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Elastic、最新の「Elastic Global Threat Report」を発表
クラウド上のサイバー攻撃のうち約33%で認証情報の悪用がターゲットに

個人情報の盗難を防ぐ方法として既存のクラウドセキュリティ対策では不十分であることが明らかに

カリフォルニア州マウンテンビュー – Elasticsearchの開発元であるElastic(NYSE:ESTC)は本日、『2022 Elastic Global Threat Report』(Elastic グローバル脅威レポート 2022年版)を公開し、進化するサイバーセキュリティの脅威や、クラウドとエンドポイントに関連する攻撃の高度化について最新情報を発表しました。

本調査からは複数のトレンドが浮き彫りになったほか、セキュリティテクノロジーの強化や、サイバー脅威からミッションクリティカルなビジネスシステムの監視・保護に取り組む企業にとって欠かせない運用上のインテリジェンスを提供します。調査の作成は、当社の脅威調査、マルウェア分析、検知エンジニアリングを行うElastic Security Labsが担当し、2021年8月から2022年8月までに世界中で収集されたElastic Securityのテレメトリから分析しています。

<調査結果が示す主なトレンド>
ヒューマンエラーはクラウドセキュリティにおける最大のリスク ― 原因はユーザーのクラウドセキュリティに対する過大評価
クラウドで発生する攻撃の約3分の1(33%)は認証情報が悪用されていることから、ユーザーがクラウド環境のセキュリティを過大評価しており、認証情報を適切に設定・保護していないことが明らかになりました。

クラウドセキュリティに関する主な結果には、次の内容が含まれています。

脅威アクターは、セキュリティをかいくぐるために市販のセキュリティソフトウェアを活用
CobaltStrikeなどの市販の攻撃シミュレーションソフトウェアは、多くの現場で環境の防御に貢献している一方で、大規模なマルウェアインプラントを作成するツールとして悪用されている側面もあります。Elastic Security Labsの調査によると、Windowsエンドポイントを標的とした悪意のあるバイナリやペイロードの中で最も拡散されていたのがCobaltStrikeで、全検知件数の35%近くを占めていました。次いでAgentTeslaが25%、RedLineStealerが10%となっています。

マルウェアに関する主な結果には、次の内容が含まれています。

エンドポイント攻撃者による防御回避の多様化
脅威アクターがエンドポイントへの侵入に用いるテクニックは50種類以上存在します。これは、手口を高度化させて攻撃を成功させるためには常に新しく斬新なメソッドを開発する必要があることを示しており、エンドポイントセキュリティが有効に機能していることが伺えます。

エンドポイントへの侵入手口のうち、MITRE ATT&CK®の3つの方法が全体の66%を占めています。

長年にわたり、攻撃者が重視するテクニックは認証情報アクセスでした。しかし攻撃者による防衛回避テクニックへの投資は、機能向上を通じて攻撃を阻止し続けてきたセキュリティテクノロジーへの対抗策と読み解くことができます。攻撃者はこれを実行テクニックと組み合わせることで、組織の環境内での検知を免れたまま、最先端のエンドポイント制御を回避しているのです。

今回の発表に寄せて
Elasticの最高プロダクト責任者 ケン・エクスナーは、次のように述べています。「サイバーセキュリティの脅威を効果的に防ぐためには、すぐれたセキュリティソフトウェアを使うだけでは不十分です。企業は、インサイトとベストプラクティスを共有するプログラムや、セキュリティデータインテリジェンスに特化したコミュニティを通じて、顧客のためにプロダクトのバリューを高める必要があります。『2022 Elastic Global Threat Report』は、Elasticの包括的なセキュリティプログラムにおける重要な位置を占めており、当社の可視性や能力、専門性をより幅広いコミュニティへ共有できることをうれしく思います」

2022 Elastic Global Threat report』の全文と、ブログ記事も併せてご覧ください(英語)。

Elasticについて:
Elastic(NYSE:ESTC)は検索が支えるソリューション群のリーディングプラットフォームであり、さまざまな組織とその従業員、顧客が意義ある成果を迅速に達成できるよう支援します。Elasticはエンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティの各種ソリューションを通じて、顧客や社員の検索エクスペリエンス向上、ミッションクリティカルなアプリのスムーズな実行、サイバー脅威からの保護を可能にします。データがあるところならどこでも動作し、クラウドが1つでも、複数にわたっていても、オンプレミスでも対応します。19,000社以上が導入し、Fortune 500の過半数の企業に選ばれているElasticは、プラットフォーム1つで新たな水準の成功を大規模にサポートします。詳しくは、 elastic.co/jp をご覧ください。

本ドキュメントに記述されているあらゆる機能ないし性能のリリースおよびタイミングは、Elasticの単独裁量に委ねられます。現時点で提供されていないあらゆる機能ないし性能は、すみやかに提供されない可能性、または一切の提供が行われない可能性があります。

Elasticおよび関連するマークは、Elastic N.V.およびその子会社の商標または登録商標です。他のすべての会社名および製品名は、各所有者の商標である場合があります。

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