- RaptorDB Proハイパフォーマンスデータベースを含む新機能によってトランザクション時間全体が最大53%改善し、リポート、分析、リストビューを27倍高速化、ワークフロー全体のトランザクションスループットを3倍に向上
- 将来的な要素として、組織全体のイベント、業務、人材データをつなぎ、リアルタイムなパーソナライゼーションを実現する統合Knowledge Graphを追加
ServiceNow(NYSE: NOW)は本日、超大規模かつ高性能によってビジネス価値を引き出すNow Platform向けに設計された強力なデータ拡張を発表しました。このAIを活用したアプリケーションの需要に応えるための基盤となる次世代型データレイヤーの新機能には、RaptorDB Proハイパフォーマンスデータベースが含まれ、初期段階でのユースケースではトランザクション時間全体の53%が改善し、リポート、分析、リストビューの取得を27倍高速化、ワークフロー全体のトランザクション処理能力が3倍に向上することが実証されました。これにより、顧客はServiceNowインスタンス上で、より多くのユーザーとワークフローの対応が可能になります。将来的な要素として、リアルタイムなパーソナライゼーションを実現するために、組織全体のイベント、業務、人材データを結びつけるグラフデータベースである統合的なKnowledge Graphが追加される予定です。この発表は、何百もの新しいAIおよび自動化のイノベーションが追加されたNow Platformの最新版Xanadu(ザナドゥ)リリースの発表と同時に行われました。
本日より利用可能となったRaptorDB Proは、パフォーマンスと規模において大きな革新をもたらします。顧客は運用データとアナリティクスをServiceNowのプラットフォーム上に一元化できるため、より多くの従業員が同じデータからリアルタイムで文脈に応じた洞察を得て、ワークフローに活用することが可能になります。RaptorDB Proにより、従業員は複雑な分析を遅延なく実行できるようになり、その結果、最も複雑な質問に対する回答が迅速に得られるようになります。
ServiceNowのCTO(最高技術責任者)兼DevOps担当EVPであるパット・ケイシー(Pat Casey)は、次のように述べています。「未来のビジネスはAIによって支えられ、データベースは、今日の複雑なデータ環境で必要とされる規模に合わせて進化しなければなりません。データ処理、AI推論、アナリティクスの変革において新たな基準が確立・改善されることで、お客様はNow Platform上でスピード、接続性、そしてパーソナライゼーションを備えたワークフローを拡張することが可能になります。」
複雑なAI活用時のデータ分析の測定尺度とスピードを向上
今日のAI主導の環境において、膨大な量の情報を処理し、複雑な分析を迅速に実行し、ワークフローのパフォーマンスを向上させるために最適化できる、より堅牢なデータプラットフォームがますます必要になっています。ServiceNowの生成AIエクスペリエンスであるNow Assistは、生産性の向上、セルフサービス、問い合わせの回避、開発者のイノベーション、コスト効率において目に見える成果を挙げています。顧客のニーズとNow Assistへの需要が高まる中で、ServiceNowはAI時代に向けて新たに改良されたプラットフォームパフォーマンスとそれに対応するデータベースのスケールや洗練された機能によって、顧客のニーズに応えるべく進化しています。
あらゆる業界の顧客がミッションクリティカルなワークフローをより効果的に実行できるよう、ServiceNowのコアとなる構成管理データベース(CMDB)と業界別データモデルを強化しました。これにより最高レベルの分析、迅速なパフォーマンス、リアルタイムパーソナライゼーション、システムやデータソース全体にわたる自動化を統合した単一のプラットフォームに集約されました。これはKnowledge 2024で最初に紹介されたRaptorDB Standardから始まり、 ServiceNowの現在のデータベースよりも改善されているのが特長で、来年にはすべての顧客が利用できるようになります。RaptorDB Proは、これらの機能をベースに最も重要なデータをより迅速にフィルタリングして処理することで、従業員は最も複雑なクエリに対してもより迅速に回答を提供し、ServiceNowの単一プラットフォームから得られた洞察に基づいて即座にアクションを起こすことができます。
