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Elastic、単体の総合エージェントとの統合により、スピードとスケール、シンプルなユーザビリティを実現

無料プランで使えるマルウェア防御とWorkplace Searchが登場

カリフォルニア州マウンテンビュー – 2020年9月8日 – ElasticsearchやElastic Stackを展開するElastic (NYSE:ESTC)は本日、Elasticエンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティの各ソリューションにわたる複数の新性能と新機能をリリースしました。一連の新性能と新機能はユーザーエクスペリエンスを向上することで、シンプルで使いやすくなり、Elastic Stackと統合します。また、Elasticのパワフルな製品の無償提供範囲はさらに拡大しました。

今回のリリースよりElastic Workplace Searchの一部であるElasticエンタープライズサーチの製品の一部が、無料の「ベーシック」プランで利用可能となりました。これにより、組織は費用をかけず、直感的な社内検索エクスペリエンスを構築できます。また、シングルサインオン機能、高度なサポート、そしてエンタープライズ向けの追加機能は有償サブスクリプションを通じてご利用いただくことができ、Elastic Cloudのマネージドサービスにも対応します。

今回は、単一のエージェントを通じてElastic Stackに完全統合された包括的なエンドポイントセキュリティ機能の提供を目指すElasticの取り組みにおいて、初の大型ベータリリースとなります。これには無料プランでお使いいただけるマルウェア防御機能も含まれます。マルウェア防御機能はサードパーティによる検証済みで、オンプレミス、クラウド、WindowsまたはmacOSシステムのいずれの環境にも対応するほか、1クリックで有効化でき、集中管理も可能です。
以下に、Elasticの各種ソリューション全体のその他のアップデートや新機能の一部をご紹介します。

Elasticエンタープライズサーチ
無料プランで手軽にElastic Workplace Searchを導入し、チームの生産性向上と同時に最新の社内検索エクスペリエンスの構築が可能です。
KibanaにElasticエンタープライズサーチのビューが加わり、App SearchやWorkplace Searchを画面で簡単に操作できます。
Workplace Searchで新たにGmailのサポートが開始、メール検索能力が劇的に向上します。
Elastic Stackのインデックスライフサイクル管理ポリシーが刷新され、デプロイのより細かな制御、スケールの自動化とソースアクティビティログからのインサイト抽出が可能です。

Elasticオブザーバビリティ
シンプルな1クリック操作で全データ投入プロセスを合理化できる、Elastic AgentとIngest Managerがベータリリースされました。
単一のデータストアの全データを表示して、調査ワークフローを強力に支援する「オブザーバビリティ概要」ページがKibanaに立ち上がりました。
Elastic APMにOpenTelemetry統合が加わり、既存のインストルメンテーションを変更せずに探索をはじめることができるようになりました。
50以上のすぐに使える検知ルールにより、SecOpsとDevOpsの連携が強化されています。

Elasticセキュリティ
WindowsとmacOSに対応するマルウェア防御をベータリリースしたほか、Windows、macOS、Linuxを含むすべての主要OS向けに高度な検知と深い可視性を提供する新機能が登場しました。
オンプレミスとクラウドのホストを保護する単一のエージェントがベータで登場し、SIEMのユースケースにおける投入のシンプル化と深いデータ可視性を提供します。
クラウド上のワークロードを妨げずに保護する取り組みを支える、設定不要のクラウドセキュリティ機能をベータリリースしました。
IBM SecurityのSOAR(セキュリティオーケストレーション、オートメーション、レスポンス)プラットフォーム、IBM Security Resilientとの統合機能が登場しました。
データ統合の拡充でMicrosoft Defender ATP、Windows PowerShell、G Suiteを新たにサポートし、セキュリティユースケースによりすぐれた可視性を提供します。

