ITチームは、クラウドソフトウェアの導入、アップグレード、トラブルシューティングをあらゆる場所から実行可能に
エンタープライズ・クラウド・コンピューティングのリーダーであるNutanix Inc.(本社:米国カリフォルニア州、共同創設者、会長兼CEO: Dheeraj Pandey、以下、Nutanix)は本日、自宅や企業の本社など、あらゆる場所で働くITチームを対象に、クラウドインフラストラクチャーの導入、アップグレード、トラブルシューティングを可能にする最新ソリューションを発表しました。今回発表するソリューションは、「Nutanix Foundation Central」、「Nutanix Insights」、「Nutanix Lifecycle Manager」の名称により、いずれもNutanix HCIソフトウェアの一部として提供されるもので、追加コストは不要です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを鑑み、世界中の企業では、リモートワーク・ソリューションの実現に向けてITチームが作業を行っているものの、リモートワークが常に可能な訳ではありません。ITインフラストラクチャーの管理、トラブルシューティング、ソフトウェアのアップデートなどで、ITチームがデータセンターの現場に赴かざるを得ないケースも多く、ソーシャルディスタンスの要請もあり、こうした作業はますます難しくなっています。
Nutanixの技術/プロダクトマーケティング担当バイスプレジデントであるGreg Smithは、次のように述べています。「Nutanixの設立当初のビジョンとは、ITインフラストラクチャー管理を大幅にシンプル化して、基本的には『インビジブル(意識する必要のない)』な存在とすることでした。今回の新機能は、導入初日もそれ以降も、あらゆる場所で、これまで以上にシームレスな体験を実現します。Nutanixのシンプルな管理機能と、セキュリティと回復力を高めたITインフラストラクチャーは、自宅勤務でもリモートワークでも、今後ますます重要な役割を果たします。」
これらのNutanixソリューションによって、ITチームはソフトウェア・ライフサイクル全体を通じ、クラウドインフストラクチャーをリモート管理できるようになります。
クラウドインフラストラクチャー環境の新規導入または拡大
Nutanix Foundation Centralは、Prismインターフェイスで管理でき、ITチームは単一のインターフェイスを通じ、あらゆるローケーションからグローバルな規模でプライベートクラウド・インフラストラクチャーを導入できます。未構成のアプライアンスやサーバーを設置すると、Nutanix Foundation Centralが、Nutanixノードのイメージからの初期化と構成を行い、あらゆるNutanixソフトウェア・ソリューションをインストールします。
企業はFoundation Centralを使用することで、インフラストラクチャー・ソフトウェアの導入の自動化や集中管理以外にも、自社のビジネスの成長に合わせて、既存のインフラストラクチャーのキャパシティを簡単に拡大できます。
予測型の健全性とインテリジェントなサポート
Nutanix Insightsは、予知保全型の健全性と自動化されたサポートサービスを通じ、グローバルなITオペレーションを効率化します。この新サービスは、すべてのクラスタ、拠点、地域を含む、顧客企業のクラウド環境からテレメトリを分析することで、アプリケーションやデータの可用性に影響を及ぼす可能性のある、現在進行中の潜在的な問題を特定します。
Nutanix Insightsサービスは、特定が完了すると、インフラストラクチャーの健全性とパフォーマンスを最適化すべく、それぞれの環境に応じた推奨事項を提示します。こうした推奨事項は、IT部門で定着したベストプラクティスとともに、世界中の1万6,000社以上の企業支援を通してNutanixが蓄積してきた知見が基礎となっています。
さらに、Nutanix Insightsサービスは、Nutanixによるサポートチケットを自動的にオープンし、Site Reliability Engineer(SRE)を割り当てるほか、オプションによって、すべての関連する顧客ログファイルを収集・アップロードし、分析に活用できます。その際、手作業での介入は一切不要です。社内の予備データによると、顧客企業はNutanix Insightsによって、サポートチケットをオープンすることなく、問題の約30%を解決できる見通しであり、その結果としてサポートケースは減少し、より健全なITとクラウドのインフラストラクチャー構築が期待されます。
Compass Group France社のシステムエンジニアであるOlivier Massoni氏は、次のように述べています。「オープンチケットがないだけでも良い環境と言えますが、潜在的な問題とその解決方法を特定できれば、さらに素晴らしい状況になります。これは、1-クリック・アップグレードの価値が極めて高いことと同じ価値観です。」
1-クリック・無停止のインフラストラクチャー・アップグレード
複数のベンダーと製品が存在する環境でのITインフラストラクチャーのアップグレード作業は、複雑化が進み、エラーの発生も多くなっています。ミッションクリティカル・アプリケーションの停止緩和に求められるのは、必要な計画、テスト、営業時間外の作業ですが、こうした業務もアップデート・プロセスの高コスト化を招いています。この結果、ITチームにとって必要なアップグレード作業が遅れてしまい、セキュリティの問題を自ら招いてしまうケースも往々にしてあります。
Nutanix Lifecycle Manager(LCM)は、Nutanixのソフトウェアスタックとアプライアンス・ファームウェアへのシームレスな1-クリック・アップグレードが可能であり、アプリケーションやインフラストラクチャーのダウンタイムも発生しません。LCMは、ソフトウェアとファームウェアの依存関係を自動で判断し、アップデートの優先順位をインテリジェントに決定して、アップグレードプロセス全体のオーケストレーションを行うことで、当て推量を排除し、よりセキュアで回復力に優れたインフラストラクチャーを実現します。そして、他のNutanixソリューションと同様、LCMは、場所を問わないオペレーションによって、Nutanix環境のグローバルな管理に対応します。
業界をリードするコンテンツサービス/生産性プラットフォームのNetDocuments社のシステムエンジニアであるTodd Burris氏は、次のように述べています。「NetDocumentsは、世界中のお客様をサポートするため、12カ所のコロケーション・データセンターを保有しており、シンプルな運用や拡張性と、インフラストラクチャーのリモート管理能力は極めて重要です。Nutanixは、こうした要素のすべてに対応しており、お客様の満足度の維持に寄与しています。リモートでの導入、管理、問題のトラブルシューティングを当社が実現する上で、Foundation CentralやLCMなどの製品は重要な存在です。」
Nutanixソフトウェアは、ITインフラストラクチャー管理者への強力なリモート体験を実現するだけでなく、セキュリティと回復力、使い勝手に優れた、プライベートクラウド・インフラストラクチャー・ソリューションでもあります。同社のソフトウェアは最近も、TrustRadius社の「2020 Top Rated Award」で「サーバー仮想化」部門と「仮想デスクトップ・インフラストラクチャー(VDI)」部門を受賞しており、125件以上の検証済みレビューにより、10点満点中9.1点のスコアを獲得しました。
Nutanix Foundation Centralは現在、顧客企業向けに提供中です。Nutanix InsightsとNutanix Lifecycle Managerは開発中です。Nutanixソリューションについての詳細は、こちらをご覧ください。
(以上)
Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー・ソリューションのパイオニアです。Nutanixのソフトウェアは世界中の企業に採用されており、プライベートクラウド、マルチクラウドを対象に、単一のプラットフォームにて場所・規模を問わないアプリケーション管理を実現しています。詳細については、www.nutanix.com/jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@NutanixJapan)。
*本リリースは米国カリフォルニア州サンノゼで現地時間2020年6月24日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。