2018年5月25日

次世代ワークスタイル「Future of Work」を実現する「ACTIBRIDGE」を提供

2018年5月18日(金)、有楽町・東京国際フォーラムガラス棟において、富士通株式会社は次世代のワークスタイルであるFuture of Work実現に向けたサービス「ACITBRIDGE(クティ・ブリッジ)※」を新たに提供することを説明しました。

※「Active(活発な、敏活な、有効な)」+「Bridge(橋・架け橋)」の造語で、「人が働く力をより付加価値を生み出す領域へ」を意味します。

組織と働き方のデジタル化を実現する「ACITBRIDGE」を提供

富士通株式会社 デジタルフロントビジネスグループ エグゼクティブアーキテクト 中村記章

最初に、富士通株式会社デジタルフロントビジネスグループ エグゼクティブアーキテクト 中村記章が、組織と働き方のデジタル化実現に向けた取り組みを次のように話します。
「富士通はデジタルイノベーションの実現に向け、4つのソリューション領域(産業・事業のデジタル化[発表済]、顧客関係のデジタル化[発表済]、働き方・組織のデジタル化[今回発表]、社会・経済のデジタル化[今後])を展開しています。今回、組織・働き方をデジタル化するACTIBRIDGEを提供することで、お客様の組織を、継続的に新たなビジネス価値を生み出せるイノベーティブな組織体質への変革を支援します。ACTIBRIDGEによって、業務の自動化・自律化、ナレッジが活用できるようになり、お客様は業務変革を実現することができます」
①富士通はRPA(Robotic Process Automation)を中核にデジタルテクノロジーを活用してお客様の業務とワークスタイルの変革を実現します。
②オフィスワークのみならず現場フロントワークまで、お客様のFuture of Workを実現するサービスを提供します。
③超上流から構築・運用まで一気通貫で支援するデジタルコンサルティングを提供します。
RPAの登場によってオフィスワークの自動化が始まりましたが、まだオフィスをカバーするだけで現場フロントのデジタル化はこれからでした。ACTIBRIDGEはオフィスワークの定型業務に加え、非定型業務や現場フロントワークまでをカバーします。また、テクノロジーインテグレーションにより、業務の自動化・自律化・ナレッジ活用を実現することができます。
「ただ、RPAで一部の単純作業の自動化は進みますが、高度なナレッジワークは難しいのが実際です。そこで、ACTIBRIDGEではデジタルテクノロジーを活用することで、RPAの限界を超える価値の創出ができるようになりました。しかし、Future of Workの成否はデジタルコンサルティングが不可欠と考えており、ACTIBRIDGEではお客様の現場に寄り添い課題の本質を見つけだし、稼動後の運用まで支援できるデジタルコンサルティングを提供します(図2参照)」

図2 Future of Workの成否はデジタルコンサルティングが不可欠

ACTIBRIDGEのスコープは、オフィスワークの定型業務に加え、非定型業務や現場フロントワークまで対応し、テクノロジーインテグレーションにより、業務の自動化・自律化・ナレッジ活用を実現するところまでをカバーしています(図3参照)。特にオフィスワークの非定型業務や人の判断が重要となる現場フロントワークではベテランの知見を引き継いだソリューションを提供します。

図3 ACTIBRIDGEのスコープ

「ACTIBRIDGEサービスは、上流コンサルからPoC、設計・構築・運用まで一気通貫で提供します。そのサービス内容は、デジタルコンサルティング、BPO(Business Process Outsourcing)、トレーニングまでを含み、お客様の現場に寄り添い、様々なテクノロジー、ノウハウを活かして課題を解決し全社展開・稼働までを支援します。現場観察やインタビューから現状業務を可視化し、ツールで業務を定量把握し、RPA化する業務フローを自動生成、RPA導入で最も重要なRPAガバナンス作りを支援します。7月からはBPOサービスも提供し、受託業務へのRPA活用だけでなく、RPAの構築から管理業務を代行します(図4参照)」

図4 ACTIBRIDGEサービス内容

「ACTIBRIDGEはデジタルテクノロジーの活用によって、人が行っていた作業を効率化・自動化し、人ができなかった業務を代わりに行う次世代のワークスタイルを実現することで、お客様に次の3つの価値を提供します」
オフィスと現場フロントを跨ぐ一連の業務プロセスを自動化・自律化し、組織全体の業務処理の高速化とコストの最小化を実現します。
デジタル技術のインテグレーションにより技術活用の幅を拡大し、ナレッジと融合させることで、人の能力を超えた生産性や品質を実現します。
超上流から構築・運用まで一気通貫で支援する“つくれるコンサル”により、業務のライフサイクルの継続的な最適化を実現します。

Future of Workの実践例

富士通株式会社 デジタルフロントビジネスグループ デジタルフロント事業本部シニアディレクター 高津陽一

次に、富士通株式会社デジタルフロントビジネスグループデジタルフロント事業本部シニアディレクター高津陽一が、ACTIBRIDGEの4件の実践例を紹介しました。
「ACTIBRIDGEは、お客様をイノベーティブな組織体質に変革し、継続的に新たなビジネス価値を生み出す組織への変身をサポートます。4社での実践例を通じてその一端をご紹介します」

  1. 集中購買業務をRPA×AIで判断自動化
    「購買担当者300人分、月間6万件を超える集中購買業務の担当者割当を自動化しました。属人化した割当て業務の自動化により、削減した工数をより創造的な仕事へのシフトすることができました」
  2. チャットボット+RPAで工事受付を自動化
    「CHORDSHIP(チャットボット)+RPAで自動化、24時間×365日の受付対応と即時の日程確定により、顧客サービスレベルが向上しました」
  3. 設備点検をリモートサポートで省人化
    「ARよる直感的な作業ナビゲーションと、AIとRPAによる判断をアシストし、電力設備の機器操作・巡視点検における省人化を実現(現地対応要員を半減)しました」
  4. 作業指示アシストで組立業務を時間短縮
    「機器の組立作業をMRとホログラムで作業手順を指示、RPAで作業を自動記録し、キッティングサービスの生産性・品質向上と作業進捗の見える化を実現しました」

※本記事は寄稿記事です。(取材協力:PRクエスト株式会社)

Tags: