Operator Advisorを導入し、データ収集、分析、可視化、セキュリティーを強化したThingWorxの最新版をリリース
米PTC(本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジェームス・E・ヘプルマン、NASDAQ:PTC、以下PTC/日本法人:PTCジャパン株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭)は、2019年2月27日、高い評価を得ているThingWorx® インダストリアルIoT(IIoT)ソリューション・プラットフォームの新バージョンの提供を開始したと発表しました。ThingWorx 8.4では、Operator Advisorなどの新たな機能が追加され、オペレーションの重要データの収集・加工・提供方法を簡素化することにより作業員の生産性を向上します。この新バージョンは、PTC独自のIIoT戦略に基づいて構築されており、ビジネス上の実際の課題に対応する堅牢なソリューションポートフォリオをさらに強化しました。
IIoT技術を活用することで、製造業は自社の製品とサービスの差別化や工場オペレーション全体での作業員の効率化を図れます。デロイトとManufacturing Instituteによる最近のレポート によると、最高レベルの生産性を実現するためには、高度な技術とデジタル・スキルを、人間特有のスキルと融合する必要があります。
IIoTと新しい製造業向けソリューションの連携 ThingWorx 8.4はOperator Advisorを導入し、製造業向けに考えられたPTCの既存のソリューションを拡充します。Operator Advisorは、状況に応じた作業指示を簡単にデジタルで送れるため、柔軟性のない紙やPDFで指示を出す必要がなくなり、作業員の生産性の向上に貢献します。このソリューションは、作業員がタスクを完了する際の製造トレーサビリティデータを収集し、工場オペレーションの可視性を高めます。また、ITシステムとOTシステムを統合し、スマー トなツールやマシンに接続して一元化されたオペレーター画面を作成します。
VestasのIoTおよびインダストリー4.0責任者のMark Jaxion氏は、次のように述べています。「ThingWorx Operator Advisorは、現場の作業員に情報を提供する方法を変革しました。紙のマニュアルによる文章での指示が、PLMからの3D CADファイルを使用した作業指示に変わり、状況に合った情報を届けられるようになりました。適切な情報を入手するためにさまざまなIT/OTシステムを探し回る必要がなく、作業員は手元の作業に集中できます。」
IIoT市場、特に製造業界におけるPTCの勢いは、世界中の顧客、システム・インテグレーター、戦略的パートナーによるThingWorxの採用と普及につながっています。ThingWorxとIIoTで既に成果を上げている業界リーダー企業には、コルファックス、エレクタ、ラビフード、シールドエアー、ヴェスタス、ウッドワードなどが挙げられます。
ウッドワードのグローバル・ビジネス・システムズ担当取締役のJay Drager氏は、次のように述べています。「ThingWorxを活用することにより作業員は多様なシステムから集められたデータを利用できます。当社では、製品の質を改善できただけでなく、各施設における効率と生産性を向上しました。」
ThingWorxプラットフォームの新たな特徴と機能
組織がIIoTの実装から迅速に価値を得られるようにThingWorx 8.4で行われた主な強化点は以下の通りです。
使いやすいダッシュボード – ThingWorx Mashup Builderツールのユーザー・インターフェースがアップデートされ、IIoTソリューションの迅速な構築と維持がさらに容易になりました。
企業のシステムやデータとの統合 – ThingWorx Flowは 、エンドユーザーへの重要な行動指示や警告を提供しながら、データの収集、加工、関連するビジネス・システムへのデータワークフローの入力を進めます。
大規模化への対応 – ThingWorxは、企業での大規模な展開に対応する拡張性があります。今回の強化の一部としてThingWorxは永続性と時系列データの管理のため、InfluxDBやMicrosoft Azure SQLとのシームレスな統合を実現しました。
FactoryTalk InnovationSuite(powered by PTC)の統合 –ロックウェル・オートメーション社と共同で提供される本製品群は、新機能の追加や統合の強化により、製造業はITとOTのアプリケーションとシステムから得られるのデータと知見を活用しさらなるオペレーションの最適化が可能になり、生産性が向上します。
ARによるIIoTのスーパーチャージと労働者の能力強化
PTCの主な差別化要因は、ThingWorx IIoTとVuforia®の拡張現実(AR)技術の統合です。例えば、新たなOperator Advisorからの作業指示はARエクスペリエンスによって提供され、現場で働く作業員に生産性を向上する高度な没入感をもったエクスペリエンスをもたらします。Vuforiaは、ThingWorx IIoTの変革力を新たなレベルに高め、次世代のコネクティッド・ワーカーの能力をさらに強化します。
継続的な業界での検証と市場の反応
ロックウェル・オートメーションおよびマイクロソフトとの強力な戦略的提携により、PTCはIIoT市場をリードし、事業を拡大しています。その結果、業界のアナリストやコンサルタントはPTCとThingWorxをクラス最高であると評価をしています。ガートナーは、初のインダストリアルIoTプラットフォーム版マジック・クアドラントのレポートでPTCを「ビジョナリー」に位置づけました。また、フォレスターは、「The Forrester Wave: Industrial IoT Software Platforms, Q3, 2018」においてPTCをIIoTプラットフォーム市場のリーダーとして評価しました。ABI Researchは、ThingWorxをスマート製造プラットフォームのトップにランクづけし、Berg Insight、IoT ONE、PAC、Quadrant Knowledge Solutionsは、それぞれのレポートでPTCをリーダーとして評価しました。
*本内容は米PTCが2019年2月27日に発表した報道資料の翻訳です。
PTC(NASDAQ:PTC)について
PTCは、企業の製品とサービスの差別化、優れた運用性の向上および従業員の生産性の向上を可能にする、市場実績の高いソリューション郡を提供し、インダストリアル・イノベーション推進します。PTCとそのパートナー・エコシステムを使用することで、製造業は現在の新技術の可能性を活用すし、デジタル イノベーションを推進できます。
PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM)、サプライチェーン管理 (SCM)、サービス ライフサイクル管理 (SLM) 、モノのインターネット (IoT) の各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、ソフトウェア要件管理/変更・構成管理/テスト管理/実装管理のIntegrity、技術情報/サービスナレッジ管理/補修部品管理/保証・契約管理/フィールド サービス管理/サービス物流管理のServigistics、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える Mathcad、IoTアプリケーション プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)プラットフォームのVuforiaといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。
1992年3月設立。国内4事業拠点。Webサイト:http://www.ptc-jp.com
PTC、ThingWorx、Vuforia、PTCのロゴは、米国およびその他の国におけるPTCまたはその子会社の商標または登録商標です。