2018年2月15日

Box、ライフサイエンス業界向けにGxP準拠を常時検証する次世代 コンプライアンスモニタリングを開始

検証の高速化と、規制対象コンテンツおよび規制対象外コンテンツのシームレスなコラボレーションを単一プラットフォーム上で実現

クラウド・コンテンツ・マネジメントの分野をリードする株式会社Box Japan(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:古市克典)は本日、クラウド上でのGxPコンプライアンスを維持するための革新的な手法である「Box GxP Validation」の国内提供を開始したことを発表しました。「Box GxP Validation」によって、製薬企業、バイオテクノロジー企業、医療機器企業は、Box内でGxPコンプライアンスに準拠した開発、検証、運用が可能になります。「Box GxP Validation」は、GAMP 5ガイドラインに準拠しており、検証プロセスの高速化とともに、日々のテストでリスクの低減を図り、Boxのクラウド・コンテンツ・マネジメント・プラットフォームとしての継続的なコンプライアンスを保証します。

Box for Life Scienceのマネージングディレクターであるリジュ・ケタルパル(Riju Khetarpal)は次のように述べています。「ライフサイエンス企業が健康とウェルネス向上のために次世代の治療法を提供するうえで、コンテンツがより一層重要な役割を果たしています。そうした中、『Box GxP Validation』をBox上で提供することにより、お客様が規制対象コンテンツと規制対象外コンテンツを、シームレスに一元管理された単一のクラウド・コンテンツ・マネジメント・プラットフォームで管理できるようになったことを嬉しく思います。『Box GxP Validation』によって、規制対象業界の企業は、規制対象の情報と規制対象外の情報の間にある非効率的なサイロを解消し、コラボレーションとイノベーションを促進できます。」

「Box GxP Validation」は、臨床開発や医薬品製造のプロセスにおいて重要な、組織内での部門横断的な業務や、外部のビジネス・パートナーとの業務において、規制対象コンテンツの作成、管理、コラボレーション、配信をBox内で行えるようにします。「Box GxP Validation」は、Boxが意図したとおりに機能してコンプライアンスを遵守・維持していることを確認するため、「Validation Accelerator Pack(VAP)」とデイリーレポートを提供します。これによってもたらされる主な機能は以下の通りです。

スポンサー、臨床研究組織、委託製造企業、治験責任医師の間における臨床コンテンツの交換
共同開発中またはM&A活動中のコラボレーションと規制対象コンテンツの交換
標準作業手順書(SOP)と臨床研究文書の安全なアーカイブ
Adobe SignやDocuSignなどの電子サインプロバイダーとの統合による、21 CFR
Part11(米国FDAの連邦法)要件への準拠と維持
ライフサイエンスISVやSIパートナーに対応したコンテンツレイヤーとしてBoxを活用

Boxは、「Box GxP Validation」の一環として、ライフサイエンス業界および医療業界向けのリスク管理、技術イノベーション、ビジネスプロセス最適化のリーダーであるUSDM社と提携します。これにより、サービスの導入前にBoxサービスのすべての主要機能を継続的にテストするコンプライアンス維持の新しい手法である「Cloud Assurance」を提供します。「Cloud Assurance」は、本番環境の変更を検証することで、その変更が意図したサービス利用に影響を与えていないことを保証します。また、USDM社はクライアントと直接連携し、同社のコンフィギュレーションやカスタマイズがそれらの変更の影響を受けていないことをケース・バイ・ケースで確認します。

USDM ライフサイエンス社のアライアンス/デジタル・トランスフォーメーションの責任者であるキム・ハッチングス(Kim Hutchings)氏は次のように述べています。「当社は、ライフサイエンス業界向けのリスク管理、コンプライアンス、ビジネスプロセス最適化を専門としています。当社の業界専門知識をBoxと融合し、規制が厳しいライフサイエンスビジネスをクラウド・コンテンツ・マネジメント・プラットフォームへ全面的に移行できることを大変嬉しく思います。このプラットフォームは、規制対象コンテンツと対象対象外コンテンツのサポートと、ワークフローの合理化によって、イノベーションを促進します。」

2014年8月にライフサイエンス業界向けソリューション「Box for Life Sciences」を発表して以来、Boxはライフサイエンス業界におけるモメンタムを維持しています。「Box for Life Sciences」は、イーライリリー、アストラゼネカ、ジャズ・ファーマシューティカルズ、ボストン・サイエンティフィックなどの顧客に利用されています。「Box for Life Sciences」は、以下の機能やサービスによって、世界中の組織がほとんどの機密コンテンツを保護し、チーム間やパートナー企業とのコラボレーションを安全に進められるようにします。

Box Zones:全世界の地域内データ・レジデンシー要件に対応します。
Box Governance:規制方針への準拠、eDiscovery要求への対応、機密情報の効果的な管理を実現します。
Box Platform:組織がカスタムアプリケーション内でBoxを稼働させるテクノロジーを活用し、従業員に優れたデジタル体験を提供できるようにします。
Box Keysafe:組織がBoxの使い勝手の良さを損なったり強力なコラボレーション機能を制限したりすることなく、コンテンツ暗号化キーを独立してコントロールできるようにします
Box Transform:お客様専任の長期的なBoxコンサルタントを提供し、先進的なクラウド・コンテンツ・マネジメントのユースケースの導入を推進する特別プログラムを通じて、デジタル・トランスフォーメーションを促進します。
さらなるコンプライアンス準拠:BoxはHIPAAへの準拠をサポートするとともに、お客様やパートナーとの間でHIPAA Business Associate Agreementを締結しています。

Boxについて
Box (NYSE: BOX)は、安全に人と情報とアプリケーションを連携させながら、組織の働き方を変革させるクラウド・コンテンツ・マネジメント企業です。2005年に設立され、アストラゼネカ、ゼネラル・エレクトリック、P&G、GAPをはじめとする80,000以上のグローバル企業を支援しています。Boxは、カリフォルニア州レッドウッドに本社を置き、米国、ヨーロッパ、アジアに拠点を持っています。Boxの詳細は、www.box.com/ja_JP/ にてご覧ください。 株式会社Box JapanはBox Inc.の日本法人です。

本リリースはBox Inc.が2018年1月18日(米国現地時間)付けで発表したプレスリリースの抄訳版です。