〜ダイレクト型損害保険業に必須なセキュリティ・安定性を担保したシステムを実現〜
世界的なデジタルインフラストラクチャー企業であるエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役社長 小川 久仁子、以下 エクイニクス)は本日、SBI損害保険株式会社(代表取締役社長 五十嵐 正明、以下 SBI損保)がデジタルインフラストラクチャーの基盤として、兼松エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:渡辺 亮、以下KEL)の支援のもと、エクイニクスが提供するPlatform Equinix®を採用し、マルチクラウド推進基盤を構築したことを発表します。
SBI損保は、基幹システムや顧客管理など社内システムにオンプレミスとプライベートクラウドサービスを併用していました。最新技術をタイムリーに活用する方針の同社では、システムのセキュリティと安定性の確保を実現しつつ、パブリッククラウドサービスの導入も積極的に進めていましたが、クラウド利用の拡大に伴い、今後見込まれる接続コストの大幅な増加や導入へのリードタイム、運用人材の確保といった課題が生じていました。また、利用目的に応じた柔軟なクラウド活用の実現も重要な課題の一つでした。
今回、Platform Equinixの採用により、Amazon Web Services(以下AWS)をはじめとする様々なパブリッククラウドへの接続をオンデマンドでセキュア、かつ短期間に実現可能な環境を構築し、接続に要するコストの削減や、リードタイムの圧倒的な短縮に成功しました。また運用面においてもエクイニクスのマネージドサービスを活用することで、運用管理をアウトソースし、戦略や企画立案といったコア業務へ集中することが可能となりました。
今後もエクイニクスはSBI損保のマルチクラウド推進を強力にサポートしていきます。また、複数拠点におけるPlatform Equinixのご利用など、SBI損保の事業継続性の強化に資する施策を提案ならびに提供していきます。
- SBI損保がエクイニクスのPlatform Equinixを採用したことで得たベネフィット
- クラウドへのダイレクト接続と一元化:SBI損保は、本番環境および開発環境として利用するAWSへの接続にEquinix Cloud Exchange Fabric® (以下ECX Fabric®)を採用することにより、オンデマンドのダイレクト接続を実現しました。これにより、インターネットを経由しないセキュアなクラウド接続が可能となります。接続コストも半減する見込みであり、コスト面においても大きな効果を得ることができます。
- マルチクラウド活用体制の整備:SBI損保は、今後の基幹システムのクラウド化も視野に入れています。今回のECX Fabric採用により、セキュリティと安定性を確保しながら、目的に応じた各パブリッククラウドの柔軟な利用が可能となる接続環境を整備しました。
- 導入支援:クラウドスキルの高いエンジニアの導入支援により、世界標準のクラウド環境およびマルチクラウドのフル活用体制が整備できました。
- 運用管理のアウトソースによるコア業務への集中:SBI損保は、運用面においてエクイニクスのマネージドサービスを導入し、ネットワーク機器の運用管理をアウトソースしました。自社運用が不要になったため、コア業務への人材集中と戦略的な人材活用が可能となりました。
- 長期間にわたるセキュリティと安定性および最新テクノロジーの確保:契約期間が長期にわたる損害保険業界では、ITシステムにセキュリティと安定性、高い可用性、加えて長い契約期間を支えるため、社会と時代の必要に応じたITテクノロジーの活用が求められます。SBI損保は、エクイニクスというグローバルレベルで標準化された、高い安定性と可用性を誇るデータセンターサービスとインターコネクションを利用することで、損害保険事業に適したセキュリティと安定性、可用性を手に入れました。
- 将来的な事業継続性の確保:エクイニクスは日本においては東京に11拠点、大阪に2拠点のInternational Business ExchangeTM (IBX®)データセンターを運営しています。SBI損保は、事業継続性の強化の観点から、複数拠点のデータセンターをバックアップとして利用することが可能になります。
各社コメント
- SBI損害保険株式会社 常務取締役 執行役員 ITソリューション部長 兼 経営企画部長 松尾 茂 様(2020年6月取材時)
「金融業界におけるクラウドサービスの重要性が増す中で、当社は、適切なコストと高いセキュリティ確保を両立したデジタルインフラストラクチャーの構築を目指していました。保険契約の95%がダイレクト契約なこともあり、24時間/365日サービス提供が可能なITシステムへの信頼性は非常に重要と言えます。 会社として将来のマルチクラウド利用を見据えると、世界的なデジタルインフラストラクチャー企業であるエクイニクス様の高品質で一貫性のあるIBXデータセンターと、接続性の高いインターコネクションサービスは弊社のデジタルインフラストラクチャーを整備するに当たって今後も重要なものだと感じております。」
- 兼松エレクトロニクス株式会社 第一ソリューション営業本部 本部長 大内 拓也 様
