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IAS、Good-Loop社のグリーンメディア技術を統合し、広告主にデジタル広告のCO2排出量計測を提供

IASとGood-Loopのデータフィードを利用して、デジタル広告キャンペーンの二酸化炭素排出量をシームレスに追跡することが可能に

2022年9月26日 – デジタルメディア品質分野のグローバルリーダーであるIntegral Ad Science(ナスダック:IAS、本社:米国ニューヨーク、CEO:リサ・アッツシュナイダー / 日本オフィス:東京都千代田区、日本カントリーマネージャー:山口武、以下 IAS)は、本日、社会価値の創造を存在意義とする広告プラットフォームを提供するGood-Loop社との提携を発表し、広告主がデジタル広告キャンペーンで発生する二酸化炭素排出量を計測できるようにすることを発表しました。

このパートナーシップにより、Good-Loop社の二酸化炭素計測ソリューションがIASのレポーティングプラットフォームであるIAS Signal(管理画面)に統合されます。これにより、広告主は、ビューアビリティなどの重要な指標を計測するのと同じように、デジタル広告の二酸化炭素排出量をシームレスに計測、確認することができるようになります。IASのプラットフォームを利用する広告主は、Good-Loop社からのデータフィードにより、広告キャンペーン全体が及ぼす環境への影響を詳細に分析し、削減に役立てることが可能になります。

プログラマティック広告のエコシステムでは、何兆ものリアルタイム・オークションを可能にする計算能力が必要とされ、その結果、大量の二酸化炭素が排出されています。Good-Loop社のオンライン炭素計算機によると、例えば、広告予算11万5000ドル(約1650万円)、2000万インプレッション(CPMが6ドル、約860円)の広告キャンペーンでは、約5.4トンの二酸化炭素が排出されています。これは、米国の平均的な消費者が1年間で生産する二酸化炭素量の約3分の1と同量になります。

IASのCEOであるリサ・アッツシュナイダーは、「サステナビリティはIASにとっての優先事項であり、永続的な影響を考えて行動を起こすことは我々の責任であると信じています。Good-Loop社との提携は、広告主に対して、気候変動がもたらす影響に関する透明性を高め、二酸化炭素排出量を削減するために必要なツールを提供するものです。この提携が、デジタルメディアの脱炭素化をさらに進めるための大きな一歩となります」と述べています。

Good-Loop社は、B Corporation(社会や環境のための事業を行っている企業に発行される世界的な民間認証制度)の認証を受けた企業であり、広告業界をポジティブで、気候変動に優しい方向へと導くシンプルなソリューションの開発を使命としています。Good-Loop社は、ネット・カーボン・ネガティブ(二酸化炭素を含む温室効果ガスの排出量より、大気からの吸収量が多い状態)な企業としても認定されています。

Good-Loop社のCEO兼創設者であるエイミー・ウィリアムズ氏は、次のように述べています。
「IASは、安全で効果的なメディアバイイングの時代に向けて、長年にわたり業界をリードしてきました。私は自分のビジネスを立ち上げる際に、IASから多くのインスピレーションを得ました。このような先駆的で前向きな企業と提携し、共に業界を前進させることができることを心から嬉しく思っています。私たちが提供するグリーンメディア・ソリューションは、世界中の広告主がネット・ゼロ・コミットメント(大気中に排出される温室効果ガスと大気中から除去される温室効果ガスが同量で相殺できている状況)を実行に移し、今後の世代のために、永続的な変化をもたらすための活動を支援します。」

世界的なヘルスケアブランドであるSanofiと、大手メディアサービスプロバイダーであるOmnicom Media Group (OMG)は、IASとGood-Loop社が開発した二酸化炭素排出量計測ツールのテストに参加することになりました。

Sanofiのメディアおよびデジタル戦略企画のグローバルヘッドであるプラサド・ガグ氏は次のように述べています。「Sanofiのコンシューマーヘルスケア事業は、2030年までにカーボンニュートラルへの道を構築するという目標に向け、マーケティングサプライチェーンのあらゆる活動に挑戦していきます。その中で今回、IASとGood-Loop社が提供する二酸化炭素排出量を計測するツールのβテストに参加できることは、当社のメディア活動による二酸化炭素排出レベルを把握する上での出発点となり、今後、幅広い削減目標に繋がるメディア活動の策定において、重要な役割を果たすでしょう。」

OMGは、Sanofiのコンシューマーヘルスケアブランドにおけるメディアプランニングとバイイングを担当するグローバルメディア・エージェンシーです。

OMGのグローバル・デジタル・オペレーション・リーダーであるシャーロット・バクスター氏は、次のように述べています。「OMGにとってサステナビリティは優先事項であり、地球を大切にするための連帯責任を真剣に受け止めています。私たちは、メディア活動に伴う二酸化炭素排出量を測定し、最終的に削減に繋げるためのソリューションを開拓しており、今回、Sanofiの意欲的な取り組みを支援できることを大変光栄に思っています。」

IASは、今年初めにビスタ・エクイティー・パートナーズのポートフォリオ企業とともに、温室効果ガス(GHG)排出量を測定し、毎年その排出量の削減に取り組む誓約が含まれる「ビスタ・クライメート・プレッジ(気候変動に関する誓約)」にも合意しています。

IASについて
Integral Ad Science(IAS)は、デジタルメディア品質の向上において世界をリードする企業です。IASは、広告が本物の人間によって、安全かつ適切な環境で閲覧されることを支援し、コンテクストに基づくターゲティングの活性化やサプライパス最適化を推進することで、すべてのインプレッションを価値あるものにします。私たちの使命は、世界をリードする広告主、パブリッシャー、プラットフォームが利用する、デジタルメディア品質の信頼性と透明性の世界的な基準となることです。IASは、実用的なリアルタイムの情報と知見を備えたデータに基づくテクノロジーの提供で、これを実現します。2009年に設立し、ニューヨークに本社を置くIASは、世界中で何千社ものトップクラスの広告主やパブリッシャーを支えています。
詳しくは、 integralads.com/jp/ をご覧ください。

Good-Loop社について
Good-Loop社は、消費者、ブランド、地球にとってより良い広告を作ることを使命とする、目的主導型の広告プラットフォームです。B Corporationに認定された同社は、広告主が大規模に良い行いをするためのターンキー方式の製品を構築しています。Good-Loop社のカーボンニュートラルな広告フォーマットは、人々の関心を世界中の慈善活動への寄付に変換することで、エンゲージメントを促進します。また独自のグリーン・メディア・テクノロジーにより、広告主はデジタル広告の二酸化炭素排出量を測定、削減することができます。ロンドンとエディンバラにオフィスを構える同社は、社会的・環境的インパクトを与える広告を提供することで、ブランドと消費者のつながりをより意味のあるものにし、同時に広告主のビジネスやブランドを大きく向上させることを使命としています。同社は、Save the Children、WaterAid、Make-A-Wish、NSPCC、WWFなどの慈善団体に600万ドル以上の資金を提供しています。クライアントには、ロレアル、ナイキ、ユニリーバ、リーバイス、アディダス、ボルボ、モンデリーズなどが名を連ねています。2022年2月には、ニューヨークの投資ファンド、クエスタス・キャピタル・マネジメント(QCM)を中心に、スコットランド・エンタープライズ、インパクト投資家のSISベンチャーズ、ヨーロッパのアドテクファンドのファーストパーティ・キャピタルが追加支援する610万ドルのシリーズA資金調達を完了し、2016年の結成以来アドテク・フォー・グッドプラットフォームへの投資総額は820万ドル(600万ポンド)に達しています。

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