2018年2月5日

日産自動車がグローバル標準から脱却し、Arubaの無線LANソリューシ ョンを採用

~本社、工場、カスタマーセンター、部品センター、事業所など各所に導入、新たな選択肢として活用範囲を拡大にも期待~ Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(NYSE: HPE、米国カリフォルニア州サンタクララ、以下「Aruba」)は、日産自動車株式会社(以下 日産自動車)が既存のアクセスポイント(AP)の刷新にともない、Arubaの無線LANソリューションを導入したと発表しました。本導入により日産自動車は、通常業務での活用のほか、社内からの安全なアクセスや工場内のIoTに対応する環境を整備しました。 日産自動車のワイヤレス環境は、グローバルで統一されて長年運用してきた経緯がありました。その一方で、同社ではかねてより特定のベンダーに依存している状況を懸念し、複数の選択肢を持つことが重要だと考えていました。そして、グローバル本社建屋における無線LANエリアの拡張にともない老朽化したAPの刷新が検討されたことを機に、新たな選択肢に挑戦することになりました。要件には、最新の規格に対応していること、ゲストアカウントの発行がセルフサービス化できることが挙げられました。また、これまでの環境で実現できなかったこととして、運用開始までのリードタイムが短縮できること、複数の拠点を集中管理できることも求められました。 こうした要件に対応するソリューションとしてArubaが着目されました。ArubaのAPは設置後に電波環境を自動調整して最適化する機能を備えており、設置までのリードタイム短縮することができます。また、複数のコントローラーを束ねて集中管理できる環境が整備できることが評価されました。日産自動車は「無線をつなげることそのものがバリューではなく、つなげることで新しいバリューを提供してくれる」という観点でArubaに期待を寄せ、グローバルIT本部でのテスト稼動と検証を経てArubaの導入を決定しました。 現在国内ではグローバル本社を皮切りに日産自動車九州、八景島のカスタマーサービスセンター、相模原部品センター、座間事業所などに導入が拡大しており、3,000台以上設置されていた既存のAPのおよそ3分の2がArubaに置き換わりました。海外においても、ルノーのフランスオフィスに数百台規模でArubaのAPが導入されました。AP(全てAP-205)とともに、現場の状況を可視化するためにAruba AirWave、テスト的に導入された無線環境のアクセス制御にはAruba ClearPass(以下 ClearPass)が導入されました。

日産自動車では、社内用、ゲスト用のほか、「WIMO(ワイモ)」と呼ばれるグループ向けのサービス用にそれぞれSSIDが用意されています。WIMOはルノーの社員が日本への出張時に自身のスマートデバイスからインターネットに接続できるようにするサービスであり、認証が取れたIDをClearPassにより識別、制御できることで、スマートデバイスOSのみをインターネットに接続する運用が可能になります。また、同社の役員が提携企業に異動する際は異動先にRAP(Remote Access Point)と呼ばれるArubaのAP-205Hを設置、標準PCと組み合わせて活用することで社外から日産自動車の環境に安全にアクセスできるようになりました。 工場については、現在横浜工場を中心にIoT環境や有線インターフェースの無い機器に対応できるよう、無線環境を整備しており、今後は他の拠点にも拡げていきたい意向です。またClearPassは、現状はテスト的に導入した無線環境の制御に活用していますが、今後は認証基盤として用途を拡げることを検討しています。新たな技術として、位置情報を提供するAruba Beaconや、モバイル・アプリ・プラットフォームMeridianを活用した新たな価値も訴求しています。Aruba Beaconは、従業員の動線や設置された機械の位置など各種データを取得し、ラインの最適な配置といった用途に活用するトライアルが実施されています。 日産自動車のグローバルIT本部 ITアーキテクチャー&プロダクションサービス部 本部長 木附 敏氏は、「導入前には想定していなかったWIMOのようなサービスも、1ヶ月程度のリードタイムで実装できました。RAPについても要望があってからわずか1ヶ月程度で環境が整備できたほどです。急な案件であっても過剰なコストをかけずに用意できるのはArubaの大きな魅力のひとつです」と話し、運用面でのメリットを評価しています。 日産自動車の概要:
1933年の創業以来「人のこころまでも動かすクルマをつくりたい」という願いとともに自動車業界を強力にけん引。2016年にはグローバルで550万台を超える自動車を販売、アライアンス先のルノーおよび筆頭株主である三菱自動車工業を含めると世界最大規模の自動車グループとなる。“人々の生活を豊かに”をビジョンに掲げ、革新的な自動車やサービスを生み出し続けている。

<関連資料>
*本件に関する導入事例ホワイトペーパーは、以下よりご参照下さい。
www.arubanetworks.com/ja/resources/nissan/

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