2018年3月29日

東北インフォメーション・システムズ、シンプルな運用と柔軟 な拡張の実現にNutanix Enterprise Cloud OSソフトウェアを採用

AHV (Acropolis Hypervisor) を採用し、仮想基盤トータルコストの大幅な削減へ

ニュータニックス・ジャパン合同会社(本社: 東京都千代田区、社長: 町田 栄作、以下Nutanix)は本日、東北インフォメーション・システムズ株式会社(本社:宮城県仙台市青葉区、取締役社長:石森 令一、以下:TOiNX[トインクス])のクラウド基盤にNutanix Enterprise Cloud OSソフトウェアが採用されたことを発表しました。

東北電力企業グループのシステムインテグレーターである東北インフォメーション・システムズ株式会社は、2001年に東北電力企業グループの情報系3社が合併して設立されました。お客様とともに、お客様の期待を超える感動を届ける「ITで、感動を、ともに。」をスローガンに、ITで実現する新たな価値を地域社会に提供し続けています。

TOiNXでは、主なサービスの1つとして、高い柔軟性を持つ仮想ホスティングサービスである「彩雲」を提供しています。彩雲は、パブリッククラウドとして利用可能なだけでなく、専用線やVPNと接続することでプライベートクラウドとしても利用できます。基盤の老朽化によるシステム更改が必要になったと営業本部 営業企画部 企画提案推進課 副主任 高橋悠輝氏は振り返ります。「老朽化対応として、単に環境を入れ替えるだけでなく、今ある課題を整理したうえで、多様化するお客様のニーズに対応できる柔軟な環境に刷新しようと考えました」。

実際に仮想化基盤の構築を担当した開発運用本部 基盤技術部 技術統括課 担当課長 白川雅洋氏は、「これまでの環境は、サーバーやストレージを個別に構築する3層構成で、基盤そのものが複雑化していました。マルチベンダー環境では運用や保守なども大変です。それぞれ専門知識を習得するための教育コストも膨らんでいました」と当時の課題を語ります。また、拡張する際にはベンダー間の互換性やシステムへの影響などの調査が必須で、設計はもちろん手順書の作成など多くの作業が発生していました。「単純にシステムを拡張するだけでも、1〜2か月かかることもあった」と開発運用本部 基盤技術部 技術1課 副主任 野田直樹氏は振り返ります。

新たなプラットフォームで目指したのは、複雑化した3層構成の環境から脱却し、柔軟に拡張できるシンプルな基盤でした。同時に、教育コストを抑えるためにも、SANのような専用ストレージではなく、汎用的なリソースによる基盤構築が望まれました。そこで白羽の矢が立ったのが、ハイパーコンバージドインフラストラクチャーでした。

複数の製品を比較検討した結果、最終的にTOiNXの目に留まったのがハイパーコンバージドインフラストラクチャーをベースとしたNutanixのEnterprise Cloud OSでした。「Nutanix Prismと呼ばれる付属の管理ツールが使いやすい。ハイパーコンバージドインフラストラクチャー (サーバーとストレージのハードウェア) と仮想化ソフトウェアの両方を一元管理でき、バックアップ機能を個別に用意する必要がありません。UI/UXの優れたデザインで、直感的に操作できる使い勝手の良さはとても魅力的でした。技術にさほど詳しくなくても容易に管理でき、教育コストの面からもメリットが大きい」と野田氏は評価します。

また、NutanixのAHVのコストベネフィットが大きかったと高橋氏は力説します。「これまで有償のハイパーバイザーを使っていましたが、AHVを使うことでライセンスコストをゼロにできるのは圧倒的なメリットでした」。従来の3層構成と比べても、5年間のトータルコストを大幅に削減できると試算しました。

導入効果
新たな彩雲の仮想化基盤としてNutanix Enterprise Cloud OSのNXアプライアンスを導入したTOiNXは、今後、既存顧客の環境移行を進めていく計画です。仮想化基盤自体は2日程度という超短期間で立ち上がっており、パラメータのヒアリングも含めて半月かからず利用可能な環境が整備できました。

さらに、拡張性については、「以前は、ある程度計画を立てて進めなければならなかったのですが、Nutanixであれば計画や調査のプロセスをすべてカットできます。比較にならないほど簡単に拡張できます。複雑な見積りも不要になるため、お客様にいち早く環境が提供できるのは、大きなメリットです」と白川氏は評価します。

今回AHVを採用したことで、新たに生まれ変わる彩雲では、市場競争力のある価格が提示できるようになったと言います。「AHVの採用により、ライセンスコストを大幅に削減できました。結果として、これまでより安価なクラウドサービスをお客様に提供できるようになりました」と高橋氏は評価しています。

今後の展望
今後については、次世代の彩雲をリリースした段階で既存環境を移行させつつ、新たな顧客のために事業基盤を拡張させていきたいと語ります。今回、Nutanixは彩雲の仮想化基盤として採用されましたが、これはきっかけにすぎないと高橋氏。「運用性とコストメリットを考えれば、お客様のオンプレミス環境にも適用できるものと考えています。彩雲と同様のスキルセットで他のお客様の基盤を構築・運用することもできるはずです。ここで蓄積したノウハウを生かして、オンプレミスの基盤を提供しているお客様への横展開も視野に入れていきたいです」と今後の展開について語っています。

本事例の詳細は、以下リンクよりご覧いただけます。
go.nutanix.com/rs/031-GVQ-112/images/Nutanix_Case_Study_Toinx.pdf

(以上)

Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアとハイパーコンバージド・インフラストラクチャー・ソリューションのグローバルリーダーであり、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。NutanixのEnterprise Cloud OSソフトウェアは世界中の企業に採用されており、パブリッククラウド、プライベートクラウド、分散型エッジクラウドを対象に、ワンクリックのアプリケーション管理とモビリティを実現することで、総所有コストを大幅に削減しつつ、あらゆる規模でアプリケーションの実行を可能にします。その結果、高性能のIT環境をオンデマンドで迅速に実現でき、アプリケーション所有者には真のクラウドライクな体験が得られます。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@nutanix)。