお預かりした実行可能な仕様書としてのC/C++コードを十分に機能検証し、それと同等のテストベンチで高位合成後のRTL機能検証が可能になりました。これにより、仕様上の問題点や我々の設計成果物がお客様の仕様を満たしていることを客観的に示すことができます。高位検証により設計初期に問題点を解決することで、高位設計のQoR (Quality of results) が向上し、RTL機能検証の大幅な効率化で、20%以上の納期短縮が可能とみています」

シーメンスのCatapultは、SCVerifyと呼ばれる検証機能によりC/C++による高位モデルの検証環境を自動的にRTL検証環境に自動変換したり、高位合成用のC/C++コードをCatapult Design Checkerと呼ばれる機能で構文チェックしたりするなど、業界唯一の高度な高位検証機能を提供します。

シーメンスEDAのフロントエンド・デザイン・ソリューションズ・ビジネスユニットのジェネラル・マネージャーであるモ・モヴァッヘド (Mo Movahed)は次のように述べています。「日本有数の設計サービス企業であるOKIアイディエスが、Catapultによる高位設計、高位検証によるサービスを提供することを大変喜ばしく思います。Catapultによる高位設計、高位検証サービスがOKIアイディエスの顧客満足度を益々向上させることを期待します」

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、Siemens Xceleratorビジネス・プラットフォームのソフトウェア、ハードウェア、サービスを最大限に活用し、あらゆる規模の組織がデジタル・トランスフォーメーションを実現する支援をします。シーメンスのソフトウェアと総合的なデジタルツインにより、企業は設計、エンジニアリング、および製造プロセスを最適化し、現在のアイデアを将来の持続可能な製品に転換できるようなります。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、チップからシステム全体、そして製品からプロセスに至るまで、あらゆる産業において変革を加速させます。Siemens Digital Industries Software – Accelerating transformation

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