- OneSpin Solutionsの買収により、市場をリードするIC整合性検証ソリューション、卓越したノウハウ、業界で最も幅広い自動フォーマル検証アプリケーションのポートフォリオを取得
- IC検証ポートフォリオの拡大により、急速に広がるアプリケーション領域においてさらなる効率性と信頼性を提供
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア（以下シーメンス）は、ロンドンを拠点とするAzini Capital社との間で、OneSpin Solutions社を買収する契約を締結したと発表しました。OneSpin Solutionsは、集積回路 (IC) の整合性を確保し、機能的に正しく、安全かつ信頼性の高いセキュアなIC設計を可能にするフォーマル検証ソフトウェアの大手プロバイダーです。ドイツ・ミュンヘンに本社を置くOneSpin Solutions社は、主要成長市場において、最も厳しい環境条件の下でもIC設計が意図通りに動作することを保証するためのフォーマル検証アプリケーション（「アプリ」）について、業界で最も幅広いポートフォリオを提供することで、事業を力強く急速に成長させてきました。
フォーマル検証をうまく進めるため、自動化されたアプリがますます重要になっています。フォーマル検証アプリは従来の手法を補完し、一般的な検証タスクを自動化して大幅に効率化することで、フォーマル検証プロセスを誰でもこなせるようにします。
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのIC検証担当シニア・バイスプレジデントであるラビ・スブラマニアン（Ravi Subramanian）は次のように述べています。「OneSpin Solutionsが加わることにより、弊社はお客様に対し、業界をけん引するノウハウ、製品におけるリーダーシップ、さらにトラスト&セキュリティー、セーフティー、RISC-V、FPGAといった主要なユースケースにおける自動化フォーマル検証アプリの最も幅広いポートフォリオが提供できるようになりました。シーメンスの既存のフォーマル検証製品と、この領域におけるOneSpin Solutionsの専門知識や業界をリードするアプリのポートフォリオ、『アプリ・ファースト』な考え方という独自の組み合わせによって、シーメンスは検証プラットフォームのすべて（シミュレーション、フォーマル検証、エミュレーション、プロトタイピング）を通じて、お客様にさらなる効率性と信頼性を提供し、検証、自動化、デバッグの高速化を実現します。」
シーメンスは、業界をリードする同社の電子設計自動化 (EDA) IC検証製品群の一部として、OneSpin Solutionsの技術をXcelerator™製品ポートフォリオに追加する計画です。
OneSpin Solutionsのプレジデント兼最高経営責任者（CEO）、レイク・ブリンクマン（ Raik Brinkmann）は今回の買収について、次のように述べています。「OneSpin Solutionsは、ICの整合性を保証するために、最も困難な検証課題の解決に専念してきました。独自の技術とフォーカスによって、弊社は5G、自動車、データ・センター、IoT、航空宇宙 / 防衛など多数の領域で記録的な成長を果たしています。シーメンスの一員になることで、技術開発をさらに加速でき、需要の高い弊社のソリューションをより幅広いユーザー層に提供して、フォーマル検証市場におけるリーディング・プロバイダーを目指せるようになります。」
シーメンスによるOneSpin Solutionsの買収は、2021年第2四半期に完了する見通しです。買収条件は公表されていません。
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、エンジニアリング、製造、電子設計といった技術的分野を結合し、「将来」の目標を今実現するために努力を続けるデジタル・エンタープライズを支援しています。同社のXcelerator製品ポートフォリオは、あらゆる規模の企業がデジタル・ツインを作成および活用することで、イノベーションを推進するための新しい洞察力や機会、そしてさまざまな段階における自動化を促進する支援をします。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアの製品およびサービスの詳細については、http://www.sw.siemens.comをご覧ください。
シーメンスデジタルインダストリーズ（DI）はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーやお客様と緊密に協力して、プロセス業界とディスクリート（部品組み立て）産業のデジタル・変革を牽引します。DIはデジタルエンタープライズポートフォリオによって、あらゆる規模の企業がバリューチェーン全体にわたって統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各業界固有のニーズに合わせて最適化された、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、未来の先端技術の統合に努めています。DIのグローバル本社の所在地はドイツのニュルンベルクで、世界に約76,000名の従業員を擁しています。
シーメンスAG（本社：ベルリンおよびミュンヘン）は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。ビルや分散型エネルギーシステム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化、デジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。シーメンスはデジタルと現実世界を結びつけることで、お客様と社会に貢献します。鉄道、道路交通のスマートなモビィティー・ソリューションの主要サプライヤーであるモビリティを通じ、シーメンスは旅客および貨物サービスの世界市場の形成をサポートします。さらに上場会社であるSiemens Healthineersの過半数の株式を保有することで、医療技術やデジタル・ヘルスケア・サービスの世界の大手サプライヤーでもあります。また、送電および発電の世界のリーダー企業であり2020年9月28日に株式上場したシーメンスエナジーの過半数未満の株式を保有しています。2019年9月30日に終了した2019年度において、シーメンスグループの売上高は585億ユーロ、純利益は56億ユーロでした。2019年9月30日時点の継続事業における全世界の社員数は29万5000人です。詳しい情報は、http://www.siemens.comにてご覧いただけます。
この資料は2021年4月15に米国テキサス州プラノより発表されたプレスリリースを翻訳したものです。