~早稲田の杜を自動運転バスでドライブする体験試乗会を実施~
埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市、学長:内山俊一、略称:埼工大、https://www.sit.ac.jp/)は、AI人材の育成に積極的に取り組む中、一般公道を走行可能な自動運転バスの開発を強化しており、9月29日(日)に埼玉県・本庄市の公道において自動運転の体験試乗会を実施します。
今回、公益社団法人こだま青年会議所が主催し、9月29日(日)10時~17時に、JA埼玉ひびきの本店を会場とする9月例会「未来×地域×体験」のイベントに埼工大が協力するものです。本庄早稲田駅(北陸・上越新幹線)近辺の約2.3 kmの公道を走行し、自動運転を体験してもらいます。こだま青年会議所は、地域の住民に様々な未来体験を提供し、こだま地域の未来都市設計について共感を得ることを目指して本例会を企画しています。
埼工大は、本年4月に発足した自動運転技術開発センターで、AI技術を本格的に採用して走行する最新の自動運転バスの開発を進めています。本年8月1日に開発中の自動運転バスの試乗会を開催して開発状況を公開しました。
その後、坂戸・よさこい、横浜市・真空展などのイベントにおいて体験試乗会を実施して、多くの一般市民の方々が自動運転を実際に体験しています。
埼工大の自動運転バスは、株式会社 ミクニ ライフ & オート(社長:大西 浩樹、本社:埼玉県加須市)の協力により、マイクロバス「リエッセⅡ」をベースに「自動運転AI(AIPilot / Autoware*)」を実装し、既存の車両を活かした経済性の高い自動運転車です。AI技術を本格的に活用して自動運転(レベル3)の走行を実現し、専用レーンでだけでなく一般公道を走行できます。そのため地域の足としての実用化が期待され、商用化を目指した開発を進めています。
本学の自動運転の特長は、現在、オープンソースで普及が進む、自動運転のAutowareを利用し、AIによる障害物の検知(識別・分類する)機能を強化して、ライダーやカメラの画像情報をディープラーニング(深層学習)により、周囲環境をAIで認識して障害物を回避して走行することも可能です。
<自動運転体験の開催概要>
・開催日時:2019年9月29日(日)、10:00~17:00
・開催場所:本庄早稲田駅近辺の公道
・主 催:公益社団法人こだま青年会議所
・開催情報:http://kodamajc.com/2019/255/
・問い合わせ先:こだま青年会議所 メール:info@kodamajc.com
●「自動運転技術開発センター」について
「自動運転技術開発センター」は、本学学長直轄の研究組織として、本大学の全面的な協力・支援のもと、産学官連携による国内トップクラスの先進的な自動運転技術の研究・開発を目指して2019年4月に設立しました。
本センターには、新たに和田正義特任教授、大山航教授、山﨑隆治教授、鯨井政祐准教授等、ロボットや AI(人工知能)等関連分野を専門とする研究者も参画し、工学部情報システム学科教授 渡部大志がセンター長として活動を統括します。
本センターでは、①自動運転機能を持つ福祉車両の開発、②先端 AI技術を活用した自動運転技術の研究、③自動運転を題材にした実践的な AI人材育成などの課題に取り組みます。
現在、特に自動運転バスの開発に着手しています。
●自動運転バスについて
車両の仕様(大きさ625×203×261、重量4.7t、24人乗り、4000ccディーゼル車)、AIPilot / Autowareで自動運転可能な自動運転実証実験の試験車両となっています。
埼工大の自動運転バスは、埼玉県が将来の事業化を目指して行うスマートモビリティの実証を支援する「埼玉県スマートモビリティ実証補助金」(テーマ:公道走行可能な自動運転バスの実験車両とAIの実用化・市販化)に今年度採択されました。
●埼玉工業大学のAI人材育成
埼工大はAI(人工知能)人材の育成を強化するため、工学部情報システム学科にAI専攻を全国に先駆けて2019年4月に開設するなど、AIエンジニアの育成、およびAIを活用する人材育成に向けた教育・研究に取り組んでいます。
●関連情報
〇プレスリリース:埼玉工業大学、「自動運転バス」を開発 (2019/8/2)
www.sit.ac.jp/media-s/2019/press/190805_01.pdf
〇プレスリリース:「自動運転技術開発センター」設立(2019/5/30)
www.sit.ac.jp/media-s/2019/press/190604_01.pdf
〇埼工大、自動運転特設サイト
saikocar.sit.ac.jp/
*:「Autoware」はThe Autoware Foundationの商標です。