2018年8月6日

ジュニパーネットワークス、400GbEへの移行を支援する包括的な ロードマップを発表

2018年下半期より、すべての新製品で400GbEに対応

ジュニパーネットワークス(本社:カリフォルニア州サニーベール、NYSE: JNPR)は本日、広域ネットワーク、データセンター、エンタープライズ向けポートフォリオを刷新し、業界をリードするルーティングおよび高密度スイッチングで400GbEに対応することを発表しました。これにより、サービスプロバイダ、クラウド、エンタープライズのお客様は400GbEへの移行において、ビット当たりのコストを抑えながら今後必要となる5G、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)、クラウド、4K映像の制作/配信に伴う帯域幅の需要増加に対応できるようになります。

400GbEは今後、高帯域幅、低レイテンシ、セキュリティを必要とするバックボーン、ピアリング、データセンター相互接続、スケールアウト・メトロコア、Telcoクラウドサービス、ハイパースケール・データセンターのIPファブリックといった幅広い利用用途で使われる「PTXシリーズ」、「QFXシリーズ」、「MXシリーズ」で対応します。ジュニパーネットワークスは、先日発表した400GbE対応「Juniper Penta Silicon」に加えて、新世代のExpressPlusおよびQ5シリコンの発表を予定しています。この次世代のシリコンは、MACsecを緊密に統合することで、400GbE、Flex Ethernetをネイティブサポートし、違法なデータ傍受を防止します。これにより前世代の機能を強化するとともに、きめ細かなテレメトリ、SPRINGv6、VXLAN EVPNにも対応します。

現在、サービスプロバイダ、クラウド事業者、エンタープライズはトラフィックの急増という課題に直面しています。ジュニパーネットワークスは、主要な製品ライン全体にわたって既存のネットワークにおける経済性を向上し、お客様のさまざまな利用目的に応じた要件を満たせるよう取り組んでまいります。また、こうしたイノベーションを通じて、ジュニパーネットワークスは優れたキャパシティを実現する一方、将来のトレンドに継続的に適応可能な柔軟性とプログラマビリティを提供します。

本ニュースのハイライト
IPトランスポート
ジュニパーネットワークスは、スケールアウト400GbE WAN戦略として、新しい3RUサイズの「PTX10003パケット・トランスポート・ルーター」を発表します。これにより、高密度な100GbEと400GbEの導入に対応した次世代のバックボーン、ピアリング、データセンター相互通信アプリケーションを実現します。クラウドプロバイダの多くは、一貫性のある高品質のユーザー・エクスペリエンスを実現するため、利用者に近いところでサービス提供をしており、スケールアウトを基本的な設計原則としています。新しい「PTX10003」は、シームレスに100GbEから400GbEへアップグレード可能なユニバーサルマルチレートQSFP-DDインタフェースに対応している、業界初のパケット・トランスポート・ルーターとなります。またコストに最適化されたフォームファクタで、160x100GbEインタフェースにMACsecのネイティブサポート、32x400GbEインタフェースにFlexEをサポートします。次世代のExpressPlusシリコンを採用した「PTX10003」は、2018年下半期に発売予定です。

データセンター
ジュニパーネットワークスは400GbEの対応により「QFXシリーズ」のデータセンター向けスイッチを強化します。この次世代のIPファブリックは、お客様は新たな高機能アプリケーション向けにデータセンター容量を増加する際や、サーバー接続を50GbE/100GbEアップリンクに移行する際の投資の保護を実現します。QFXは、「Contrail Enterprise Multicloud」と併用することにより、単一のインターフェースで複数の独立したクラウドインフラストラクチャをシームレスに自動化します。
新しい「QFX10003」スイッチは、コンパクトな3 RUサイズのフォームファクタで32x400GbEを提供します。このシステムは、最大160x100GbEまでスケールアップ可能で、400GbEに移行するお客様の投資を保護します。また次世代Q5シリコンを採用した「QFX10003」は、HMCメモリで実現するディープバッファによりネットワーク・トラフィックの急増に対応し、MACsecで暗号化された25GbE、50GbE、100GbE環境でアプリケーションの遅延を抑えます。なお、「QFX10003」は2018年下半期に発売予定です。
最新の商用シリコンを搭載している新しい「QFX5220」スイッチは、コンパクトな1 RUサイズのフォームファクタで32x400GbEを提供します。また、このスイッチはサーバーやファブリック間接続に50GbE、100GbE、400GbEの柔軟なインタフェースを提供し、400GbEのクラウドへ移行するうえで多様な導入方法とネットワーク投資を実現します。「QFX5220」は2019年上半期に発売予定です。

WANサービス
先日発表となった、新しい「Juniper Penta Silicon」を搭載している「MXシリーズ5Gユニバーサル・ルーティング・プラットフォーム」は400GbEインタフェースを提供し、性能を損なうことなく何千件ものIPsecセッションを開始/終了するMACsec、およびIPsec暗号化を業界で初めてネイティブサポートします。この「Juniper Penta Silicon」を採用した「MX960」、「MX480」、「MX240」向け「400GbE MPC10E」ラインカードは、2019年上半期に発売予定です。

これまで同様、ジュニパーネットワークスのモジュラー型シャーシは、インストール基盤であるMX、PTX、QFXシリーズの投資を保護し、キャリア、クラウド、エンタープライズ向けに400GbEまでのアップグレードパスを提供します。

本ニュースに関するコメント
株式会社インターネットイニシアティブの取締役CTOである島上純一氏は、次のように述べています。「インターネット・トラフィックは急増しており、ビット当たりのコストを抑える必要がある一方で、驚異的なトラフィックの増加に対応しなければなりません。400GbEの追加に関するジュニパーネットワークスの発表は、当社が直面している課題を正しい方向へ導く大きな一歩です。」

参考資料: 
本件に関するブログ(英語):Leveraging 400GbE to Improve Network Economics while Driving Performance
ガートナー社によるレポート:ジュニパーネットワークス、米ガートナーの『Magic Quadrant for Data Center Networking』2018年版でリーダーに選出
Forrester Research社によるレポート(英語):Juniper Networks Named a Leader in Hardware Platforms for Software-Defined Networking Report

ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、私たちのつながり方、働き方、生活に変革をもたらすクラウド時代において、製品、ソリューション、サービスにより、複雑なネットワークの簡素化を実現します。弊社は、顧客とパートナー企業に向けて、世界をつなぐ、自動化、拡張性を備えたセキュアなネットワークを提供するため、ネットワークをそれまでの制約から解放します。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下をご覧ください。 www.juniper.net/jp/、Twitter、Facebook、YouTube、J-Net(最新情報提供サイト)

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