2017年5月12日

ノキアとKDDI、5G無線伝送実験を共同で実施,AirScale Radio Accessを利用 して集合住宅屋内での高速通信提供を確認

●実験ではNokia AirScale Radio Accessを利用し、28GHz帯での5G無線による近隣集合住宅への通信で1Gbpsを超える通信速度を達成 ●5Gにより、都市環境でも高速通信環境が求められる超高精細ビデオなどの配信が可能に
●ノキアとKDDIによる5G分野の実験における初のコラボレーション

日本・東京 – ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社(東京都港区、代表取締役社長ジェイ・ウォン、以下ノキア)と日本の大手通信事業者KDDIは、埼玉県ふじみ野市において、28GHz帯を用いてノキアの5G無線テクノロジーを利用した実証実験を行い、集合住宅環境における1Gbpsを超える無線高速接続を日本国内で初めて実証しました。

この実験は、KDDI総合研究所に設置した5G無線基地局と、そこから100メートルほど離れた集合住宅との間で行われました。同実験では28GHz帯を使用して1Gbpsを超える通信速度を達成し、都市圏の屋内においても5G無線伝送により高速接続を提供できることを実証しました。

今回の実験は、昨年締結された新世代の高速モバイル通信向け技術開発に関する基本合意書(MoU)に基づく、ノキアとKDDIの5G分野における協働の第1弾となるものです。

■KDDIのモバイル技術本部シニアディレクター 松永 彰氏は次のように述べています。
「今回の実験では大都市で高品質のデータ通信を提供する大きな可能性を確認できました。今後もノキア社と共同で5Gへの期待を実現するようなテクノロジーの活用法を開発して、利用者のニーズに応えていきたいと考えています。」

■ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社代表取締役社長ジェイ・ウォンは次のように述べています。
「今回の実験は、KDDI社とのコラボレーションにおいて、そして大都市に住む大勢の人々の拡大し続ける需要に応えるノキアの技術開発において、重要な第一歩となります。5Gは、こうした環境に向けて超低遅延、大容量、高速通信を提供することを約束するものです。今回の実験は、5Gの様々なユースケースのひとつとして、様々な場所でのエンターテイメント鑑賞を大きく変革させることを示す好例です。」

■本実験のテクノロジーについて
– 5G FIRSTの一部であるNokia AirScale Base Stationはノキアのエンドツーエンドの5Gテクノロジーです。 – Nokia AirFrameはクラウドRANを実現する商用プラットフォームを提供し、高速データによるコンテンツ配信を可能にします。

■KDDIについて
KDDIは移動通信・固定通信の両方を併せ持つ、総合通信事業者として、時代の変革をリードする企業を目指しています。
個人のお客さま向けには「au」ブランドのもと、移動体通信(au携帯電話) 事業と固定通信 (ブロードバンド・インターネット/電話)事業を展開し、シームレスにつながる新しい通信環境の実現に貢献しています。また、法人のお客さまには、ネットワークからデータセンター、アプリケーション、セキュリティ対策まで全てのICT領域でサービスを提供し、ビジネスを強力にサポートしています。KDDIは、あらゆるサービスにおけるお客さま満足度No.1に挑戦するとともに、持続的な成長を遂げていくため、事業基盤の強化を図りつつ、KDDIならではの新たな価値創造へチャレンジしていきます。 詳細については下記URLをご覧ください。
www.kddi.com

■ノキアについて
ノキアは、世界をつなぐ技術を開発しています。ノキア ベル研究所のイノベーションを基盤として、通信事業者、政府機関、グローバル企業、そして一般消費者に、最も洗練された包括的な製品、サービス、ライセンスを提供しています。

5GやIoT(モノのインターネット)の通信インフラから、VRやデジタルヘルスなどの新たなアプリケーションの分野において、私たち人間の可能性を広げ、生活をより豊かにするための将来の技術開発を推進しています。 www.nokia.com