企業がデータのコントロールを保持しつつ、 GPTと大規模言語モデル(LLM)の導入を促進
Nutanix Inc.(本社:米国カリフォルニア州、プレジデント兼CEO: Rajiv Ramaswami 以下、Nutanix)は本日、企業がデータのコントロールを保持しつつ、人工知能(AI)と機械学習(ML)の導入を進める顧客企業向けに「Nutanix GPT-in-a-Box™」を発表しました。本ソリューションは、ソフトウェア定義型・AI対応のフルスタックプラットフォームと各種サービスで構成されます。代表的なオープンソースのAI/MLOpsフレームワークをNutanix Cloud Platform™上で使用することで、精選された大規模言語モデル(LLM)を導入する上で適したハードウェア/ソフトウェアインフラストラクチャーの規模を調整し、構成できます。また顧客企業は、AI対応インフラストラクチャーを容易に調達し、エッジやデータセンターでLLMを含むGPTの微調整・実行が可能です。
多くの企業は、生成AIやAI/MLアプリケーションを迅速、効率的かつ安全に活用する方法に取り組んでおり、特にデータ主権、ガバナンス、プライバシーへの懸念からパブリッククラウドで実行できないユースケースに奮闘しています。顧客サービス、開発者の生産性、運用効率などを強化するため、各社が生成AIの活用を模索する中、新たなユースケースは日々登場しています。社内文書の自動書き起こし、マルチメディアコンテンツの高速検索、自動分析など、多くの企業はAIに機会を見出しているものの、知的財産の漏洩、コンプライアンス、プライバシーに関する懸念も大きな問題となっています。さらに、AI対応スタックの構築を検討する企業は、ML管理者とデータサイエンティストのサポートで苦慮することが多く、またAI投資では多額なコストが想定されるため、企業によるAI/ML戦略は停滞しています。
IDCのインフラストラクチャーシステム/プラットフォーム&テクノロジーグループのシニアリサーチアナリストであるGreg Macatee氏は、次のように述べています。「生成AIソリューションの設計・導入を目指す顧客企業は、こうしたワークロードのインストール、構成、実行に求められる高度な専門知識と、コストを管理しつつ、データセキュリティや企業IPの保護に関する懸念とのバランスに苦慮しています。 Nutanix GPT-in-a-Boxにより、NutanixはAIユースケースのためのターンキー型のソリューションを提供し、ジェネレーティブAIの導入に悩む企業に、より容易な導入を可能にします。
Nutanix GPT-in-a-Boxは、エッジやコアのデータセンター向けに、直ちに使用できる顧客制御のAIインフラストラクチャーを提供し、顧客は企業のデータのコントロールを保持しつつAIとGPTモデルの実行と微調整を行うことができます。Nutanixは、AIのデータ保護に理想的なセキュリティ/データ保護ソリューションを完備しています。
Nutanixのプロダクトマネージメント担当シニア・バイスプレジデントのThomas Cornelyは、次のように述べています。「複雑化が進むマルチクラウドの管理やデータ保護の課題に加えて、最近はデータのプライバシーとコンプライアンスを管理しつつ生成AIソリューションを採用するなど、お客様はIT関連で非常に大きな課題に直面しています。こうした課題の解決を支援することが当社の業務の中核を成しています。Nutanix GPT-in-a-BoxはAI対応スタックであり、生成AIの採用に伴う主な課題の解決と、AIイノベーションの採用の支援を目指します。」
新ソリューションの特長は以下の通りです。
- Nutanix Files Storage™/Objects Storage™ソリューション、Nutanix AHV®ハイパーバイザーとKubernetes、そしてNVIDIA GPUアクセラレーション対応により、業界をリードするNutanix Cloud Infrastructure™プラットフォームは、小規模から大規模まで規模の調整が可能です。
- Nutanixの各種サービスは、代表的なオープンソースのディープラーニング/MLOpsフレームワーク、推論サーバーと、Llama2、Falcon、MPTなど精選された大規模言語モデルを採用しており、顧客企業はクラスターの規模を調整し、スタックを導入できます。
- データサイエンティストやML管理者は、各種アプリケーション、強化されたターミナルUI、標準的なCLIを選択し、これらのモデルを即座に使用できます。
- Nutanixのプラットフォームを活用することで、他のGPTモデルを実行することや、Nutanix Files/Objects Storageサービスにホストされる内部データを活用し、こうしたモデルの微調整を行うことも可能です。
JM Finn社の最高情報セキュリティ責任者 (CISO)であるJon Cosson氏は、次のように述べています。「AIを活用し、より効率的・効果的にお客様を支援することは当社の最優先事項ですが、規制の厳しい金融サービス企業として、自社データのコントロールを保持する必要があります。Nutanix Cloud Platformは、AIワークロードを安全に導入する上で必要なパフォーマンス、柔軟性、セキュリティを備えています。」