Elastic Stack
Kibanaページの読み込み速度が向上し、すばやい操作と自然なワークフローを実現します。
ベータリリースのIngest ManagerとElastic Agentでデータ投入がシンプル化し、メトリック収集やロギング、エンドポイントセキュリティなど、必要なコンポーネントがすべて詰め込まれた単体のエージェントをインストールするだけになりました。
新登場のワイルドカードデータタイプで検索を強化することにより、検索対象を発見するまでの時間が劇的に短縮されました。特に脅威ハンティングにElasticセキュリティを使用するセキュリティアナリストを強力に支援します。
脅威ハンティング、検知ほか、セキュリティのユースケースを主眼に設計されたElasticsearchのEvent Query Language(EQL)が初のパブリックプレビューとなりました。

Elastic Cloud
FedRAMP認証、AWS PrivateLinkのサポート、IPフィルタリング機能、Google資格情報サポートにより、セキュリティとコンプライアンスが強化されています。
セルフサービス向け月々プレミアムサブスクリプションと新リージョンが加わり、購入オプションがフレキシブルになりました。
サービスパフォーマンスを向上させる、インプレースの設定変更機能とAWSの新インスタンスタイプ対応が加わり、設定アップグレードをより早く、安定して実施できるようになりました。
Elastic Cloud Enterprise 2.6とElastic Cloud on Kubernetes 1.2に、セルフマネージド向け新機能が登場しました。

今回のリリースに寄せて
今回の発表にあたり、CDLソフトウェアエンジニアリング部門責任者、ロバート・トゥルーマン氏は、「CDLは消費者の行動パターンに関するインサイトを提供し、詐欺を事前に防止する高速データ分析ソリューション“Hummingbird”を展開しており、その“Hummingbird”を支えているのがElastic Stackです。英国最大手の保険代理店では、何十億というトランザクションを可視化し、保険料やコンタクトセンター管理、顧客からのフィードバックをはじめ主要なパフォーマンス指標を改善する意思決定を実現させました。今回Elasticオブザーバビリティに新しい合理的な投入プロセスが登場することで、より効率的なデータの取り込みと分析が可能になります。新たなトレンドを発掘し、成功と成長を主導する私たちのソリューション開発に大きく寄与するでしょう」と述べています。

また、Elastic、エンジニアリングシニアバイスプレジデント、ケビン・クルーゲは、「今回のリリースを通じて、Elasticはお客様がデータを大規模に、効果的に活用するために必要なスピードとシンプルな使いやすさをお届けします。ベータリリースした単体の総合エージェント、Elastic Agentはデータ収集と投入の管理ワークフローを劇的に簡素化します。これにより、投入インフラの設定や管理に費やす時間が短縮され、ユーザーはインサイトに基づく行動に一層注力できます。また“無料かつオープン”というElasticの原点に立ち、全ユーザーにWorkplace SearchとEndpoint Securityの提供を開始しました。無料となったElasticのエンタープライズグレードの検索とセキュリティ機能の一部をぜひご活用いただき、皆さまがイノベーションと進化の力を遺憾なく発揮する一助となりましたら幸いです」と述べています。

Elasticについて
Elasticのテクノロジーはデータを大規模かつリアルタイムに処理し、エンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティに役立てます。 ドキュメント検索からインフラの監視、脅威ハンティングまで対応するElasticの3つのソリューションのベースとなるのは、あらゆる環境にデプロイでき、あらゆるタイプのデータから瞬時に実践的なインサイトを抽出する単一の、無料かつオープンなテクノロジースタックです。 Elastic StackはCisco、Goldman Sachs、Microsoft、The Mayo Clinic、NASA、The New York Times、Wikipedia、Verizonを含む世界中の企業や組織で採用され、ミッションクリティカルなシステムを支えています。Elasticは2012年に設立され、ESTCのシンボルでNYSEに株式を公開しています。詳しくは、elastic.co/jpをご覧ください。

Elastic、および関連するロゴとマークは、Elastic N.V.及びその関連会社の商標または登録商標です。その他の企業名と製品名は、所有者の商標である可能性があります。

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