2023年4月26日

アルプスアルパイン、最新のミックスシグナル静電容量検出ICの検証にシーメンスSymphonyプラットフォームを選択

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア (以下シーメンス) は、電子部品・車載情報機器の製造大手であるアルプスアルパインが、機能安全規格に準拠した最新の静電容量検出ICの開発、検証に、シーメンスのミックスシグナル・アプリケーション向けプラットフォームSymphony™を使用したと発表しました。アルプスアルパインの最新の製品は、自動車やスマート・デバイスなどの要求の厳しいアプリケーションで、幅広いヒューマン・マシン・インターフェース (HMI) システムの近接、タッチ、空間ジェスチャーの検出を可能にします。

アルプスアルパインはシーメンスSymphonyプラットフォームを使用して、タッチ検出ICをシリコン精度のシミュレーションですばやく検証し、機能検証の生産性を5倍に向上させました。この検証サイクルの短縮により、顧客の市場投入期間の目標を短期間で達成できました。

アルプスアルパインのIC設計マネージャー、飯倉昭久氏は次のように語っています。「今回新たに開発したICは、絶対自己容量方式を採用し、圧倒的な高感度と耐ノイズ性能を実現しているのが特長です。車載電装部品メーカーである当社は、機能安全規格ISO 26262を遵守する必要があり、加えて使用する半導体は、厳しい自動車安全水準B (ASIL-B) 要件に準拠していなければなりません。シーメンスSymphonyプラットフォームは、製品の複雑なオペレーションや機能の設計、検証をすばやく成功へと導いてくれました。Symphonyプラットフォームは卓越した性能と使いやすいインターフェースが特長です。検証チームはSymphonyプラットフォームの導入を拡大し、その結果、チームの生産性は5倍に向上しました。」

アルプスアルパインは、半導体設計で20年以上の実績があり、その間に数十億個を量産してきました。

シーメンスAnalog FastSPICE (AFS) プラットフォームを活用したSymphonyプラットフォームは、ファウンドリ認証済みの回路シミュレーターと業界標準のHDLシミュレーターをシームレスに組み合わせ、複雑なナノメーター・スケールのミックスシグナルICを効率的かつ正確に検証します。そのモジュール設計はシーメンスAnalog FastSPICEプラットフォームを活用して、卓越したスピードと精度のミックスシグナル・シミュレーションを実現します。シーメンスQuesta™プラットフォームの機能検証エンジンなど、主要なデジタル・ソルバーとの互換性があるため、デバッグの生産性も改善します。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのバイス・プレジデント兼カスタムIC検証部門ジェネラル・マネージャーを務めるアミット・グプタは次のように述べています。「多くのHMIアプリケーションで、高感度の静電容量センシング技術の必要性が高まっています。アルプスアルパインの静電容量検出ソリューションのようなミックスシグナルのイノベーションは、この需要を満たすうえで不可欠です。アルプスアルパインの、機能安全規格に準拠した最新のミックスシグナル静電容量検出ICの開発で、シーメンスAnalog FastSPICEとSymphonyプラットフォームが重要な役割を果たしたことをうれしく思っています。」

シーメンスSymphonyプラットフォームの詳細は、https://eda.sw.siemens.com/en-US/ic/symphony をご覧ください。シーメンスAnalog FastSPICE プラットフォームの詳細は、 eda.sw.siemens.com/en-US/ic/analog-fastspice/ をご覧ください。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、Siemens Xceleratorビジネス・プラットフォームのソフトウェア、ハードウェア、サービスを最大限に活用し、あらゆる規模の組織がデジタル・トランスフォーメーションを実現する支援をします。シーメンスのソフトウェアと総合的なデジタルツインにより、企業は設計、エンジニアリング、および製造プロセスを最適化し、現在のアイデアを将来の持続可能な製品に転換できるようなります。チップからシステム全体、そして製品からプロセスに至るまで、あらゆる産業に渡り、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、今日と未来をつなぐ橋渡しをします。

注:シーメンス関連の商標リストについてはこちらをご覧ください。その他の商標はそれぞれ各所有者に帰属します。

この資料は2023年4月25日に米国テキサス州プラノより発表されたものを翻訳したものです。

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