2018年5月17日

富士通がジュニパーネットワークスの「AppFormix」を国内で初め て採用

従来比数倍規模となる富士通クラウド「K5」の新リージョンにおいて、リアルタイム性とデータの可視化によりクラウド管理のコスト削減を実現

ジュニパーネットワークス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:古屋知弘、以下 ジュニパーネットワークス)は本日、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下 富士通)が「FUJITSU Cloud Service K5」(以下、K5)を拡張した新リージョンの提供開始にあたって、ジュニパーネットワークスのクラウドソフトウェアプラットフォーム「AppFormix」を、国内で初めて採用したことを発表しました。これにより、従来と比較して数倍に規模が拡大したクラウド基盤において、リアルタイム性とデータの可視化を提供し、クラウド管理のコストを削減します。

採用の背景
ICT分野における各種サービス、およびこれらを支える最先端、高性能かつ高品質なプロダクトの開発、製造、販売から保守運用を含めたトータルソリューションビジネスを展開している富士通は、2015年5月から、企業向けプライベート/パブリッククラウドサービスの「K5」を提供しており、業界を問わず幅広い企業への導入実績を誇っています。

オープン性、俊敏性、そして既存の環境と互換性を持つ「K5」は、オープンソースを基盤とした世界最大のプラットフォームであり、パブリック、プライベート、およびハイブリッドクラウドにわたって、デジタル事業のトランスフォーメーションを進めている世界中の企業に採用されています。

「K5」ではこれまで、クラウド管理の運用にあたって、オープンソースのソフトウェアを組み合わせて活用していました。これらのツールはハードウェアの監視と利用状況の把握という観点からメリットをもたらす一方、利用履歴データの蓄積や、ネットワークや仮想マシン(仮想サーバー)からのデータ収集において、自動化されたリアルタイム性や可視性の機能が備わっておらず、そのために発生する多大なマニュアル作業が課題となっていました。

採用の基準と理由
富士通では、2018年4月から、従来の「K5」の数倍に規模を拡大した新リージョンを提供することとなり、それに伴い拡大するオペレーション負荷の軽減について検討を進めていました。

クラウド運用管理/パフォーマンス最適化ソフトウェアである、ジュニパーネットワークスの「AppFormix」は、ビッグデータ解析とマシンラーニングを活用して、クラウド上で自律運転型インフラストラクチャの機能を提供することにより、クラウド運用の簡素化を実現します。ストリーミングアルゴリズムを活用したリアルタイム監視、履歴の監視、パフォーマンス可視化、および動的な最適化を実現するため、オペレーション負荷に対応するソリューションとして、今回国内で初めての導入の採用に至りました。

また、操作性の高いGUIダッシュボードには、リアルタイムのレポートが表示されるため、リソースの消費状況やキャパシティー拡張の計画を進める際に役立つ機能として、高く評価されました。加えて、将来のサービス拡張に向けて、「AppFormix」の持つOpenStackとの親和性の高さや、機械学習を活用した傾向分析機能を備えていることも導入のポイントとなりました。

富士通は、2017年度に「AppFormix」の導入を決定し、2018年度第一四半期より商用での運用を開始しています。また、今後も「K5」の拡張を進めていくにあたって「AppFormix」のさらなる活用を検討しています。

ジュニパーネットワークスは、2018年5月17日(木)~18日(金)開催の「富士通フォーラム2018」で、本導入事例についてのセミナーを実施いたします。

富士通の執行役員 クラウドサービス事業本部長 太田雅浩氏は、次のように述べています。「当社は、『K5』において、『AppFormix』を課金システムならびにインテリジェントダッシュボードによる、リアルタイムでのクラウド利用状況の把握のために必要なコンポーネントと捉えております。また、『AppFormix』の今後の機能拡張による適用範囲の拡大と、AIを利用した運用の高度化に期待しており、ジュニパーネットワークスとのさらなるパートナーシップの発展を進めてまいりたいと考えております。」

ジュニパーネットワークス エンジニアリング部門バイスプレジデント スミート・シン(Sumeet Singh)は、次のように述べています。「この度、富士通様の『K5』に不可欠な要素として、『AppFormix』を採用いただき、複雑性に挑戦するパートナーシップを結ぶことができて非常に喜ばしく感じております。今後、長期間にわたる強固なパートナーシップのもと、我々は『K5』のグローバル規模での導入を見据え、富士通様のオペレーションに合わせて、機能強化を図ってまいります。」

ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、私たちのつながり方、働き方、生活に変革をもたらすクラウド時代において、製品、ソリューション、サービスにより、複雑なネットワークの簡素化を実現します。弊社は、顧客とパートナー企業に向けて、世界をつなぐ、自動化、拡張性を備えたセキュアなネットワークを提供するため、ネットワークをそれまでの制約から解放します。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下をご覧ください。 www.juniper.net/jp/、Twitter、Facebook、YouTube、J-Net(最新情報提供サイト)

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