2018年7月26日

シーメンスとシノプシス、EDAの幅広い協業に向けて連携

メンター・グラフィックス特許関連訴訟の全案件で両社が和解

シーメンスPLMソフトウェア(以下シーメンス)とSynopsys, Inc.(ナスダック上場コード: NASDAQ: SNPS、以下シノプシス)は本日、相互顧客の利益のために、両社の幅広い電子設計自動化(EDA)製品の相互運用性プロジェクトの共同作業に合意したことを発表しました。本コラボレーションの対象は、設計から検証にわたる多数のEDAドメインを含みます。

シノプシスの会長兼共同CEOであるAart de Geus氏は、「AI、自動車、工業製品、その他の大きな影響力を持つ市場によってもたらされるエレクトロニクスの複雑化に伴い、半導体およびシステム企業は、根幹にあるシリコンから最終的なアプリケーションソフトウェアに至るまで、幾多の設計課題に取り組んでいます。シノプシスは、シーメンスとの協業を通じて、双方の顧客にますます強力なEDAソリューションと関連ソリューションを提供できると期待しています。」と述べています。

シーメンスPLMソフトウェアのCEOであるTony Hemmelgarnは、「シーメンスの顧客は、デジタル化戦略の一環としてEDAの導入を急速に進めています。顧客の可能性を広げる相互運用性は、EDAのみならず、より広いシステム開発の分野において非常に重要です。シーメンスはEDA分野に真剣に取り組んでおり、相互運用化に向けたシノプシスとの連携に期待を寄せています。」と述べています。

また、シノプシスとシーメンスは、シノプシスとメンター・グラフィックスとの間で係争中のすべての特許関連訴訟を和解しました。和解の内容には、シノプシスとシーメンス間およびシノプシスとメンター・グラフィックス間における7年間の相互クロスライセンス契約を含みます。

シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンスデジタルファクトリー事業本部のビジネスユニットです。製造業がイノベーションを実現するための新たな機会を創出し、産業のデジタル変革を牽引するソフトウェア・ソリューションを提供して世界をリードするグローバル・プロバイダーです。米国テキサス州プラノを本拠地とし、これまで世界140,000社以上のお客さまにサービスを提供しています。シーメンスPLMソフトウェアは、あらゆる規模のお客様と協働して、アイデアの実現方法、製品の実現方法、稼働中の製品や設備資産の有効活用と状況把握の方法を変革できるよう支援しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細は www.siemens.com/plm にてご覧いただけます。

シーメンスAG について
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界中で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。2017年9月30日を期末とする2017年度における売上は830億ユーロ、営業利益は62億ユーロでした。2017年9月末現在の全世界の社員数は372,000人です。シーメンスに関する詳細は www.siemens.com にてご覧いただけます。

注意: SiemensおよびSiemensのロゴはSiemens AGの商標または登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。

この資料は2018年7月3日に米国テキサス州PLANOより発表されたプレスリリースを翻訳したものです。