インフラストラクチャーの選択が環境フットプリントに与える影響を説明するレポートを提供
Nutanix Inc.(本社:米国カリフォルニア州、プレジデント兼CEO: Rajiv Ramaswami 以下、Nutanix)は本日、「Nutanix Carbon and Power Estimator」を公開しました。 本ツールは、Nutanix Validated Designsを使用した各種Nutanixソリューションの年間の消費電力と二酸化炭素排出量を算定し、さまざまな要因が企業の環境フットプリントに及ぼす影響について明らかにします。またNutanixのソフトウェアとソリューションは、フットプリントの削減、オンデマンドのリソース拡張、オンプレミスとクラウド間の迅速かつ容易なワークロードの移行を通じ、ITインフラストラクチャーを最適化することで、企業が消費電力と二酸化炭素排出量の目標数値を達成することをサポートします。
第5回目となる「Enterprise Cloud Index(ECI)」の調査結果によると、IT部門の意思決定者の92%は、持続可能性の問題が1年前よりも重要になっていると回答しており、世界的な規制の立案・強化が拡大していることがこの分野への関心を高めています。多くの企業が持続可能性を重要項目に入れ、環境への影響を減らす戦略を模索しています。環境への影響を最小限に抑えようとする際、ビジネスリーダーが最初に評価する側面の一つがITであり、設備や業務慣行の変更は、エネルギーの消費量と排出量に重大な影響を及ぼす可能性があります。
Nutanix Carbon and Power Estimatorは、消費電力と二酸化炭素排出量の観点から、インフラストラクチャーの選択が環境フットプリントに及ぼす影響を説明し、より持続可能なIT戦略の策定に役立つ洞察を提供するレポートです。ユーザーから寄せられた情報に基づき、ワークロード、データセンターの効率性、ロケーションについて、企業はITの選択が持続可能性の目標達成にいかに寄与するかを概念化することができます。
Nutanixのコーポレートバイスプレジデント 兼 代表執行役員社長 金古 毅は、次のように述べています。「二酸化炭素と電力の消費へとつながる要素を理解することは、持続可能性の問題に取り組む多くの企業にとって重要な第一歩です。Nutanix Carbon and Power Estimator は、環境への影響が考えられる要因について企業に情報を提供することで、企業がイニシアチブを取ることを支援します。」
Nutanix Carbon and Power Estimatorの特徴は次の通りです:
- Nutanixソリューションの消費電力と二酸化炭素排出量に関するさまざまな要因の影響を評価:一例として、一般的な仮想化ユースケースでNutanix Cloud Infrastructureを導入する企業が、英国に設置されたPUE(電力使用効率)が2.0のデータセンターで300台の仮想マシン(VM)を使用する場合、Nutanix Carbon and Power Estimatorを使用することで、年間14トンの二酸化炭素(MTCO2)の排出が算定されます。一方、データセンターのPUEを1.5まで下げる方法を見つけることができれば、変更に伴い算定排出量は4MTCO2減少し、10MTCO2となります。
- 持続可能性への大きな影響が想定される地理的要因も考慮:Nutanix Carbon and Power Estimatorは、炭素強度が高い化石燃料に比べ、低炭素エネルギー源を活用する地域にワークロードを移行した場合の影響を示します。例えば、PUEを1.5に削減した上述の一般的な仮想化ユースケースにおいて、データセンターをスウェーデンに移行し、二酸化炭素排出量を算定した場合、その値は10MTCO2から測定可能な限界未満・範囲外まで下がります。これは、スウェーデンの電力網に使用される低炭素エネルギー源の割合が比較的高いことが要因です。Nutanix Carbon and Power Estimatorは、企業のサステナビリティ戦略の中でワークロードの移行が実行可能な要素となることを明確に示します。
- Nutanixのハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)と3層(SANベース)インフラストラクチャーの消費電力を比較:Estimatorの使用後にレポートをダウンロードすることで、独自仕様のSANコンポーネントの排除により、消費電力を削減できることが明白になります。第三者の検証済みの手法に基づき、Nutanix HCIは、同様のワークロードを実行可能な3層ソリューションと比べて、消費電力の大幅な削減を実証しました。
顧客企業の構成はそれぞれ異なるため、Nutanix Carbon and Power Estimatorは、使用量の正確な数値を提供するのではなく、サステナビリティ戦略の策定に役立つよう一般化された算定値を提供します。
豪アンリー市のテクニカルサービス・コーディネーターであるSimon Sowerby氏は、次のように述べています。「以前の3層システムは、約10ラックのコンピュート設備で構成されていましたが、私たちはこれを4分の1ラックまで削減しました。これにより、電気料金は約70%削減され、年間数万ドル、2万4,000kgの二酸化炭素排出量削減へとつながりました。」本事例の詳細は、こちらをご覧ください。
Nutanix Carbon and Power Estimatorの詳細については、下記をご覧ください。https://www.nutanix.com/carbon-and-power-estimator
(以上)
Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、クラウド間でアプリケーションやデータを運用するための単一プラットフォームを企業に提供しています。Nutanixの活用により、企業は複雑さの軽減と運用の簡素化を実現し、ビジネスの成果に集中することが可能になります。Nutanixはハイパーコンバージドインフラストラクチャーのパイオニアとしての実績をもとに、一貫したシンプルかつコスト効率の高いハイブリッド・マルチクラウド環境の構築を支援し、世界中の企業から高い信頼を獲得しています。詳細については、 www.nutanix.com/jp をご覧ください。Twitterは@NutanixJapanより、フォローしてください。
*本リリースは米国カリフォルニア州サンノゼで現地時間2023年8月17日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。