「Junos Node Slicing」と「Universal Chassis」が企業とサービスプロバイダのクラウド移行を促進する基盤を形成
ジュニパーネットワークス(本社:カリフォルニア州サニーベール、NYSE: JNPR)は本日、サービスプロバイダと企業向けに、迅速なサービス導入を可能にするクラウドネットワークの構築を簡素化する「Cloud-Grade Networking」を発表しました。この新しいビジョンには、アプリケーションやサービスの構築、提供、保護の方法に関する新しい要素が含まれています。テレメトリ、自動化、機械学習をはじめとしたテクノロジーの融合により、クラウド移行に伴うIT課題に対応します。
業界をまたぐデジタル化の進行や、パーソナライズされたクラウドサービスの発展は、企業にビジネスの大きな機会をもたらす一方、課題も生み出しています。ネットワークトラフィックが急激に増え続ける中、ストレージ、ネットワーキング、コンピューティング・レイヤーはますます複雑になっています。それと並行して、企業は、新しいサービスやアプリケーションに対するエンドユーザーの要求に応える、シンプルかつコスト効率に優れた方法を編み出そうとしのぎを削っています。もし、対応を怠れば、機能やコストの点で大きく取り残されると見込まれています。
ジュニパーネットワークスの「Cloud-Grade Networking」は、プラットフォーム型アプローチ、ディスアグリゲーション、「Self-Driving Network™」、「Software-Defined Secure Networks」の4要素から構成されます。これにより、イノベーションの促進と運用の簡素化を実現しつつ、ネットワークオペレータ向けに、クラウドの俊敏性と拡張性を実現します。新しいオーケストレーションと自動化技術により、このアプローチはキャリアグレードのスケーラビリティ/信頼性と、エンタープライズグレードの制御性/ユーザビリティを結び付け、既存のサービスとパーソナライズされたサービスを提供しながら、コストと複雑性をセキュリティを保ちつつ削減します。
新しい「Junos Node Slicing」は、ジュニパーネットワークスのネットワークに対するプラットフォーム型アプローチの一つの例です。オペレータはそれぞれの管理ドメインを維持しつつ、複数のサービスやインスタンスを単一のルーターで稼働できるようになります。これにより、エンドユーザーの多様なアプリケーションニーズを管理するという、運用の複雑性を最大約60%軽減します。さらに、ネットワーク分離の分野におけるジュニパーネットワークスのポジションを強化する新しい「Universal Chassis」によって、オペレータはデータセンターと広域ネットワークにおける全てのルーティングやスイッチングの導入を、統合されたプラットフォームで標準化することが可能になります。このようなオープン化への取組みは、ネットワーク全体で複数の認証サイクルを削減し、プラットフォームの要件を最大50%軽減します。
さらに、ジュニパーネットワークスは、2つの新たなプロフェッショナル・サービスと「NorthStar Controller」の機能を拡張し、「Self-Driving Network™」ビジョンを推し進めます。これは、応答性、適応性、予測性に優れたインフラを構築するために、テレメトリ、ワークフロー自動化、DevOps、機械学習を組み合わせて実現しています。
本ニュースのハイライト
・「Junos Node Slicing」:プラットフォーム型アプローチに沿って、「Junos OS」は新たに、単一の物理ルーティングインフラで複数ネットワーク機能の共存をサポートします。これによりサービスプロバイダや企業は、強化したオペレーションとアドミニストレーションを独立させた状態で、単一のシャーシ上で異なるサービスを提供しつつ、インフラを最適化することができます。「Junos Node Slicing」は、ネットワーク・ソフトウェアを基盤のインフラから分離することで、サービス導入の促進、資本支出の削減、全体的なオペレーション効率の向上を実現するよう設計されています。
・「Universal Chassis」:「Universal Chassis」とは、データセンター、コア、ネットワークエッジを、お客様が単一のハードウェア・プラットフォームで標準化できる、初の現代的なクラウド向けのシャーシです。物理シャーシからラインカードを分離することで、ユーザーはさまざまなユースケースに対してルーティング・プラットフォームをソーシング、調達、導入するという運用上の負担を軽減することができます。ジュニパーネットワークスの「Universal Chassis」は、「PTX10008」、「PTX10016」、「QFX10008」、「QFX10016」に対応しており、将来的には「MXラインカードシリーズ」にも対応する予定です。ネットワーク全体において、共通のハードウェア・プラットフォームが最適化された一連のルーティングユースケースをサポートするため、常に変化するビジネス要件に適応し、お客様に競争優位性を提供するよう設計されています。
・プロフェッショナル・サービス:ジュニパーネットワークスは、2つの新しい自動化プロフェッショナル・サービス(PS)を開始します。1つめのPSは、継続的なネットワークインフラの統合によって、ネットワーク環境の設計、テスト、導入、監査を自動化し、これまで数カ月かかっていた新たなネットワーク変更の評価を、数時間で実現します。2つめのPSは、ネットワーク自動化をユーザー主導から、イベント主導に移行し、ネットワークワークフローとその他のITワークフローのシームレスな融合を実現します。
・「NorthStar Controller」機能の拡張:ジュニパーネットワークスの広域ネットワーク(WAN)SDNは、ネットワーク全体における正確なトラフィックエンジニアリングの管理とプログラマビリティを実現するため、「Source Packet Routing in Networking(SPRING)」機能のサポートを拡大します。さらに、「NorthStar Controller」は「Junos Telemetry Interface(JIT)」を通じたリアルタイムのストリームテレメトリをサポートするため、ワンクリックでリアルタイムトラフィックの可視化、トレンド、最適化を実現します。
「Junos Node Slicing」、「PTX10008」、「QFX Universal Chassis」、「NorthStar Controller」機能拡張、および新しいプロフェッショナル・サービスは、日本において本日より提供を開始しています。
本リリースはジュニパーネットワークス本社が2017年6月20日(現地時間)付けで発表したニュースリリースの抄訳版です。
ジュニパーネットワークスについて
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