AI搭載の新たなアナリティクスとアシュアランスのイノベーション導入とモバイル、IoT、クラウドの将来を見据えた新たなパートナーシップを発表
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(NYSE:HPE、米国カリフォルニア州サニーベール、以下「HPE Aruba」)は本日、Arubaモバイル・ファースト・アーキテクチャに、新たにAIを搭載してアナリティクスとアシュアランスを強化する革新的技術を導入し、自律型ネットワークを実現する先進の機能を追加すると同時に、よりスマートで効率的かつ快適なワークプレイス環境を実現するためのパートナーシップを締結したことを発表しました。
企業がモビリティやIoT、クラウドの導入を進めるなか、ユーザーエクスペリエンスの向上やビジネスの耐障害性の確保に努めるIT部門を支援するため、Arubaはネットワーク性能を最適化する人工知能(AI)をベースとしたアナリティクスおよびアシュアランスソリューションAruba NetInsight(以下 NetInsight)を提供しています。さらに、IoTやビルオートメーション、さらには各個人の現在位置情報に基づきゲストや従業員に提供される各種サービスを安全にサポートする次世代のワークプレイス体験の実現に向け、ArubaEdge テクノロジー・パートナー・プログラムに、新たに法人向け不動産(Corporate Real Estate; CRE)有力企業やネットワーク接続可能な家具・什器を販売するメーカー、テクノロジーベンダー等を対象とするスマート・デジタル・ワークプレイス パートナーのカテゴリーを追加しました。
ネットワークパフォーマンスを最適化する新しいNetInsight:AI搭載により強化されたアナリティクス性能とアシュアランス機能
現在、IT部門が利用しているツールは、既存インフラの運用管理のために設計されたものであり、ユーザーエクスペリエンス強化を想定したものではないため、今日の極めてダイナミックで予測のつかない環境に対応しつづけることは極めて困難です。IT担当者が今求めているのは、パフォーマンスに関わる事象を常に予見し、その原因をあらゆる角度から検討できるインサイトを提供し、さらにユーザーや企業に影響が及ぶ前に設定の変更を提示してネットワークを最適化できる最新のツールです。
こうした課題に対処するために、Arubaは新たにNetInsightソリューションを導入してモバイル・ファースト・アーキテクチャのアナリティクスとアシュアランス性能を拡張強化しました。NetInsightは機械学習を利用して常時ネットワークを監視し、異常が発生した場合にインサイトを提供します。そして、今日のモバイルファーストな従業員やワークプレイスに不可欠なIoTデバイス向けにネットワークを最適化する最善の方法を、ユーザーコネクティビティやRFパフォーマンス特有のデータに基づいて提案します。
Arubaを導入している米ワシントン大学では、病院や診療所を含め、構内において快適なユーザー体験を提供できるよう熱心に取り組んでいます。12,000台を超すWi-Fiアクセスポイントと1日15万を超えるデバイスのアクセスがある大規模なネットワークであるため、パフォーマンスの管理は困難で、利用パターンが予測できないことや、パフォーマンス要求の厳しいさまざまなアプリケーションが使用されていることが切実な問題になっています。
ワシントン大学のネットワークおよびテレコミュニケーション担当ディレクター、デビッド・モートン(David Morton)氏はこう述べています。「デジタル化した今日のキャンパスや病院は、ますます複雑なアプリケーションに依存するようになっており、スマートデバイスやモバイルユーザーからはどこにいてもネットワークに接続できることが期待されています。NetInsightを利用することで、ネットワークのデータフローを視覚化して対処可能なアナリティクスが得られるようになり、屋外でのWi-Fiの新設など構内のどこにネットワークを拡張し、どこに新しいカバレッジが必要かといった重要な判断を下す際に役立っています。さらに、ネットワークの変更前と後のインパクトも検証できるので、常に先を読んだ最善のユーザーエクスペリエンスを実現することができます」
実績あるパートナーとのエコシステムによるスマート・デジタル・ワークプレイスの構築
