2017年4月6日

エネコム、次世代100 Gbps光ネットワーク展開のパートナーとしてノ キアを選定

●インターネットやデータセンター間のトラフィック増に対するエネコムの中国地方における次世代光ネットワーク100Gbps化をノキアが支援
●ノキアの1830 Photonic Service Switchにより、エネコムは100G/200G bpsコヒーレント技術を利用した信頼性の高い100ギガビット・イーサネット・サービスの提供が可能に

ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社(東京都港区、代表取締役社長ジェイ・ウォン、以下ノキア)は、中国地方で初となる株式会社エネルギア・コミュニケーションズ(以下、エネコム)の100Gbpsネットワーク展開を支援することになりました。100G/200G コヒーレント技術を組み込んだ最先端の光伝送システムを展開することで、エネコムの伝送ネットワーク事業を変革し、柔軟性と信頼性の高いサービスの提供を可能にします。同ネットワークは本州の中国地方を中心にカバーし、広島、岡山等の主要都市に展開される予定です。

ノキアは1830 PSS(Photonic Service Switch)の展開により、統合された超広帯域波長ルーティング及びスイッチングソリューションを提供し、予測が難しいトラフィックの急増にエネコムのネットワークが対応できるよう最適化を図ります。このソリューションは、世界で最も高度なスーパー・コヒーレント・デジタル信号プロセッサであるPSE-2(Photonic Service Engine 2)を搭載しており、GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)や CDC-F ROADM(Colorless, Directionless, Contentionless, and Flexgrid, Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)といった技術も採用しています。

エネコムはこの新たなネットワークを活用し、高まり続けるエンドユーザのトラフィック需要に対応すると共に、自然災害発生時の保護を強化します。

同ネットワークは、リアルタイム光ファイバー監視機能を備えており、ファイバーの状態を監視し、障害発生時は損傷箇所を特定することが可能になります。これにより、ネットワークの運用と保守が効率化され、ネットワークの信頼性が大幅に高まります。

■エネコム社長 熊谷鋭氏は次のように述べています。
「当社では、お客さまへ低廉かつ高品質、高信頼なサービスを継続的にご提供してまいります。そのためには、クラウドベースのサービス、Wi-Fiオフロード、リッチな動画コンテンツ、そして将来のIoTや5Gの需要によって加速するトラフィックの大幅な増加に対応できる必要があります。同時に、災害復旧機能を活用し、自然災害発生時にも安定したサービス提供を行えるよう努めてまいります。」

■ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社代表取締役社長 ジェイ・ウォンは次のように述べています。
「日本は多くの地震や台風にも見舞われているため、障害発生時にサービスのルートを自動的に切り替え、地理的冗長性を提供できるインフラストラクチャが必要です。当社の1830 PSSを用いたソリューションを導入することで、ファイバー監視の統合によるシンプルかつ堅牢な運用モデルが実現します。このソリューションと、極めて柔軟性の高い光伝送システム、そしてエンドツーエンドのネットワーク管理システムは、エネコムの今後のサービス展開に対応できる最適な組み合わせだと確信しています。」

■エネコムについて
エネコムは、主に中国地域を事業基盤として、地域に根差した情報通信事業(電気通信事業と情報処理事業)を展開しています。また、平成28年12月に、EneWings広島データセンターのサービスを開始しました。
詳細は、 www.enecom.co.jp/ をご覧ください。
EneWingsデータセンターの詳細は、 www.enecom.co.jp/business/enewings/data_center/index.html

■ノキアについて
ノキアは、人とモノをつなぐ技術分野における世界的なリーダー企業です。ノキア ベル研究所のイノベーションを基盤として、通信事業者、政府機関、大企業のお客様、そして一般消費者に、最も洗練された包括的な製品、サービス、ライセンスを提供しています。
5GやIoT(モノのインターネット)の通信インフラから、VRやデジタルヘルスなどの新たなアプリケーションの分野において、私たち人間の可能性を広げ、生活をより豊かにするための将来の技術開発を推進しています。
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