~リアルイベントがユーザーマインドに影響を与えていることをビックデータで可視化~
データアーティスト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:山本 覚、以下データアーティスト)、株式会社W TOKYO(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:村上 範義、以下W TOKYO)、株式会社ネットネイティブ(本社:東京都品川区、代表取締役:松下 佳憲、以下ネットネイティブ)、株式会社IDCフロンティア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石田 誠司、以下IDCF)は、「東京ガールズコレクション 2016 A/W」 (以下「TGC 2016 A/W」と記載)・「TGC北九州2016」のmodelpress[モデルプレス]記事を閲覧したユーザーの行動を、ビックデータを用いて調査し、リアルタイムイベントによるユーザーの商品へのモチベーション変化を定量的に可視化できるようになりました。
昨今、多くの企業がビックデータのマーケティング活用に取り組み、ネット・リアル両方のデータからユーザーの嗜好や属性を可視化する等、定量データに基づく分析がされるようになりました。一方で、リアルイベントの参加者など、商品購入や問い合わせ等のコンバージョンが、ネット上で計測できないユーザーの商品へのモチベーションの変化を測定することが難しく課題となっています。
そこで、データアーティストは、ビックデータを用いてW TOKYOが企画・制作する史上最大級のファッションフェスタTGC (東京・北九州)イベントがウェブでの行動にどのような変化を及ぼすのかを調査しました。ネットネイティブの運営するニュースサイト modelpress[モデルプレス]のTGC関連記事を閲覧したユーザーの行動データを計測対象とし、IDCFが提供するビッグデータ分析プラットフォーム「トレジャーデータサービス by IDCF」を利用することで、「TGC 2016 A/W」「TGC北九州2016」対象期間中のモデルプレスユーザーの約4000万セッションにもおよぶ膨大なトラフィックデータの分析を行いました。分析のロジックはデータアーティストが設計・実装し、自然言語処理を用いることで、従来のアクセス解析では実現できなかった記事の内容を加味したユーザーの商品へのモチベーションの変化を可視化することができました。 今回の分析により、認知から行動に至るまでのユーザーのモチベーションの変化を定量的に分析できることが証明され、今後のマーケティング戦略への活用が期待できます。
■調査の手法
モデルプレスのTGCに関する記事に接触したユーザーのTGC開催前・開催中・開催後の閲覧行動から、TGCイベントに接触することがユーザーの行動にどのような変化を与えたのかをライフスタイルカテゴリごとに算出し、興味関心を分析しました。
※「TGC 2016 A/W」「TGC北九州2016」の開催前、開催中、開催後で期間の分類は以下の通りとなっています。
(TGC 2016 A/W開催:9/3 開催前:8/24-8/30 開催中:8/31-9/6 開催後:9/7-9/13)
(TGC北九州2016開催:10/9 開催前:9/29-10/5 開催中:10/6-10/12 開催後:10/13-10/19)
■調査の結果
イベント開催後の期間が経過したあとも、その影響力が出ており、ライフスタイルに関するカテゴリで以前に見ているカテゴリと比較すると、イベント後の記事閲覧状況ではファッション・美容・ダイエットなどTGCに親和性の高いカテゴリへのモチベーションが高まることが分かりました。
また、その変化は東京と北九州の開催地でも差があり、「TGC 2016 A/W」の閲覧ユーザーは、イベント前後でトラベルとファッションが1.1倍、音楽と映画が1.2倍、またテレビが1.1倍と各カテゴリのモチベーションが向上しており、TGC閲覧後『新しい服を購入し、出かけたい』等のファッションに関する意欲の向上や『出演芸能人の活躍情報収集』等のエンタメに関するモチベーションが増加することが分かりました。「TGC北九州2016」では、開催前と比較すると他のカテゴリに比べて音楽が2.7倍、テレビが2倍とユーザーのモチベーションが2つのカテゴリで圧倒的に増加し、イベント期間が終了しても積極的に出演アーティストの情報を収集するようになっていることが分かりました。
・「TGC2016 A/W」「TGC北九州2016」記事を閲覧したユーザーの興味関心カテゴリ比率の変化
東京:開催前は、ママ・グルメカテゴリの興味関心が多くを占めていたが、映画・美容・ダイエット・ファッションカテゴリが開催後に増加し、前後で37%から52%に上昇しました。
北九州:開催前は映画や音楽へのモチベーションが高いが、イベント開催後には音楽の興味が持続し、音楽・美容・ダイエット・ファッションの4カテゴリへの興味関心が大半を占め、前後で39%から54%に上昇しました。
■株式会社W TOKYO
代表者 : 代表取締役社長 村上 範義
本社所在地 : 東京都渋谷区渋谷2-19-19 ワコー宮益坂ビル6F
設立 : 2006年5月
URL : w-tokyo.co.jp
事業内容 : イベントの企画制作・運営事業、キャスティング事業、PR、
ブランドコーディネート事業
■株式会社ネットネイティブ
代表者 : 代表取締役社長 松下 佳憲
本社所在地 : 東京都品川区上大崎3-14-12 井雅ビル 5F
設立 : 2005年10月
URL : net-native.net
事業内容 : 女性向けエンタメ・ライフスタイルニュースサイト
『modelpress[モデルプレス]』の運営、ライフスタイル
ニュースサイト『女子旅プレス』の運営
「モデルプレスの概要」:オリジナル取材・執筆を伴った
日本最大級の女性向けメディア
月間1950万UU、1.3億PV、ソーシャル拡散力女性向けメディアNo.1
(※株式会社Greenrom調べ)
■株式会社IDCフロンティア
代表者 : 代表取締役社長 石田 誠司
本社所在地 : 東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町
紀尾井タワー
URL : www.idcf.jp
事業内容 : クラウド事業、データセンター事業
■データアーティスト株式会社
代表者 : 代表取締役社長 山本 覚
本社所在地 : 東京都渋谷区恵比寿3-46-3
設立 : 2013年8月
URL : www.data-artist.com
事業内容 : 人工知能開発事業、マーケティングコンサルティング事業、
ソフトウェア事業