ジュニパーネットワークス、拡張性と運用簡素化を実現する業界初の分散型セキュリティサービスアーキテクチャを発表
業界最高水準のルーティング、ファイアウォール、AI予測脅威防御機能を統合した一元的なセキュリティ管理により、データセンターに必須のセキュリティ機能を提供
ジュニパーネットワークス(本社:カリフォルニア州サニーベール、NYSE: JNPR)は本日、分散型データセンター環境でセキュリティサービスとゼロトラストポリシーのシームレスな拡張を可能にする、Juniper Connected Securityポートフォリオの強化を発表しました。新しいJuniper Connected Security分散型サービスアーキテクチャは、ジュニパーネットワークスの一元的なセキュリティ管理パラダイムに業界最高水準のルーティングとAI予測脅威防御機能を統合し、データセンターのセキュリティにおいて運用の簡素化と拡張性を実現します。また、新しい4つの高性能ファイアウォールプラットフォームはコスト、スペース、消費電力を最小限に抑える小型のフットプリントにより優れた性能を提供します。
今日エッジコンピューティング、マルチクラウド、5G、IoTの導入に伴い、企業データは地理的に離れた場所で分散が進んでおり、セキュリティの確保と管理が難しくなっています。企業は日々変化するそうした環境に適応するために、データセンターの運用自動化や、最も厳しいワークロード(AIモデルのトレーニングなど)に対応できる拡張性、包括的なデータセキュリティを通じて、データの場所を問わず信頼性を提供する、最新のデータセンターアーキテクチャを必要としています。
Juniper Connected Securityポートフォリオの新たな機能拡張は、お客様が自社のペースで最新のデータセンターに移行できるように支援します。
l Juniper Connected Security分散型サービスアーキテクチャ:ジュニパーネットワークスは業界で初めて、従来単一のファイアウォールアプライアンスに統合されていたフォワーディングおよびセキュリティサービスのレイヤーを完全に切り離したアーキテクチャ設計を提供します。これらのレイヤーを切り離すことで、ジュニパーネットワークスの既存のMXシリーズルーターをインテリジェントなフォワーディングエンジンとロードバランサーとして使用できるようになります。この独自の設計によって、お客様はシャーシの制限、マルチパスの回復力、コスト効率性がなくても、独立した拡張の柔軟性を得られます。Juniper Security Director Cloudと併用すると、アーキテクチャに追加されたファイアウォールエンジンの数やフォームファクターにかかわらず、運用は1つの論理要素の管理と同程度まで簡素化されます。
l AI予測脅威防御機能:ジュニパーネットワークスのAdaptive Threat ProfilingおよびEncrypted Traffic Insightsを基盤とするAI予測脅威防御機能は、プロキシレスのアーキテクチャを通じて、お客様の環境に固有のカスタムシグネチャを自動生成します。AIを統合しているため、ラインレートで効果的なマルウェア防御を実現できます。さらに、機能拡張したURLフィルタリングソリューションによって、より詳細な管理が実現し、200以上のカテゴリーからの選択と最大200言語への対応が可能になるほか、新しいポータルでWebコンテンツに関する優れたインサイトを得られ、カテゴリーを容易に再設定できます。AIを活用したセキュリティソリューションによって、お客様やパートナーは脅威を素早く予測して発見できるようになり、セキュリティ担当者はより戦略的なタスクに専念できます。
l 業界最高水準の4つの高性能ファイアウォール:新しいSRXファイアウォール(SRX1600、SRX2300、SRX4300、SRX4700)は1RUサイズで1.4Tbpsまで拡張可能で、ビルトイン型のゼロトラスト機能が搭載されており、1RU当たり業界最高水準のファイアウォールスループットを発揮します。この新しいプラットフォームは、MACsec対応の有線速度のほか、セキュリティ管理者とネットワーク運用担当者がデバイスのトラストポスチャをリモートで容易に検証し、サプライチェーンへの攻撃のリスクを軽減できるようにする、設定初期から埋め込まれたTPM 2.0チップおよび暗号形式シグネチャを適用したデバイスIDが特長です。これらの新しいファイアウォールはSRXシリーズと同様に業界標準のEVPN-VXLAN Type 5の統合をサポートしており、セキュリティ担当者は十分にファブリックを認識してより迅速に脅威に対処できるようになります。
これらのSRXシリーズ新製品を、Juniper Connected Security分散型サービスアーキテクチャと組み合わせることで、持続可能性に関する目標を最優先しながらデータセンターアーキテクチャをセキュアに構築、拡張するための幅広い選択肢が提供されます。