モビリティやクラウド、IoTの導入は仕事の未来を変えようとしており、ネットワークには自律型アプローチが求められています。モバイルファーストなデジタル・ワークプレイスと合わせ、高効率でIoTに対応したスマートビルディングも登場するようになりました。こうした新たなパラダイムがスマート・デジタル・ワークプレイスを形成しており、セキュアで信頼性が高く、従業員の創造性やコラボレーション、スピード、自由度を高めるために一人ひとりに最適化した体験を実現する必要が生じています。
Arubaはモバイル・ファースト・アーキテクチャを活用し、ArubaEdge Technology Partner Programを拡大して、法人向け不動産(CRE)やコネクテッドな家具・什器メーカー、新規テクノロジー企業を含めた新たなパートナーのカテゴリーを追加しました。新パートナー各社はArubaと協力し、エンドユーザー・モビリティとセキュアなコネクティビティ、エンタープライズIoTのセンサー・コンテキストによる位置情報を独自に組み合わせた最先端のワークプレイスを構築します。ここでは人間工学に基づくパーソナルなワークスペースや照明から、モバイルUCや完全に自動化された会議室、予防的な機器メンテナンス、自動化した省エネ機能に至るまで多彩な機能や快適環境を単一のインフラストラクチャ上で実現します。
法人向け不動産大手米国CBRE社のグローバル・ワークプレイス・ソリューション担当チーフデジタルおよびテクノロジーオフィサー、サンディープ・デイブ(Sandeep Davé)氏は次のように述べています。「消費者はあらゆるサービスが途切れることなく提供されることを期待するようになっており、それは職場でも同様です。当社のお客様は最も優秀な人材を惹きつけ、つなぎとめる方法を模索しており、快適な職務環境強化が重要であることを理解しつつあります。お客様はCBREにエクスペリエンスに関わるサービスやデジタル・ワークプレイスの実現を求めており、当社は最先端のテクノロジーによってさまざまなエクスペリエンス・サービスを提供するCBRE360を通じて、その要請に応えています。総合的なプロパティサービスを伴った次世代のワークプレイス環境の構築を目指すCBREと、Arubaが掲げるスマート・デジタル・ワークプレイスの方向性は大いに重なるものであり、この分野における双方のチームのコラボレーションによって、さらに大きな相乗効果が実現できると期待しています」
米国デロイト・コンサルティング社でグローバル・リアルエステート・トランスフォーメーション部門のマネージングディレクター兼米国地域責任者を務めるフランシスコ・J・アコバ(Francisco J. Acoba)氏は次のように述べています。「企業は不動産戦略を見直し、将来の仕事のあり方により合致し、より変化に対応できるものにしようとしています。現代の優れた人材を惹きつけ、定着させて育成していこうとする企業にとって、スマート・デジタル・ワークプレイスは今や重要な差別化ポイントになっています。将来の働き方はスマート・ワークプレイス体験により形成されるものであり、IT部門のリーダーだけでなく企業の不動産部門のリーダーはモビリティやエンタープライズIoTをどのように取り入れ、実際のオフィスをどのように変革していくのかを検討する必要があります」
米国Herman Miller社のアドバンスト・ビジネスディベロップメント担当ディレクター、ジェフ・ギブソン(Jeff Gibson)氏は次のように述べています。「優れたワークプレイス体験を構成する要素は、デジタルやデータのレイヤーが加わることで急速に広がっています。各種の業務を達成するために必要な環境整備は多岐に渡るようになり、私たちが提供するデジタルレイヤーが最も快適な職務環境を生み出すのに役立ちます。当社はArubaと協力してこうしたビジョンを構築し、クラウドにつながった家具やデバイスを導入できるようにして、モバイルファーストなデジタル体験をサポートしようとしています。データやインサイトを活用することで、企業はスペースを効率的に利用すると同時に、パフォーマンスの可能性を最大限に拡大できます」
コラボレーションの強化とシームレスなワークプレイスの生産性
多くのデジタルエンタープライズでは、音声通話やデスクトップ共有にはSkype for Business、ビデオ会議やモバイルや会議室のデバイスの持ち込み用にはZoomを使うなど、2つ以上のコラボレーション・アプリケーションを同時に使用しています。Zoomはあらゆる会議室やチームスペースを通じて摩擦なくミーティングが行えるようにすることを重視しており、その方向性はArubaのスマート・デジタル・ワークスペースの取組みと非常に合致しています。