Nutanix GPT-In-a-Boxは、Nutanix Cloud Platformの定評あるフルスタックの拡張性、パフォーマンス、回復力、使い勝手を基礎としています。パブリッククラウド、データセンター、エッジのユースケースを対象とした、スケーラブルなインフラストラクチャーに関するNutanixの専門知識により、データのコントロールを保持しつつAIアプリケーションの微調整・実行を行う上で理想的な環境が実現します。事実、最近の調査によると、Nutanixの顧客企業の78%は、Nutanix Cloud Platform上でAI/MLワークロードを実行する可能性が高いと回答しています。
Nutanixの専門知識とオープンソースのAIコミュニティへの参加により、顧客企業はAI戦略の構築に役立つ強力な基盤が得られます。これまでNutanixはMLCommons(AIの規格)アドバイザリーボードへの参加、ML Storage Benchmarks/Medicine Benchmarksの共同設立と策定に関わる技術的リーダーシップのほか、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)では、Kubeflow(MLOps)トレーニングおよびAutoMLワーキンググループの共同議長を務めています。
Nutanix GPT-in-a-Boxは、本日より提供を開始します。導入を検討中の企業は、こちらの詳細情報(ブログ)をご覧ください。
www.nutanix.com/jp/blog/nutanix-simplifies-your-ai-innovation-learning-curve
賛同コメント:
- 「ハイブリッドクラウド環境のAI対応アプリケーションの開発・導入を通じ、ビジネスクリティカル/ミッションクリティカルなイニシアチブを推進するため、Red Hatはさまざまな業界の企業を支援しています。今回のソリューションの提供開始により、共通のお客様はRed Hat OpenShift AIとNutanix AI対応スタックを活用することで、自社データのコントロールを保持しつつ、一貫性・拡張性のあるオープンソースの基盤により、いち早くイノベーションを実現できます。」
Red Hat社、クラウドサービス部門バイスプレジデント、Sarwar Raza氏 - 「世界各国の企業が生成AIの機会の活用を模索する中、規制産業を中心に、多くの企業はIPやデータセキュリティの問題を懸念しています。お客様の需要を満たし、ビジネスの成果に専念していただくため、TCSはこれまで、セキュアな形で技術革新を採用してきた長期的な実績があります。将来対応のサービスデリバリープラットフォームであるTCS Cognix™とNutanix GPT-in-a-Boxの組み合わせにより、サービスの回復力、ビジネスの俊敏性、強力な顧客体験を提供することで、お客様は人工知能と機械学習の価値を達成できます。」
TCS社、パートナーエコシステム/アライアンス部門シニア・バイスプレジデント兼グローバル責任者、Dinanath Kholkar氏 - 「今日のグローバル企業にとって、生成AIの可能性の活用は最も重要な機会の1つであり、AIジャーニーを導いてくれる適切なパートナーを見つけることは極めて重要です。Nutanix GPT-in-a-BoxとHexawareのコンサルティングとソリューションの組み合わせは、人材、セキュリティ、コンプライアンス、導入、規模など、現在の企業が直面する重要な課題を解決することで、こうしたAIジャーニーをいち早く開始できるよう支援できます。」
Hexaware社、最高執行責任者(COO)、Vinod Chandran氏 - 「生成AIは多くの企業の最重要事項ですが、大半の企業は、この機会をフル活用するためのリソースを社内に保有していません。Nutanix GPT-in-a-BoxとDKubeのソリューションは、AI対応スタックを通じ、エンタープライズAIの採用をシンプル化することで、イノベーションをいち早く実現します。」
DKube社、最高経営責任者(CEO)、Prasad Vellanki氏 - 「Chat-GPTやLLMなどの生成AIは、企業の運用に革命を起こしていますが、こうした機会をベストな形で活用するため、多くの企業はサポートを必要としています。LaminiがエンタープライズLLMを容易にし、NutanixがAI対応インフラストラクチャーを提供することで、企業はオペレーションをシンプル化し、自社データのコントロールを保持できるため、生成AIの採用は大幅にシンプル化されます。」
Lamini社およびMLCommonsの共同創設者、Greg Diamos氏
(以上)
Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、クラウド間でアプリケーションやデータを運用するための単一プラットフォームを企業に提供しています。Nutanixの活用により、企業は複雑さの軽減と運用の簡素化を実現し、ビジネスの成果に集中することが可能になります。Nutanixはハイパーコンバージドインフラストラクチャーのパイオニアとしての実績をもとに、一貫したシンプルかつコスト効率の高いハイブリッド・マルチクラウド環境の構築を支援し、世界中の企業から高い信頼を獲得しています。詳細については、 www.nutanix.com/jp をご覧ください。Twitterは@NutanixJapanより、フォローしてください。
*本リリースは米国カリフォルニア州サンノゼで現地時間2023年8月15日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。