2018年9月4日

Planetway、「CompTIAスカラーシップ・プログラム」を活用した学 校機関向けセキュリティ人材育成支援に参画

Planetwayのセキュリティ人材育成事業「PlanetGuardians」初の取り組み

Planetway Corporation(本社:米国カリフォルニア州、代表:平尾憲映、以下、Planetway)は、世界100ヵ国以上の国と地域で取得されているIT認定資格を提供するCompTIA日本支局(本部:米国イリノイ州/日本支局長 Dennis Kwok)が提供する「CompTIA スカラーシップ・プログラム」を活用した学校機関に対するセキュリティ人材育成支援を共同で推進していくことをお知らせします。

2018年9月より、日本支社であるPlanetway Japan株式会社を通して、CompTIAおよび同じく本件に参画する企業と連携をし、順次取り組みを開始していきます。

■背景
近年、日本において、多くの企業が様々なセキュリティ対策に取り組んでいるにも関わらず、セキュリティ侵害の事件は、年々増加傾向にあります。一方で、平成26年にIPA「情報セキュリティ人材の育成に関する基礎調査(追加分析)」において8万人のセキュリティ人材不足が報告されています。さらに、平成29年に経済産業省調査より、2020年には19.3万人不足になる予測が報告されるなど、人材不足が解決されるどころか、逆に不足数が大幅に増大している状況です。

現在、社会基盤となるサイバー空間へのセキュリティ対策は必須の条件となるため、内閣官房からの新たな「サイバーセキュリティ戦略(案)」において、人材育成・確保が重点施策の1つとして挙げられています。また、経済産業省から公開されている「産業サイバーセキュリティ強化へ向けたアクションプラン」では、学官の連携を促進し、学校機関に向けたトレーニングの提供が謳われるなど、国としても様々な施策を打ち出し、セキュリティ人材不足解決に向けての取り組みを計画・実施しているものの、まだまだ効果が不十分である現状です。

こうした環境下で、Planetwayは2018年5月、新事業「PlanetGuardians」を発表し、NATOサイバーテロ防衛センターをはじめとした国際機関に対するセキュリティアドバイザー経験を有する人材により展開する、ホワイトハッカーおよび情報セキュリティ人材の育成プログラムの開発を進めてきました。

一方、CompTIAは、学校機関の情報セキュリティ教育において体系的かつ継続的に情報セキュリティ人材を輩出できる仕組みが欠如しているという課題の解決に向け、学校機関と外部組織との連携を積極的に活用できる体制作りに取り組んでいました。

その中で、Planetwayは、CompTIAや参画各社の「国策だけでのセキュリティ人材不足への対応は、スピード感や育成する人材数への対応が困難であり、民間でも対応可能な施策を実施すべき」との考えと「将来を担うセキュリティ人材として、学生に適切なセキュリティスキルを身に着けてもらいたい」という思いに賛同し、この度の連携に至りました。

■連携内容
CompTIAおよびPlanetwayを含む参画企業は、CompTIAが学生のITスキル育成支援として無償で提供している「CAPP Academy Program」に登録の約150校の大学、専門学校のうち、セキュリティ教育を希望する学校に対して支援を行っていきます。2018年度は約500人に対してプログラムを提供していく計画です。

Planetwayの代表取締役&ファウンダーの平尾憲映は次のように述べています。
「テクノロジーが常に進化している今日、テクノロジーの力だけで100%セキュリティを守ることは不可能です。そのため最後の砦として、高度なセキュリティ知識を有したホワイトハッカーによる、人の手を介したセキュリティが不可欠となります。今回、Planetwayがこれまで準備を進めてきた『PlanetGuardians』の初の取り組みとして、グローバルでITスキル育成支援を行うCompTIAと連携し、日本でのセキュリティ人材の整備に向けた大きな一歩を踏み出せたことを大変喜ばしく思います。」

本件に関するCompTIAからのニュースリリースは、下記からご覧ください。
www.comptia.jp/press/180904.html

以上

Planetwayについて
Planetway Corporationは、米国カリフォルニア州に本社を構え、電子行政先進国とされるエストニア共和国の国民番号制度を支える情報連携技術に、独自開発を加えたプラットフォームのコア技術「PlanetCross」を展開するスタートアップ企業です。Planetwayは、個人およびプライバシーに関する情報の権利は、本来企業や団体ではなく個人に帰属すべきであるとの理念のもと、「For the Human-centric and Secure Planet」をミッションとして掲げ、『本人自身の判断による、許諾、否認』を前提とした個人情報の公開/活用の促進を目指しています。

コーポレートウェブサイト(日本語):planetway.com/
公式Facebookページ(日本語): www.facebook.com/pwlvc/

PlanetGuardiansについて
Planetway CorporationがNATOサイバーテロ防衛センター、国際諜報機関、国際警察機関に対する世界的なサイバーセキュリティエンジニア/トレイナー/アドバイザーを象徴として展開するグローバルスタンダードなホワイトハッカーおよびセキュリティ人材の育成プログラムです。

CompTIA について
1982年、様々なIT規格の標準化を提言するため、ITベンダーとパートナー企業がオープンな対話を行う場なるべくグローバルなIT業界団体としてシカゴで設立。1990年、IT業界の活動を反映するべく、名称をCompTIA( the Computing Technology Industry Association)に変更。欧米を中心とし10拠点に拡大し、2001年4月にCompTIA日本支局を設立。2018年現在、CompTIAは、ICT業界を中心にした2,000社以上のメンバー企業、3,000社以上の学校機関、トレーニング関連の企業とのパートナーシップを締結し、数万人を超えるITプロフェッショナルのコミュニティを運営しています。IT業界団体として、ITハードウェア/ソフトウェア、サービスを提供する企業や、業界のキーとなるITプロフェッショナルなどの成功と成長に貢献できるよう、ITに携わる企業や個人の利益を高めるための「教育」、CompTIA認定資格での「認定」、IT業界の声を反映しIT政策に反映するための「政策支援活動」、IT業界への「社会貢献」の4つを柱として活動を続けています。

CAPP Academy Programについて
CompTIA は長年にわたり、世界各国で教育機関向けのITスキル支援プログラム「CAPP Academy Program」 を無償で提供しており、このうち日本では全国57の高等専門学校を中心とした国内大学、専門学校約150 校の
学生を対象に、ハードウエアやソフトウエア、ネットワーク、セキュリティなどのさまざまなIT スキル習得を支援しています。また、日本では教育支援を通じて産学の連携を強化することを目指し、2018年5月に新たに「CompTIA スカラーシップ・プログラム」の提供を開始し、賛同企業がCompTIA 認定資格の取得に必要な受験料の一部を負担する奨学金制度を展開しています。