2018年9月4日

Box、ビジネスのデジタル・トランスフォーメーションを推進す るインテリジェンスと自動化の新機能を発表
2018年12月に、「Box Skills Kit」の提供を開始

Box Inc.(本社:カリフォルニア州レッドウッド、NYSE: BOX、以下Box)は、米国で8月29日から30日にかけて開催された年次イベント「BoxWorks 2018」で、クラウド・コンテンツ・マネジメントのプラットフォームを強化する新機能を発表しました。最新の人工知能(AI)技術をBoxのコンテンツに適用するフレームワーク「Box Skills」のアップデートに加え、ビジネスのデジタル・トランスフォーメーションを推進する新しいタスクと自動化の機能も追加されます。

Boxの最高製品責任者(CPO)であるジーツ・パテルは次のように述べています。「デジタル・ビジネスでは、データを必要とします。AIは、素晴らしいインサイトを明らかにする可能性を秘めており、当社では、『Box Skills』内に優れたフレームワークを組み込むことで、エンタープライズ・コンテンツにインテリジェンスをもたらそうとしています。エンタープライズ・コンテンツ・マネジメントにおいて、過去20年で見られた以上の変化が、今後5年間で起こることが予想されます。そうした中、Boxはクラウド・コンテンツ・マネジメントに、インテリジェンスや、シンプルかつ強力な自動化を組み込むことで、お客様がデータに基づいて、より素早く、迅速に行動できるよう支援します。」

「Box Skills」のアップデート
Boxは、企業顧客やサードパーティ・デベロッパー、システムインテグレーターがBoxと統合するカスタムAIを構築できる「Box Skills Kit」を2018年12月に提供を開始する予定です。また、「Box Skills」内でカスタムに訓練されたAIモデルのサポートも提供します。

「Box Skills Kit」は現在プライベートベータ版で利用できます。最低限のコードで、あらゆる適用可能なAIサービスとBoxとの統合を簡単に行うことができます。

「Box Skills Kit」のベータ・プログラムに参加する複数のパートナーの中には、IBM、Deloitte、Robots & Pencils、Codelitt、AIM Consultingなどが含まれ、デジタル・トランスフォーメーションを推進する、より高度にカスタマイズされたAIソリューションを構築しています。

IBMコグニティブソリューションズのシニア・バイス・プレジデントであるデイビット・ケニー氏は次のように述べています。「今日、企業かつてないほど多くのデータを管理しており、その大部分は非構造形式で存在しています。当社は、IBM Watsonの能力と、エンタープライズに関する深い知識を活用しながら、ATB Financial、H&R Block Canada、U.S. Legal Supportなど、業界をリードする企業と協業し、『Box Skills』によって複数の業界をまたいでデジタル・トランスフォーメーションを実現するカスタムAIソリューションの構築に取り組んでいます。」

カスタムに訓練されたAIモデルのサポート
「Box Skills」のカスタムに訓練されたAIモデルのサポートにより、IBM Watson StudioやAzure Custom Vision、Google Cloud AutoML、AWS SageMakerなどを使って構築されたカスタマイズAIモデルを、Box内のコンテンツに適用しやすくします。加えて、自社ブランドや製品の画像を特定したり、タグ付けや音声書き起こしなどその企業特有のフレーズを特定したり、より具体的なAIのユースケースに対処可能になります。このサポートは、「Box Skills Kit」を使用してカスタム・スキルを構築するすべての企業を対象とし、顧客は自分で選択したカスタム訓練サービスを利用できます。

「Box Tasks」と「Box Automations」による共同作業の効率化
Boxは、今回、コアタスクと自動化機能もアップデートし、反復的アクションに対してより気軽でシンプルなトリガーを構築することで、日常的に行う共同作業に関する機能を強化します。例えば、決算処理のチェックリストをコピーし、各自にタスクを送信して記入してもらうといった、月に一度の作業を自動化します。「Box Tasks」と「Box Automations」を使用すれば、複数の部門が協働しやすくなり、俊敏性が向上しつつシンプルなコンテンツ・レビューや承認などのタスクを容易に行うことができます。「Box Tasks」は、Boxのファイル・プレビュー内から直接ワンステップでコンテンツをレビューしたり承認できるため、作業をより簡素化します。

「Box Tasks」の機能は以下のとおりです。
Boxのコラボレーション体験とのシームレスな統合:アクティビティ・ストリームには、コメントや共有アクティビティなどのタスクが表示され、関連するアクティビティや情報を包括的に把握できます。
プロセスの詳細に関する可視性:タスクを承認または拒否、あるいは未完了であるユーザーに関する情報がファイルの真横に表示されるため、進捗を把握し、チームメンバーをタスクに集中させることが容易になります。また、ほとんどの承認が口頭やメールなどの方法で行われることが多い現状とは対照的に、「Tasks」内の承認は監査や追跡が可能で、承認履歴をエクスポートできます。

新しくなった「Automations」を使用すると、Box内のアクションとタスクを自動化できます。新しく再設計されたノーコードビルダーと、選択できる数々の「if」や「then」により、システム管理者やパワーユーザーは、独自の条件を付けたマッシュアップを作成し、作業を効率化できるようになります。

「Box Automations」を使用すると、以下を容易に行うことができます。
反復的アクションの迅速なカスタマイズまたは構築:たった数回のクリックで自動化を作成し、複数のステップをひとつにまとめられるだけでなく、事前に構築された事例を活用して数秒で自動化を作成できます。
アジャイルなビジネス・プロセスをサポート:自動化は、20種類を超えるインプットとアウトプットをサポートできるため、ユーザーはBox内でほぼすべてのアクティビティを自動化できるようになります。特定の時点において、メタデータ、ファイル、フォルダ、またはイベント内で発生するアクションにより、ユーザーは変化し続けるプロセスのサポートを向上させるために必要な俊敏性を得ることができます。

「Box Tasks」と「Box Automations」のアップデートにより、社内外の協力者がファイル・プレビューから直接作業できるようになるため、より早く効率的に終わらせられるだけでなく、Boxのメリットであるセキュリティとコンプライアンスも維持できます。

価格および提供情報
「Box Skills」の詳細は、Boxの営業担当者までご連絡いただくか、WEBサイトをご覧ください。
「Box Tasks」および「Box Automations」は、2019年初めの提供開始を予定しています。

Boxについて
Box (NYSE: BOX)は、安全に人と情報とアプリケーションを連携させながら、組織の働き方を変革させるクラウド・コンテンツ・マネジメント企業です。2005年に設立され、アストラゼネカ、ゼネラル・エレクトリック、P&G、GAPをはじめとする87,000以上のグローバル企業を支援しています。Boxは、カリフォルニア州レッドウッドに本社を置き、米国、ヨーロッパ、アジアに拠点を持っています。Boxの詳細は、www.box.com/ja_JP/ にてご覧ください。 株式会社Box JapanはBox Inc.の日本法人です。