グループ企業への展開を視野に、柔軟なシンクライアント基盤整備を推進
ニュータニックス・ジャパン合同会社 (本社: 東京都千代田区、社長: 町田 栄作、以下Nutanix) は本日、株式会社琉球銀行 (本社:沖縄県那覇市、取締役頭取:川上 康、以下:琉球銀行) のシンクライアント基盤にNutanixのEnterprise Cloud OSソフトウェアが採用されたことを発表しました。
琉球銀行は、2006年に勘定系・情報系を含む銀行システム共同化プロジェクト“じゅうだん会”が提供する共同版システムへ移行し、最新テクノロジーの早期導入が可能な環境を整えました。勘定系システムの開発や運用をアウトソーシングしており、同行の情報システム部門にあたる事務統括部 システム企画課は、システム企画に特化して行内システムの環境整備に携わっています。
そんな同行がクライアント環境の刷新を計画したのが2016年。Windows XPを搭載したファットクライアントで運用を続けていた環境を刷新し、新たな環境に移行するプロジェクトが動き出しました。同時に、キッティング含めたPC運用の手間を軽減しつつ、ワークスタイル変革を実現する環境づくりを目指しました。「サポートの切れたOS環境から脱却してセキュアな環境へ移行するだけでなく、新たな時代の働き方を実践できる環境づくりに取り組むことになりました」と事務統括部 次長兼システム企画課長 勝田安紀氏は語っています。
新たな環境づくりを検討する過程で注目したのが、Nutanixが提供するEnterprise Cloud OSソフトウェアでした。「以前から、グループ全体のシナジー効果を高めるためにも、グループ会社にも展開することが念頭にありました。できる限り柔軟に、しかも負担なく拡張できる環境が必要でした。Nutanixであれば、必要に応じて柔軟に拡張できる“Pay-As-You-Grow”という考え方が前提にあり、我々が求めているものとして最適だったのです」と同部 システム企画課 宮里和宏氏は語っています。
金融機関の場合、積年の実績がある安定したシステムを選択することが一般的ですが、今回、琉球銀行は先進的な仕組みであるNutanixのEnterprise Cloud OSを採用しました。「実際にNutanixの技術者に沖縄まで説明にお越しいただいたり、“Nutanixバイブル”で自分なりに調べたりするなかで、優れたアーキテクチャだと実感しました。我々はシステムの企画を行うことが業務の中心ですが、今後当行にあった仕組みを自ら選択していくときが必ずやってくる。そんな状況に備えて、ベンダーにとらわれずに我々にあったシステムを導入したいとの思いが強かった。だからこそ、Nutanixを選択したのです」と宮里氏は力説します。Enterprise Cloud OSの優れたアーキテクチャを考えれば、今後他の地方銀行にもこの技術が広がってくるはず、と将来性も感じたと語ります。
導入効果
現在は、シンクライアント環境としてNutanix NXシリーズを導入し、約2000ユーザーのデスクトップ環境を管理しています。Windows 2012で動かすメインの環境だけでなく、レガシーシステムを動かすためのWindows 2003環境、そして特殊なアプリを動かすためのWindows 7環境という、3つの環境をNutanix上で展開しています。「ユーザー視点で見れば、止まってしまうと一番困るはずのシンクライアント環境が安定して動かせたのは大きな成果です」と宮里氏は評価します。
定量的な効果については、システム基盤設計にかかる従来型の3層構成における工数と比べて、サーバーストレージ設計だけに限ると半分程度に削減することに成功し、システム構築期間の短縮にも貢献。拡張する際にはさらなる効果を見込んでいると宮里氏は語っています。
今後の展望
今後については、グループ会社全体の基盤としても拡張していきたいと勝田氏は語ります。「グループ会社と連携していくことで、全体の総合力を高めていくことが経営層の方針として示されています。システム担当としては、Nutanixを活用していくことで、ワークスタイル変革も含めたグループ全体の底上げを実現していきたい」と抱負を語っています。
本事例の詳細は、以下リンクよりご覧いただけます。
go.nutanix.com/rs/031-GVQ-112/images/Nutanix_Case_Study_Bank_Of_The_Ryukyus.pdf
(以上)
Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアとハイパーコンバージド・インフラストラクチャー・ソリューションのグローバルリーダーであり、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。NutanixのEnterprise Cloud OSソフトウェアは世界中の企業に採用されており、パブリッククラウド、プライベートクラウド、分散型エッジクラウドを対象に、ワンクリックのアプリケーション管理とモビリティを実現することで、総所有コストを大幅に削減しつつ、あらゆる規模でアプリケーションの実行を可能にします。その結果、高性能のIT環境をオンデマンドで迅速に実現でき、アプリケーション所有者には真のクラウドライクな体験が得られます。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@nutanix)。