キンドリルジャパン株式会社(以下、キンドリル)は本日、「日本版Kyndryl Readiness Report 2024 – 明日への備えのパラドックス -」(以下、本レポート)を発表しました。
本レポートは、本年10月に発表された「Kyndryl Readiness Report 2024 」(以下、グローバル版)の調査結果に加え、日本市場に焦点を置いて日本の傾向やグローバルとの比較を分析しています。調査対象となった経営幹部および上級意思決定者は、グローバル版が3,200名、日本版が300名です。さらに、キンドリルのオープン統合デジタルビジネスプラットフォームであるKyndryl Bridgeから得られたデータを活用することで、さらなるインサイトを得ることができました。
本レポートでは、グローバル版同様に、日本のビジネスリーダーもITの備えに対して課題とジレンマを抱えていることが浮き彫りになりました。日本のリーダーにとって重要なポイントとして、次の4つを挙げています。
日本のリーダーはリスクへの備えができていないと感じており、サイバー攻撃や技術の変化、人材不足に悩んでいます
- 日本のリーダーは技術革新、スキルギャップ、サイバー攻撃、政策や規制の変化といった主要なリスクに対する備えが大幅に不足している報告しています。スキルに関しては、リーダーの約半数が、技術の進歩とメインフレーム技術に関するスキル不足が進歩を妨げていると報告しています。サイバーセキュリティの脆弱性は、リーダーが最も懸念している外部リスクです。
AIへの備えと導入の遅れが、日本の準備不足を招く脅威となっています
- テクノロジーとイノベーションに対する準備の遅れについては、日本で最も準備が整っていないIT要素の1つであるAIにおいて顕著に示されています。日本は、他国と比較して AI 導入に対するスキルギャップの障壁が高く、生成AI とAI への投資がグローバル平均と一致しているにもかかわらず、同じレベルでプラスの ROI を実現できていません。データプライバシーの懸念や ROI の課題など、AI 導入に対するその他の障壁は、世界と同様です。
データセンターやサポート終了(EOL)への懸念も高くなっています
- 日本のリーダーは、データセンターと物理的インフラが外部リスクへの備えに関して最も遅れているIT分野であると報告しています。また、リーダーの半数は、グローバル平均と同様に、耐用年数の経過したインフラについて懸念しています。これらの懸念は、脆弱性に対処するためのモダナイゼーションが必要であることを強く示しています。
リーダー間の対立がモダナイゼーションの進展を遅らせています
- 日本のリーダーは、モダナイゼーションを積極的にリードしているというよりも、まだ初期段階にいると報告することが多い傾向にあります。このようなリーダーシップの不協和によりモダナイゼーションが遅れることがあります。日本のリーダーの68%が、モダナイゼーションの取り組みに意思決定へのサポートが必要だと報告しています。さらに、リソースの割り当てをめぐりビジネス部門とテクノロジー部門のリーダー間で対立が存在し、組織を運営しながら変革を進めることが難しくなっています。
グローバル版のKyndryl Readiness Report 2024(英文)はこちらからご確認ください。本レポートで引用された一部のデータはAIを活用したKyndryl Bridgeの独自データも参照されています。Kyndryl Bridgeの詳細はこちら。
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キンドリル(Kyndryl Holdings, Inc.)について
キンドリル(NYSE: KD)は、60カ国以上で数千にのぼる企業のお客様にサービスを提供する世界最大級のITインフラストラクチャーサービスプロバイダーであり、世界中の企業が日々の業務で利用する複雑かつミッションクリティカルな情報システムを設計、構築、管理、モダナイズしています。詳細については、 www.kyndryl.com または www.kyndryl.com/jp/ja をご覧ください。