2021年2月17日

シーメンス、Industrial Edgeを日本で販売開始、生産現場をスマート化

  • Industrial Edge Management System、Industrial Edge Apps、Industrial Edge Devices を含むIndustrial Edge を国内リリース
  • Industrial Edge Management Systemでセキュリティを含め、Edge DevicesとEdge Appsをライフサイクル全体にわたり集中管理しITの管理労力を最小限に
  • 製造現場にセキュアかつオープンな環境を構築し、シーメンスEdge Appsのみならず、サードパーティー、独自アプリの導入を可能に
  • グローバル標準のIndustrial Edgeで将来性のあるエッジコンピューティングのインフラ構築実現

(2021年2月17日 東京発)
シーメンス株式会社(東京都、代表取締役社長兼CEO:堀田邦彦、以下シーメンス)は、シーメンスのIndustrial Edgeの販売を日本において開始します。シーメンスのIndustrial Edgeは、エッジコンピューティングのインテリジェンスと高度な分析データを生産レベルでセキュアに取り入れ、オートメーション機器にマシンレベルのデータ処理機能を付与するデジタルソリューションです。幅広いインテリジェント分析アプリケーションの実行を可能にします。オートメーションの一部に統合されたハードウェアとソフトウェアのプラットフォーム内で、Edge Appsと併せてクラウドとも連携します。

シーメンスIndustrial Edge

シーメンスのIndustrial Edge:Industrial Edge Management System、Industrial Edge Devices、Industrial Edge Apps
シーメンスのIndustrial Edgeには、Industrial Edge Management System、Industrial Edge Devices、Industrial Edge Appsが含まれます。Industrial Edge Management Systemは接続する全てのEdge Devicesの集中管理、状態監視に用いられます。Edge Appsは、最新バージョンの状態で、Industrial Edge Devicesに効率的かつセキュアに配布されます。アプリケーションは、マシンの作動状態に関係なく、Edge Devicesに悪影響を与えることなくインストールできます。シーメンスのIndustrial Edge用のアプリケーションは、シーメンス及び第三者プロバイダーから提供を受けることができます。エンドユーザーと機械メーカーは、製造現場やマシンそれぞれの要件に応じた独自のアプリケーションを開発することが可能です。

Industrial Edge Management Systemでセキュリティを含め、Edge DevicesとEdge Appsをマシンや生産ラインのライフサイクル全体にわたり集中管理しITの管理労力を最小限に
Industrial Edge Management Systemでは、ITアドミニストレーターと生産エンジニアが、分散したEdge Devicesとその状況を集中監視、診断、管理できます。新しいソフトウェアやアプリケーションは、会社全体で、またすべての接続されたIndustrial Edge Devices上で安全に運用を開始できます。ソフトウェアの集中管理、分散したソフトウェアの保守更新に費やす労力を軽減できるばかりか、完全になくすことさえ可能です。機能やセキュリティに関する更新は、Industrial Edge Management System経由でシーメンスが提供します。Industrial Edge Management Systemを連結したEdge Devicesで運用開始するスケジュールを、産業用IoTソリューションのセキュリティ要件に合わせることが可能です。この即時利用可能な管理プラットフォームにより、ITアドミニストレーターは、高度に自動化されたEdge Appsを生産現場で使用開始し、ライフサイクル全体を通して管理できます。Industrial Edge Management Systemは、例えば製造業において、社内インフラ上で運用でき、将来的には、クラウドインフラで管理システムを運用することも可能になります。

製造現場にオープンな環境を構築しシーメンスアプリのみならず、サードパーティー、独自アプリの導入を可能に
Industrial Edgeの実行環境は、コンテナ型仮想化技術(Docker)を採用しており、現在および将来の課題に対応可能なオープンプラットフォームを構築します。シーメンスは現場の制御機器、PCやアプリを提供し、上位のIT/クラウドシステムとの接続機能、状態監視や予防保全のためのデータ処理、可視化、分析を実現します。Industrial Edgeのユーザーは、それらのシーメンスが提供するアプリに加えて、各製造業やマシンメーカー特有の要件に適応した独自のEdge Appsを将来にわたり開発、導入できます。

オープンでグローバル標準のIndustrial Edge
シーメンスのIndustrial Edgeは、マシンデータの収集、分析を簡略化し、コンテナ型仮想化技術(Docker)や高度な言語に基づくデータの分析、処理、ソフトウェアやデバイスの集中管理などのITスタンダードを、オートメーションシステムに統合し、生産現場にもたらします。Industrial Edgeは世界中で調達が可能で、Industrial Edge Management Systemはグローバルに標準化されたエッジの管理を可能にします。Industrial Edgeの導入により、すでにある様々なIT技術を現場に導入でき、グローバルのITリソース活用に基づいた、将来性のあるエッジコンピューティングのグローバルインフラを構築できます。

Industrial Edgeの詳細は www.siemens.com/jp/industrial-edge (日本語) もしくは www.siemens.com/industrial-edge (英語)

■ シーメンスAGについて
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。ビルや分散型エネルギーシステム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化、デジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。シーメンスはデジタルと現実世界を結びつけることで、お客様と社会に貢献します。鉄道、道路交通のスマートなモビィティー・ソリューションの主要サプライヤーであるモビリティを通じ、シーメンスは旅客および貨物サービスの世界市場の形成をサポートします。さらに上場会社であるSiemens Healthineersの過半数の株式を保有することで、医療技術やデジタル・ヘルスケア・サービスの世界の大手サプライヤーでもあります。また、送電および発電の世界のリーダー企業であり2020年9月28日に株式上場したシーメンスエナジーの半数未満の株式を保有しています。2020年9月30日に終了した2020年度において、シーメンスグループの売上高は571億ユーロ、純利益は42億ユーロでした。2020年9月30日時点の継続事業における全世界の社員数は29万3000人です。詳しい情報は、http://www.siemens.comにてご覧いただけます。

■ 日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、130年にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして尽力してまいりました。海外のシーメンス同様、都市化、人口動態、気候変動、グローバル化、そしてデジタル化といったメガトレンドに対して最適なソリューションをご提案しています。シーメンスは先進的な製品やサービス、ソリューションにより、お客様に競争優位性をご提供しつづけるとともに、昨今の環境問題に対応してまいります。2020年9月末に終了した2020年度において、日本のシーメンスの売上高は約1582億円、社員数はおよそ2,300人です。詳しい情報はhttp://www.siemens.com/jpにてご覧いただけます。

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