2017年4月3日

ジュニパーネットワークス、新しいデータセンター・インターコネクト・ソリューションを発表、クラウドサービスの提供を加速

「Open Cloud Interconnect」ソリューションで、新しいコヒーレント オプティカル技術と、エンドツーエンド管理およびソフトウェア制御のテクノロジーを統合

ジュニパーネットワークス(本社:カリフォルニア州サニーベール、NYSE: JNPR)は本日、幅広いネットワーク通信事業者によるクラウドサービスの迅速な提供と、ネットワーク運用の簡素化を実現する、新しい包括的なデータセンター・インターコネクト(Data Center Interconnect: DCI)・ソリューション「Juniper Networksâ Open Cloud Interconnect」を発表しました。新しい大容量のコヒーレント オプティカル技術と、オープンでプログラマブルなルーティング、スイッチング、セキュリティ、仮想化技術を組み合わせたジュニパーネットワークス独自のアプローチで、更なるネットワーク自動化、可視化、制御に対応した、マルチレイヤーDCIネットワークの最適化を提供します。

IHS Markitによると、ITインフラとアプリケーションにおけるクラウドサービスのグローバル市場は2016年から2020年にかけて23%成長し、その収益は2,860億ドルに達する見通しです(注1)。この成長を活かす新たなクラウドのビジネスモデルが登場するにつれて、ネットワーク通信事業者は、ネットワーク容量の拡張、ネットワークリソースの最適化、運用の簡素化といった大きな課題に直面しています。そうした課題を助長しているのは、プロプライエタリでシングルレイヤーのベンダー製品であり、通信事業者がクラウドベースのビジネス速度へ適応する能力を妨げています。ジュニパーネットワークスの「Open Cloud Interconnect」ソリューションは、IPからフォトニックレイヤーまでの革新的な技術を活用しながら、実績のある汎用的なソリューションでそのような課題を解決し、データセンターのオペレーターを支援します。これは、オープンかつ拡張性の高い、セキュアでシンプルに運用できるDCIネットワークの実現を目的としています。

ジュニパーネットワークスの新しい「Open Cloud Interconnect」は、業界をリードするルーティング、スイッチング、パケットオプティカル、ネットワーク管理、SDN(Software-Defined Networks)テクノロジーを組み込み、パブリック、プライベート、ハイブリッド、マルチクラウド環境の需要に応えるデータセンターネットワークを構築するため、柔軟でオープンなアプローチを提供します。先ごろ発表した、データセンター向けの「Unite Cloud」および「Software-Defined Secure Networks(SDSN)」プラットフォームの基本原則に沿って設計された新しい「Open Cloud Interconnect」は、多数のネットワークアーキテクチャのサポートに適用可能です。このため、クラウドプロバイダー、サービスプロバイダー、大企業は、自社のビジネスニーズに合ったDCIネットワークの設計、最適化、制御が可能になります。
ジュニパーネットワークスの「Open Cloud Interconnect」には、「MXシリーズ 3D ユニバーサル エッジ ルーター」、「QFXシリーズ」、「Contrail Networking」など、製品ポートフォリオ全体から幅広いテクノロジーが採用されており、顧客のビジネス目標に沿ってカスタマイズしたDCIソリューションの構築を実現します。

本ニュースのハイライト:

  • 次世代データセンターおよびTelcoクラウド向けの拡張:「QFX10000」および「BTI7800」向けの新しいコヒーレントDWDMラインカードは、卓越した容量を提供し、コンパクトなフットプリントに収まります。主な特長は以下のとおりです。
    • 「QFX10000コヒーレントDWDMラインカード」は、それぞれ1秒当たり最大200ギガビット(Gbp)となる6つのポートを備え、1秒当たり1.2テラビット(Tbp)の光伝送を組み込んでいます。コヒーレントDWDMラインカードにより、「QFX10000」のユーザーは、DCIに最適化したイーサネットVPN(EVPN)、VXLAN、MacSecのセキュリティを、拡張性のある低電力なコヒーレントDWDMに統合可能です。
    • 「BTI 7800シリーズ」向けの「UFM6ラインカードは」、10の構成可能な10GE/100GEクライアントポートと、それぞれ最大200Gbpの2つのコヒーレントDWDMポートを組み合わせた新しいマックスポンダ/トランスポンダのソリューションです。また、UFM6は、メトロ、地域、最大2,000kmの長距離にわたるパフォーマンス向上のためSD-FECもサポートしており、ジュニパーネットワークスおよびサードパーティー製のコヒーレントDWDMラインカードとの完全な相互運用を実現します。
  • 統合された管理:ジュニパーネットワークスは、オープンAPIを通じた最大のネットワーク可視化と制御を提供しており、今回の「proNX Service Manager」ソフトウェア機能拡張により、ジュニパーネットワークスのMXシリーズおよびPTXシリーズのルーター、QFXシリーズのスイッチ、BTIシリーズのパケットオプティカルポートフォリオ全体にわたる、コヒーレント オプティカル インターフェースの管理を新たに実現しました。強化されたネットワーク可視化とマルチレイヤーコントロールは現在、YANGをベースとした「proNX Service Manager」とジュニパーネットワークスの「NorthStar Controller」の統合によって提供されています。
  • プロフェッショナルサービス:ネットワークの設計、導入、サポートにおける深い専門知識と技術により、ジュニパーネットワークスは、「Open Cloud Interconnect」ソリューションの計画、実施、運用に特化した幅広いコンサルティングとトレーニングサービスを提供します。
  • 製品の提供:「UFM6ラインカード」およびアップデートされた「proNX Service Manager」ソフトウェアは現在提供中です。QFX10000向けの「コヒーレントDWDMラインカード」は第2四半期に提供開始を予定しています。

参考資料:

  • 本リリースに関するブログ (英語)
  • 「QFX10000コヒーレントDWDMラインカード」の製品スペックおよび詳細情報(英語)
  • 本リリースはジュニパーネットワークス本社が2017年3月21日(現地時間)付けで発表したニュースリリースの抄訳版です。
  • 本リリースの「将来予想に関する記述(Forward-Looking Statements)」については、英文のニュースリリースをご覧ください。

ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、ネットワークのビジネスを変革する製品、ソリューション、サービスによって現状に挑戦しています。弊社は、自動化、柔軟性、俊敏性を備えたセキュアなネットワークと、パフォーマンス、価値を提供するために、顧客とパートナー企業と共に変革を起こしています。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下をご覧ください。

www.juniper.net/jp/、Twitter、Facebook、YouTube、J-Net(最新情報提供サイト)

Juniper Networks、Juniper Networksロゴ、Junosは、米国およびその他の国における Juniper Networks, Inc.の登録商標です。その他、記載の各名称は、各所有者に所有権があります。

(注1) IHS Markit, “Cloud Services for IT Infrastructure and Applications,” October 12, 2016