「エクイニクスとの連携によってSBI損保様への高セキュリティなデジタルインフラストラクチャーをスピーディーに実現することに貢献できたことを大変嬉しく思います。本事例では高いセキュリティを確保しつつ、今後見込まれるクラウド接続コストを約1/2に抑えることが出来ます。今後もエコシステムのパートナーであるエクイニクスとともに顧客企業様へ 『真のマルチクラウド』を提供してまいります。」
- エクイニクス日本法人 代表取締役社長 小川 久仁子
「兼松エレクトロニクスとのパートナーシップにより、SBI損保様に対し、セキュアで信頼性、安定性、可用性の高いデジタルインフラストラクチャーをご提供できたことを大変嬉しく思います。エクイニクスは金融サービス事業者をはじめ、様々な業種のお客様が求められる高いセキュリティ水準を満たすサービスをグローバルに提供しています。また、ECX Fabricをご利用いただくことで、お客様はマルチクラウドへのセキュアなアクセスを簡易、迅速に構築することができます。エクイニクスは今後も兼松エレクトロニクスとともに、日本のお客様のデジタルトランスフォーメーションを支援してまいります。」
以上
参考情報
- SBI損保について
- SBI損保は、2006年6月1日にSBI損保設立準備株式会社として設立(2007年12月26日に社名をSBI損害保険株式会社に変更)したSBIグループの会社で、インターネットを活用したローコストオペレーションの徹底によるリーズナブルな保険料と事故対応などの充実したサポート体制が特長の損害保険会社です。24時間365日の契約お申し込みや事故対応の必要性からIT基盤の強化を進めています。日本およびグローバルの決済インフラストラクチャー基盤の一端を担うという重要なミッションのもと、ビジネスの効率的な運営を実現するため、IT基盤の強化を進めています。
- 自動車保険、がん保険、火災保険の合計契約件数が100万件を超える同社では、契約形態がダイレクト型であるがゆえに、顧客とのやり取りの95%がインターネット上で完結するなど、ITシステムのビジネスにおける役割が非常に高いことが特徴です。
- エクイニクスとKELの戦略パートナーシップについて
- KELは、これまでオンプレミスまたは仮想化ソリューションによる企業のプライベートクラウド構築を中心としたビジネスを展開してきました。本年4月よりエクイニクスと戦略的パートナーシップを強化し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現と、オンプレミスでのITシステム構築に加え、即時性や柔軟性を求めてパブリッククラウドを活用し、自社のシステム運用に組み込む「ハイブリッドクラウド」領域のビジネス拡大を目指しています。
- Equinix Cloud Exchange Fabric® (ECX Fabric)について
- ECX Fabricは、世界45都市圏における170以上のIBXデータセンターで利用可能なSDNベースのオンデマンドインターコネクション(相互接続)サービスです。企業はエクイニクス・プラットフォーム上の自社システム間およびクラウドサービスやネットワークサービス事業者との動的なインターコネクションを簡単に構築できます。お客様はECX Fabricに接続することで、世界の2,100社超のITシステムやサービスと接続することが可能です。
エクイニクスについて
Equinix(Nasdaq:EQIX) は世界的なデジタルインフラストラクチャー企業として、デジタル変革を志す全ての企業に対し、必要なインフラストラクチャーを相互接続することが可能な高信頼のプラットフォームを提供します。エクイニクスにおいて企業のお客様は最適な場所で適切なパートナーとつながり、ビジネスの優位性を加速させ、成功の可能性を最大化することが可能です。エクイニクスはお客様がビジネス規模を拡大し、デジタルサービスを開始・拡張し、エンドユーザーへ最高レベルの顧客体験を提供することを可能にします。これらを通して、エクイニクスはお客様の企業価値向上に貢献します。
将来の見通しに関する記述について
本ニュースリリースには、リスクおよび不確実性を伴う将来の見通しに関する記述が含まれております。こうした将来の見通しに関する記述において言及されている予測と実際にもたらされる結果との間には、大幅な相違が生じる場合があります。そのような相違を生じさせる要因としては、IBXデータセンターの買収・運営・建築での問題、Equinixの製品およびソリューションに関する開発、設置、および提供上の問題、エクイニクスがすでに買収した、もしくは今後買収する企業との統合に関連して発生する想定外の費用または問題、最近建設したもしくは取得したデータセンターにおけるお客様からの収益の大幅な欠如、適宜計画される資金調達の未完遂、既存の競合先ないし新規競合先との競争、キャッシュフロー余力の十分性あるいは未払負債ないし新規の負債を返済するための資金調達能力、主要なお客様とのビジネスにおける損失あるいは減退、REIT(不動産投資信託)としての税制に関連するリスク、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に適宜提出する資料に記載されているその他のリスクが含まれますが、これらに限定されません。詳細については、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に提出した直近の四半期報告書および年次報告書をご参照ください(ご要望に応じ、Equinix, Inc.より入手可能です)。エクイニクスは、このニュースリリースに含まれる将来の見通しに関する情報を更新するいかなる義務も負いません。