– AWS IoT AnalyticsとAWS Greengrassを組み合わせた「MindSphere on Amazon Web Services (AWS)」、強力な分析機能を使用し、バルブをクラウドに接続してパワフルなアナリティクスを実現
シーメンスは本日、高圧高温パイプラインのガス・液体制御・移送用の工業用フローシステム、バルブ、継手、その他各種部品の世界的メーカーであるHam-Let Groupが、クラウドベースの産業用オープンIoTオペレーティング・システムであるシーメンスのMindSphereを活用し、同社の高度で高品質な制御・計装用部品をクラウドに接続していることを発表しました。そして、統合センサ、ローカル・コンピューティング、MindSphere on Amazon Web Services (AWS)を組み合わせることで、信頼性の向上、コスト削減、バルブリグに必要な物理スペースの最小化を実現し、これまで高価で複雑であったIoT導入に新しい道を切り開きました。
Ham-Let GroupのCEOのAmir Widmann氏は、「Industorie4.0イノベーションを受けて、デジタル・システムへの移行やバルブのクラウド接続の必要性を強く実感していました。以前はバルブの開閉しかできませんでしたが、Ham-Let IIoTバルブはバルブを通る物質を検知し、温度、圧力、振動、湿度、音響などのさまざまな環境条件まで検知できます。このようにつながれたインダストリアルIoTを機械学習、エッジコンピューティング、クラウドと共に活用することで、費用対効果の高い正確な測定とモニタリングを実行できるようになりました」と述べています。
バルブをMindSphereの環境下に置くことで、デバイスの管理、アナリティクス、可視化が可能になります。Ham-Let Groupはシーメンスの協力を得て、クラウド経由によるバルブやゲートウェイ・デバイスの管理を含む包括的な産業用ソリューションを構築し、各バルブのパラメータや履歴データの表示を可能にしています。
シーメンスPLMソフトウェアのクラウド・アプリケーション・サービス担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのSteve Bashadaは、「Ham-Let Groupはお客様のために素晴らしいインダストリアルIoTソリューションを構築しています。同社のソリューションは、AWSネイティブのアクセシビリティとオープンな「Platform as a Service(PaaS)」を提供して高価値のソリューションの構築を可能にするMindSphereのパワーを実証するものとなりました」と述べています。
Ham-Let Groupは、漏れや破裂、異常運転をリアルタイムに検出するために、IoTゲートウェイでAWS IoT AnalyticsとAWS Greengrassを利用し、AWS Greengrass実行環境内で動作するAWS SageMakerを活用し作成された学習済みの機械学習モデルを使って、バルブからのデータ・ストリームを分析しています。
Amazon Web Servicesのチャネル&アライアンス担当グローバル・バイスプレジデントのTerry Wise氏は、「Ham-Let Groupの事例は、シーメンスの産業用ソフトウェアとAWSの革新的なサービスのパワーを実証するものであり、両ソリューションは産業界のお客様のデジタル移行を共に支援します。産業部門におけるシーメンスの豊富な知識と経験にAWSの柔軟性、拡張性、セキュリティが加わることで、Ham-Let Groupのような企業はこれまでにない迅速で効果的なイノベーション創出を実現していくことができます」と述べています。
Ham-Let Groupのソリューションは、Hannover Messe 2018のシーメンスのMindSphereラウンジとAWSのブースでデモが行われます。
MindSphereの詳細については、www.siemens.com/mindsphereをご覧ください。
シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンスデジタルファクトリー事業本部のビジネスユニットです。製造業がイノベーションを実現するための新たな機会を創出し、産業のデジタル変革を牽引するソフトウェア・ソリューションを提供して世界をリードするグローバル・プロバイダーです。米国テキサス州プラノを本拠地とし、これまで世界140,000社以上のお客さまにサービスを提供しています。シーメンスPLMソフトウェアは、あらゆる規模のお客様と協働して、アイデアの実現方法、製品の実現方法、稼働中の製品や設備資産の有効活用と状況把握の方法を変革できるよう支援しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細はwww.siemens.com/plmにてご覧いただけます。
シーメンスAG について
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界中で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。2017年9月30日を期末とする2017年度における売上は830億ユーロ、営業利益は62億ユーロでした。2017年9月末現在の全世界の社員数は372,000人です。シーメンスに関する詳細は www.siemens.comにてご覧いただけます。
注意:SiemensおよびSiemensのロゴはSiemens AGの商標または登録商標です。
その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。
この資料は2018年4月23日~27日開催の「ハノーバー・メッセ 2018」で発表されたプレスリリースを翻訳したものです。