Elasticの包括的なハイブリッド/マルチクラウド向けオブザーバビリティソリューションが、摩擦のないアプリケーションパフォーマンス管理とインフラパフォーマンスを大規模に展開
- 常時オンのユニバーサルプロファイリング(ベータ版)により、クラウドネイティブの本番環境に対する詳細な可視性をインストルメンテーション不要、低オーバーヘッドで実現
- クラウド/開発者向けのシンセティック監視に新機能を導入(ベータ版)
カリフォルニア州マウンテンビュー– Elasticsearchを展開するElastic(NYSE:ESTC)は本日、Elasticオブザーバビリティソリューションの新機能と機能強化を発表しました。これにより、アプリケーション、サービス、インフラのあらゆるレベルで従来よりも深く、摩擦のない可視性を実現できるようになります。
今回発表となったElasticオブザーバビリティソリューションのイノベーションには、下記が含まれます。
常時オンのユニバーサルプロファイリングにより、クラウドネイティブの本番環境に対する詳細な可視性をインストルメンテーション不要、低オーバーヘッドで容易に実現
Elasticの新しいユニバーサルプロファイリング機能(現在、プライベートベータ)を利用することで、本番環境におけるアプリケーションコードとインフラの実行状況を常に把握できます。幅広い言語に対応しており、コンテナ環境でも非コンテナ環境でも利用できます。
最新のクラウドネイティブ環境は複雑化する一方であり、DevOpsチームやSREチームにとっては、インフラやアプリケーションの死角が生まれる原因となっています。エンジニアリングチームでは一般的に、プロファイリングを利用することでパフォーマンスのボトルネックを特定し、問題のトラブルシューティングを迅速化します。ただし、ほとんどのプロファイリングソリューションには大きな欠点があり、本番環境への導入例は限られています。
- コードのインストルメンテーションにかかる大幅なコストとパフォーマンスオーバーヘッド
- 再起動に伴うサービス中断
- サードパーティライブラリに対する可視性の欠落
ユニバーサルプロファイリングは軽快に動作し、インストルメンテーションも不要です。eBPFベーステクノロジーによって、アプリケーションコードを修正することなく他のプロファイリングソリューションの制限を克服しています。簡単な操作でパフォーマンスのボトルネックを迅速に特定し、問題解決までの時間を短縮して、クラウドのコストを低減することができます。
ユニバーサルプロファイリングのオーバーヘッドはCPUオーバーヘッドの1%未満であるため、本番環境への導入が可能であり、大規模なインフラとクラウドネイティブアプリケーションのパフォーマンスに関して詳細かつ幅広い可視性が得られます。
初期段階の結果によると、数百台のサーバーで動作する本番アプリケーションの場合、コード最適化によってCPUリソースを10%-20%削減できており、コストの節約だけでなく年間CO2排出量の削減にもつながります。
クラウド/開発者向けシンセティック監視に新機能を導入
シンセティック監視を利用すると、アプリケーションのユーザー操作を事前にシミュレートして、ユーザーが経験する可用性とパフォーマンスの問題を早期に検出し、エンドユーザーエクスペリエンスを最適化できます。
Elasticでは、開発/運用チームの手作業や反復作業を減らすために、次のような新たなシンセティック監視機能をベータ版として導入します。Elastic Cloudを利用中の企業は、最新のアップタイムアプリケーションでこの機能を使用できます。
- クラウドベースのグローバルなテストインフラにより、世界中に広がるシンセティック監視のネットワークからテストをスケジュールでき、地域ごとのユーザーエクスペリエンスのばらつきを詳細に把握できます。
- コードを本番環境にリリースする際の機能テストにおいて、シンセティック監視を自動的に作成します。シンセティック監視の作成、編集、削除が完全にプログラム化されるため、機能テストを複製するという非効率な作業が減ります。
- CI/CDパイプラインを利用して監視スクリプトをデプロイすることで、テストとアプリケーションの整合性を確保できます。
- シンセティックエージェントをローカルで実行できるため、監視スクリプトの作成とデバッグが容易になります。
- ポイントアンドクリックで使用できるスクリプトレコーダーによって、技術に詳しくないユーザーでも手軽にアプリケーションのユーザージャーニーを作成し、シンセティック監視に変換できます。このレコーダーによって、ローカルで編集できるフレームワークが得られるため、開発者は監視スクリプトの作成プロセスを速めることができます。
さらに現在、直感的に操作できる新しいユーザーインターフェースを開発中であり、将来的なリリースを予定しています。このインターフェースによってワークフローが単純化され、本番環境の問題点を迅速に特定してトラブルシューティングを実施できるようになります。
Elasticオブザーバビリティの新機能についてさらに詳しくは、ブログ記事でもご紹介しています。Elasticユニバーサルプロファイリングを利用することで、アプリケーションコードとインフラの実行状況を常に把握する方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
今回の発表に寄せて
WePay社のソフトウェアエンジニア、カーティック・ディシュパンデ氏は次のコメントを発表しました。「Elasticオブザーバビリティは当社のインフラに欠かせない要素です。この機能のおかげで、最新の法規制を遵守しつつ、優れたカスタマーエクスペリエンスを提供することができています。Elasticは、短期的なデータロギング機能を提供しつつ、当社の長期的なクラウドストレージインフラを統合することで、規制を遵守したメンテナンスを簡易化し強化する柔軟性でコスト効率に優れた手段をもたらしてくれました。」
Elasticでジェネラルマネージャーを務めるサジャイ・クリシュナンは次のように述べています。「本日発表した機能は、アプリケーションとインフラのパフォーマンスに対して深く、摩擦のないオブザーバビリティを実現するもので、お客様はデータからさらなる価値を引き出せるようになります。Elasticはユニバーサルプロファイリングのイノベーションにも取り組んでまいりました。これによって、お客様はアプリケーションにおけるCPU使用率が高い部分を容易に特定できるようになり、アプリケーションを最適化し、本番環境の効率化を実現しつつ、カーボンフットプリントの削減にも貢献します。」
Elasticについて:
Elastic(NYSE:ESTC)は検索が支えるソリューション群のリーディングプラットフォームであり、さまざまな組織とその従業員、顧客が意義ある成果を迅速に達成できるよう支援します。Elasticはエンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティの各種ソリューションを通じて、顧客や社員の検索エクスペリエンス向上、ミッションクリティカルなアプリのスムーズな実行、サイバー脅威からの保護を可能にします。データがあるところならどこでも動作し、クラウドが1つでも、複数にわたっていても、オンプレミスでも対応します。19,000社以上が導入し、Fortune 500の過半数の企業に選ばれているElasticは、プラットフォーム1つで新たな水準の成功を大規模にサポートします。詳しくは、elastic.co/jp をご覧ください。
本ドキュメントに記述されているあらゆる機能ないし性能のリリースおよびタイミングは、Elasticの単独裁量に委ねられます。現時点で提供されていないあらゆる機能ないし性能は、すみやかに提供されない可能性、または一切の提供が行われない可能性があります。
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