2018年9月28日

Big Switch、Microsoft Azureと連携したクラウドファーストのモニタ リング機能を発表

~ Big Monitoring FabricがMicrosoft Azure Virtual NetworkのTerminal Access Pointと連携 ~

Big Switch Networks(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、日本法人:東京都千代田区、代表:田島 弘介)は、最新のAzure Virtual NetworkのTerminal Access Point (TAP) 機能向けに統合ソリューションを提供する、最初のMicrosoft Azureエコシステムパートナーの1社であることを発表しました。今後、Big Monitoring Fabricパブリッククラウド版(BMF-PC)がAzure Virtual Network TAPのAPIと連携することで、顧客企業はAzure環境でワークロードをモニタリングするシンプル、安全かつ拡張性のあるソリューションを得られます。

Azure Virtual NetworkのTAP機能では、Virtual Network APIとの連携を通じ、BMF-PCなどのネットワークパケットブローカー(NPB)に仮想マシン(VM)のネットワークトラフィックをミラーリングできます。Azure Virtual Network TAPのAPIとの連携は、すぐに利用できるターンキーソリューションを実現し、Azure環境でワークロードをモニタリングする際に、カスタムスクリプト、エージェント、ワークフローや専門ツールが不要となります。さらにBMF-PCは、Azure環境内のあらゆる仮想マシンから、パケットを選択的に複製・フィルタリングし、クラウド上のサードパーティツールに提供します。これによって、一元管理された画面を通じてAzureアプリケーションを容易にモニタリングできます。

Microsoft Azure パートナーPMマネージャーであるロス・オルテガ(Ross Ortega)氏は、次のように述べています。「Microsoft Azure Virtual NetworkのTAP機能は、クラウドに可視性をもたらすソリューションを提供するパートナーエコシステムを実現します。Big Switchとの提携を通じて、Big Monitoring Fabricパブリッククラウド版とAzure Virtual NetworkのTAPソリューションのメリットを引き出し、お客様のサポートができることを楽しみにしています。」

Big Switch Networksの最高製品・技術責任者(Chief Product & Technology Officer)であるプラシャント・ガンジー(Prashant Gandhi)は、次のように述べています。「Microsoft Azureが幅広く採用されている中、IT部門では、オンプレミスのアプリケーションをモニタリングするのと同様に、Azure環境に導入されたアプリケーションをモニタリングすることも必要です。BMF-PCによって、Azureワークロードのセキュリティ、トラブルシューティング、アプリケーションパフォーマンスを対象とし、フロー/パケットレベルのモニタリングに対応した、高い柔軟性・拡張性を持ったセキュアなソリューションを導入できます。マイクロソフトとの提携を通じ、Azureを活用する世界中の企業に対し、このソリューションを提供できることを嬉しく思います。」

Azure対応BMF-PCソリューションの構成要素は以下の通りです。
● BMF Controller: Azure Virtual NetworkのAPIと連携し、モニタリングワークフローを構成するSDNベースのコントローラです。 ● TAPアグリゲーションの仮想スイッチ:Azureの本番環境の仮想マシンからトンネル化されたトラフィックを受け取り、高度なパケットフィルタリングを実行します。 ● Analytics VM:トップトーカーや異常検知などの高度な分析機能を実現します。

ソリューションのメリット
● 共有インフラストラクチャがツールのサイロ化を解消:複数の部門(例:セキュリティ運用、ネットワーク運用、コンプライアンス)がBMF-PCによる同一のAzureインフラストラクチャモニタリングを活用し、アクセス権と役割に応じてモニタリングポリシーを作成することで、それぞれのツールセットにトラフィックを提供できます。この結果、個別ツールの蔓延や、複数の組織を対象としたモニタリングニーズの拡大によって起こりがちな、ツールの肥大化を解消できます。
● ローカル性、専用アカウント、セキュリティ:VNETベースのNPB機能により、ユーザーのAzureアカウントを使用し、VNET内ですべての仮想マシンを一元的にモニタリングできます。トラフィックをローカルに維持することで、コストの削減とセキュリティを実現できます。
● 一元管理画面:BMF-PC コントローラは、直感的に操作でき、使いやすい一元管理画面として機能します。モニタリング対象のAzureワークロードの選択、他のパケット機能の定義、選択的フィルタリングのルール、パケット提供用のモニタリングツールを含む、全体的なモニタリングワークフローを設定できます。
● オンデマンドの拡張性:Azureネットワークの新たなインスタンスについて、無停止型の自動モニタリングに対応します。これはAzure VNETの仮想スイッチを対象に、ユーザー定義によるオンデマンドの水平スケーリングを行うことで、シームレスに作成されます。
● Big SwitchのMulti-Cloud Directorとの連携により、Azureとオンプレミス、両方の環境を対象とした、ハイブリッドクラウドを一元管理します。

Big Monitoring Fabricパブリッククラウド版は、クラウドファーストのネットワークパケットブローカー(NPB)として、Azureクラウド上でホストされたワークロードのセキュリティとパフォーマンスのモニタリングについて、大幅な簡素化と拡張性を実現します。ソフトウェア定義型コントローラを活用することで、BMF-PCは、あらゆる部門のAzureワークロードに対し、パケット/フローレベルの包括的な可視性をもたらします。BMF-PCは、高度なパケットフィルタリングや分析など、高度なNPB機能にも対応しています。

Big Switch Networksについて
Big Switch Networksは、クラウド・ファースト・ネットワーキング企業です。世界中の顧客企業に対して、一貫したハイブリッドクラウドとパブリッククラウド型のネットワーキングを提供しています。同社は、あらゆる規模の企業の業務効率を大幅に向上させ、ビジネスのアジリティを高め、ネットワークコストを削減できるように、オンプレミスのエンタープライズクラウド、パブリッククラウド、マルチクラウド環境向けに、データセンターのスイッチング、監視、可視性、セキュリティのソリューションを提供しています。 Big Switch Networksは、ソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)を発明したスタンフォード大学の研究チームをルーツに持ち、2010年に設立されました。 Big Switchは、Dell EMC、HPE、Edgecoreと戦略的パートナーシップを結び、業界基準のオープンネットワークハードウェアで革新的なソフトウェアを提供しています。創業以来、複数のオープンソースコミュニティのアクティブメンバーとして大きく貢献してきました。現在、様々な企業での活用を促進するため、Dell Technologies Capital、Index Ventures、Intel Capital、Khosla Ventures、MSD Capital、Morgenthaler Ventures、Redpoint、Silverlake Watermanの企業投資会社と協業しています。Big Switch Networksは、カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、25カ国以上に拠点を置いています。詳細については、Webサイト(bigswitchnetworks.jp/)、Twitter(@bigswitch)、LinkedIn、YouTubeをご参照ください。

※本リリースは、米国時間9月26日に発表されたプレスリリースの和訳版です。