本リリースへのコメント
ジュニパーネットワークス、コアテクノロジー&セキュリティ担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、シシャ・シン(Shishir Singh)
「今日、新しい分散型データセンターアーキテクチャがより多くの死角と運用の複雑さをもたらしているため、変革に適応できる高度なセキュリティ機能を備えることが極めて重要です。セキュリティとデータセンターの運用における当社の専門知識を活用し、Juniper Connected Security分散型サービスアーキテクチャ、AI予測脅威防御機能、新しい高性能ファイアウォールを提供することで、進化し続けるデータセンターにおいてお客様がセキュリティポスチャを強化できるようになることを大変うれしく思います」
ジュニパーネットワークス、AIクラスター&クラウド対応データセンター担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、パラヴィーン・ジェイン(Praveen Jain)
「データセンターのロケーション内とロケーション間でセキュリティを犠牲にすることなく、信頼性の高い自動運用と優れた接続性を提供する最新のデータセンターアーキテクチャが必要とされています。今回発表した
新しいコネクテッドセキュリティ機能を、当社のワールドクラスのネットワークハードウェアや、マルチベンダーファブリックの管理と自動化のためのApstraソフトウェアと統合することによって、当社はオペレーターとエンドユーザーに最高のエクスペリエンスを提供するセキュアで信頼性の高いデータセンターの基準を打ち立てています」
Dell’Oro Group、エンタープライズネットワーキング&セキュリティ担当シニアリサーチディレクター、マウリシオ・サンチェス(Mauricio Sanchez)氏
「データセンターのインフラは、複雑さが増し、分散化が進んでいます。従来のファイアウォールは、インフラの進化に動的に合わせるために、より簡単に拡張できるようになる必要があります。ジュニパーネットワークスの新しいセキュリティファブリックは、お客様が既存のルーターとファイアウォールを統合できるようにすることで、市場の需要に対応しています」
Carnival Cruise Lines、グローバルネットワークセキュリティ担当プリンシパルアーキテクト、ジェイソン・フィリップ(Jason Philp)氏
「アプリケーションとデータは、最新の設計において高度に分散されるようになってきており、従来のファイアウォールアーキテクチャに大きな課題をもたらしています。ジュニパーネットワークスの新たなソリューションは、保護サービスの運用を分散する必要性に直接的に対処することによって、パフォーマンスやセキュリティの有効性を損なうことなく、そうした課題に正面から取り組むものです。私は、ジュニパーネットワークスがそれらの問題を解決するための強力なアプローチを有していると考えており、当社への導入でもたらされるメリットに期待を寄せています」
Vivo(Telefónica Brazil)、インフラストラクチャ担当エグゼクティブ、セルジオ・モラエス(Sergio Moraes)氏
「Vivoでは、当社の環境、ユーザー、ユーザーのデータとアプリケーションをサイバー攻撃から守ることに尽力しており、ユーザーが常に求めている迅速かつ信頼性の高いサービスを提供しています。当社は、キャリアグレードのパフォーマンスだけでなく、業界をリードするセキュリティ有効性を提供し続けているジュニパーネットワークスと共に取り組めることを大変うれしく思っています。最新のデータセンターを保護するジュニパーネットワークスの新しいソリューションは、オペレーターの運用上の必須の事項や課題、エンドユーザーが期待するセキュアで迅速なエクスペリエンスを、同社が十分に理解していることを明確に示しています」
ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、ネットワーク運用の大幅な簡素化とエンドユーザーのエクスペリエンス向上に注力しています。当社のソリューションは業界をリードするインサイト、自動化、セキュリティ、AIを提供し、真のビジネス成果をもたらします。人々のつながりを強化することにより、福祉、持続可能性、平等性といった世界的な課題を解決できると確信しています。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下をご覧ください。 www.juniper.net/jp/ 、Twitter、Facebook、YouTube、J-Net(最新情報提供サイト)
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