米国Zoom社の最高経営責任者(CEO)、エリック・ユアン(Eric Yuan)氏は、「ワークプレイスはエクスペリエンスへと進化しており、ここでは人とコンテンツ、ツールが双方向にシームレスに繋がっていなければなりません。モバイル、デスクトップ、ソフトウェアをベースにしたZoomの会議システムは状況に応じて最も適切なツールを連携させて使用できるため、快適性、利便性を促進します。こうしたオープン性は長年、ネットワークもテレプレゼンスも同じベンダーから購入せざるを得なかった企業に新たな息吹を吹き込むものです」
業務効率やエンタープライズIoTに関し、実証済みの幅広いデジタル・ワークプレイス・ソリューションを提供するために、ArubaはArubaEdgeテクノロジー・パートナー・プログラムをさらに拡大し、米国Envoy社、米国Robin社、米国Teem社といった従来のパートナーに米国AccelTex社、米国HPE Pointnext社、米国Lunera社、米国Patrocinium社、米国SpaceIQ社を新たに加えたスマートデジタル・ワークプレイス・パートナーを設けました。これらのパートナーはロケーションサービス、セキュアなエンタープライズIoT管理を組み合わせて個別化され、自動化されたデジタル・ワークプレイスを実現するための統合されたソリューションを提供します。
その他のお客様、チャネルパートナーのコメント
米国Zones社のコーポレート・フィールドセールス担当バイスプレジデント、トニー・バリストリエリ(Tony Balistrieri)氏は、「当社のお客様の間ではモビリティやIoTの拡大に牽引された最新のワークプレイス環境に対する関心が高まっており、こうした新たなトレンドによって、ソリューションの構築に関して信頼できるパートナーを持っている企業への依存度が増しています。複数のテクノロジーを統合してスマート・デジタル・ワークプレイスを実現するためには、不可欠になるからです」と述べています。
オハイオ州立大学(OSU)は公立大学として全米で3番目に大きな大学です。学生数は66,000人を超し、1日平均132,000台のデバイスが接続するネットワークのパフォーマンスを管理するには複雑で膨大な時間がかかる可能性があり、これがArubaのNetInsightを導入した大きな理由の1つでした。
OSUのインフラストラクチャ担当シニアディレクター、ボブ・コービン(Bob Corbin)氏は、「NetInsightは構内のワイヤレスネットワークの現時点の稼働状況に加えてこれまでのパフォーマンス履歴も自動的に評価して改善点を洗い出してくれ、しかもそうした改善を実にわかりやすく評価してくれるため、当大学に不足しているエンジニアリング能力を埋めてくれています。ある意味、私たちのチームに新しいメンバーが加わったと言えます」と述べています。
HPE Pointnextについて
HPE Pointnextのスマート・デジタル・ワークプレイス向けサービスやソリューションは、世界中のお客様やパートナーが最新テクノロジーの利点をフルに活用できるよう専門的なノウハウを提供し、イノベーションを加速して従業員にとって魅力的なエクスペリエンスを実現することで顧客満足度や収益性を高めます。HPE Pointnextが提供するサービスやソリューションは企業のIT部門やArubaのパートナー企業の能力を高め、Arubaのモバイルファーストプラットフォーム上に構築されるスマート・デジタル・ワークプレイスの設計、開発管理やサポートのために必要なあらゆる能力を提供し、パートナーエコシステムを育成します。
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyについて
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyは、全世界のあらゆる規模の企業に次世代ネットワーク・ソリューションを提供する主要プロバイダです。モバイルに精通し、仕事やプライベートのあらゆる場面でクラウドベースのビジネス・アプリを活用する新世代の能力を企業が最大に引き出せるよう支援するITソリューションを提供しています。Arubaについての詳細は、www.arubanetworks.com/ja/をご覧ください。また、Airheads Social(community.arubanetworks.com)では、モビリティとAruba製品に関する最新の技術的討論を覧いただけます。
本プレスリリースは、米Aruba, a Hewlett Packard Enterprise Companyが2018年3月27日(現地時間)、米国カリフォルニア州サニーベールで発表したプレスリリースの抄訳です。