2017年5月11日

アナログ・デバイセズ、マルチプロトコル・スイッチをワンチップで実現し、スマート工場向けDeterministic Ethernetを小型省電力化する新製品fido5000を発表

アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、モーション・コントロール機器やスマート工場向けの高性能Deterministic Ethernetソリューションの新シリーズに加わる、リアルタイム・イーサネット・マルチプロトコル(REM)スイッチ fido5000を発表しました。アナログ・デバイセズのDeterministic Ethernet技術グループ(旧Innovasic社)が開発したfido5000は、あらゆるネットワーク負荷条件下でノードのイーサネット性能を向上させつつ、基板の小型化と省電力化を実現します。ロボット装置などの同期された接続型モーション・コントロール機器に最適で、アナログ・デバイセズのモーション制御プロセッサADSP-SC58x、ADSP-2158x、およびADSP-CM40xと連動させることで、EtherCAT、PROFINET IRT、POWERLINK接続を実現します。サイクルタイム125µs未満を容易に実現し、また、あらゆる産業用イーサネット・プロトコル・スタックを簡単に組み込めるドライバが付属しています。

スマート工場向け各種機器は、fido5000を任意のプロセッサ、プロトコル、スタックと統合し、単一の産業用イーサネット・インターフェースとして機能させることで、用途を選ばず多様な機器において、複数のプロトコルをサポートできるようになります。fido5000は「TSN(Time Sensitive Networking)対応製品」であるため、今後のTSN各種規格の進展と歩調を合わせた産業用イーサネット・プロトコルの進化にも対応できる将来性のある機器の開発ができるようになります。

fido5000 REMスイッチについて
fido5000 REMスイッチには2ポートが内蔵され、ARM® CPUやADSP-SC58x、アナログ・デバイセズのモーション制御プロセッサADSP-2158x、およびADSP-CM40xなど、あらゆるプロセッサとのインターフェースを提供するイーサネット・スイッチです。対応するプロトコルは、PROFINET RT/IRT、ビーコンベースDLRによるEtherNet/IP、ModbusTCP、EtherCAT、SERCOS、およびPOWERLINKなどです。本REMスイッチには、各プロトコル向けのソフトウェア・ドライバが付属し、あらゆるフィールド機器や制御スタックと統合できるAPIを利用できます。REMソフトウェア・ドライバは、アナログ・デバイセズのRapID Platformを利用する各業界団体の認定を受けています。

価格と提供時期
下記表中の価格は米国での価格です。

製品 サンプル

出荷

量産出荷 1,000

受注時の単価

パッケージ
fido5100 出荷中 2017年9月 6.00ドル 144 BGA
fido5200

EtherCAT対応

出荷中 2017年9月 8.00ドル 144 BGA

 

アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは1965年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな
技術的課題を解決してきました。世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術で、アナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。
想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ http://www.analog.com/jp

アナログ・デバイセズの公式Twitter(日本版)
・@AnalogDevicesJP

* 本リリースは2017年5月9日(現地時間)、米国で発表したプレスリリースを翻訳したものです。