RaptorDB Lighthouse Programを展開しており、これはServiceNowと共同イノベーションを行い、RaptorDBを活用してビジネス変革の最前線に立ち続ける一部の選ばれた顧客グループのために設計されたものです。アーリーアダプターの顧客から得られた結果として、組織はワークフローをより多くのビジネス領域に拡張・拡大し、従業員はより迅速にデータを分析し、それに応じてリアルタイムに対応できることを示しています。
来年初めに、ServiceNowはグラフデータベースであるKnowledge Graphを追加する計画です。これにより、データ管理とアナリティクスを統合し、手作業によるデータマッピングや複雑な統合の必要性が減少します。Knowledge Graphを使用することで、顧客は膨大な洞察をより効率的に管理し、現実のイベントをつなげ、組織の業務、従業員、顧客、パートナーといったエコシステム全体にわたるデータを一元的に管理することで、より高度なパーソナライゼーションを実現します。Knowledge Graphの生成AI機能を通じて、従業員はリアルタイムでパーソナライズされた情報を取得し、より良い意思決定ができるようになります。また、サプライヤーは遅延を減らし、サプライチェーン管理を強化することで、より簡単に協力することができ、さらに顧客はよりパーソナライズされたサポートを受けることができます。
これらの強力なデータ拡張機能により、あらゆる業界の組織が膨大なデータを単一のシステムで管理・調査できるため、業務に革命をもたらし、ServiceNow上での重要なタスクを顧客が確実に実行できるようになります。グローバルなネットワークトラフィックを管理する通信事業者から、複数の施設などで予知保全を実行する製造業者、パーソナライズされた購買経験を提供するためAI搭載のチャットボットを活用する小売業者まで、多岐にわたります。その結果、比類のない拡張性、効率性、カスタマイズ性を実現します。
戦略的買収がServiceNowのエンタープライズデータ戦略を強化
ServiceNowは、戦略的買収を通じてデータ分野における機能拡充を続けており、Now PlatformをAIイノベーションの最前線に位置づけています。最近のRaytion買収によってさまざまな組織のリソースへの安全なデータアクセスが可能になり、ユーザーは単一のエントリーポイントから広範な組織における検索エクスペリエンスと必要な情報を入手できるようになることでユーザーエクスペリエンスが大きく向上します。Raytionの業界をリードする情報検索テクノロジーは、ServiceNowのNow Assist AIとAI Searchを強化し、Now PlatformにおけるAI主導のビジネスに新しい基準を確立します。
ServiceNowの新しいデータ拡張機能については、こちらを確認ください。
提供時期
- RaptorDB Proは、本日から利用できます。
- RaptorDB Standardは現在、新規の顧客に提供され、既存顧客には来年後半には提供される予定です。
- ServiceNow Knowledge Graphは、2025年3月に利用可能になる予定です。
追加情報
- ServiceNowはNow Assist生成AIポートフォリオを拡充し、生産性と従業員コラボレーションを強化する新しいAIイノベーションを追加発表
- ServiceNowは、Agentic AIをServiceNowプラットフォームに統合し、AIエージェントによる24時間365日の生産性を大規模に向上させるビジョンを発表
- ServiceNowは、テレコム、メディア、テクノロジー、金融サービス、公共機関、小売向けの業界特化型AIソリューションを拡充
- ServiceNowは、開発者、ITチーム、従業員のコラボレーションと効率を高めるために設計された追加機能を発表
以上
ServiceNowについて
ServiceNow(NYSE: NOW)はAIを人々のために活用しています。私たちはイノベーションのスピードに順応し、信頼・信用できるヒューマンセントリックな(人中心)のアプローチを遵守して製品とサービスを展開することで、あらゆる業界のお客様の組織が変革できるよう支援しています。ServiceNowのビジネス変革のためのAIプラットフォームは、人、プロセス、データ、デバイスをつなぎ、生産性を高め、ビジネスの成果を最大化します。
詳細はこちらをご参照ください。 www.servicenow.com/jp/